By - NEWS ONLINE 編集部 公開:2023-11-24 更新:By - NEWS ONLINE 編集部 公開:2023-11-24 更新:2023-11-24
戦略科学者の中川コージ
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が11月23日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。今後の日中関係について解説した。
〇尖閣周辺の中国のブイ、岸田総理「撤去も含めて検討」
飯田)中国が尖閣周辺にブイを浮かべたことに対し、岸田総理は11月22日の答弁で「撤去も含め検討」と言及しています。
日中首脳会談もありましたが、どうご覧になりますか?
中川)直近の日中関係で目立ったのは、公明党の山口代表による北京訪問です。22日に中国を訪れ、序列5位=No.5の蔡奇氏と会談しました。
これをどう評価するかがポイントだと思います。
飯田)各紙の報道でもNo5蔡奇氏と会ったことが報じられる一方で、歴史的に関係の深い公明党の代表が習近平国家主席と会えなかったことは、「対中外交の厳しさを浮き彫りにしている」などとも指摘されています。
〇首脳同士ということであれば、習近平氏のカウンターパートは山口氏ではない
中川)実際のところ、首脳同士と考えると、習近平氏のカウンターパートは山口さんではないわけです。
山口さんは与党、一政党の代表です。
習近平氏が国家主席ではなく、中国共産党のNo1総書記の立場として出てくることはあるかも知れませんが。
飯田)国家主席という立場ではなく。
中川)ただ、中国の国内的に考えても、日本に対しあまりにも融和的な雰囲気を出しすぎてもよくない。
だからと言って、あまりにも冷たく対応しても外交上の問題があるので、中国としても微妙な位置付けにしなくてはいけないのです。
中国の構造上、国の外交部同士で行うよりも、政党間外交の方が効くのです。中国は共産党の方が上ですから。
飯田)共産党が領導するわけですものね。
〇国の機関で話すより、政党間での議員外交の方が有効 ~蔡奇氏は党内を差配するトップの立場
中川)ですので、国の機関で話すより、政党間での外交、議員外交は有効なのです。蔡奇氏の序列はナンバー5ですが、国の機関の人間というよりも、党内を差配するトップ?の立場です。
飯田)No.5蔡奇氏は。
中川)そういう意味では、極めて実務的なことができる人だし、中国の国内向けにもNo.1国家主席が会うような、上の感じを出さずに済む。
実務面では、No.5蔡奇氏と会ったのは悪いことではありません。
昔なら、例えば中日友好協会の誰か……唐家璇さんなどと会うこともありました。
冷え切っている場合は実務も面子も全部なしという形になりますが、
今回は実務に関しては問題ない。?
親書を(習近平氏に)渡すことも十分可能な立場の人です。
〇蔡奇氏は日本の官房長官的な存在
飯田)彼は中央弁公庁主任ですが、このポストは、No.1習近平氏の懐刀的なところもあるのでしょうか?
中川)そうですね。党=中国共産党と国=政治局は別?であり、党の方が上なので、日本の役職で例えることは難しいのですが、イメージとしては官房長官ぐらいの側近です。
飯田)側近中の側近で、ダイレクトに話ができる人。
中川)序列2位の李強氏や3位の趙楽際氏は、日本で言うと議長です。
4位の王滬寧氏は参院を担当するような感じです。
そういう意味でも、蔡奇氏は習近平氏が最も話せる人なので、実務的にはいいと思います。
〇岸田総理からの親書を山口代表が蔡奇氏を通して習近平氏に渡す
飯田)山口代表は今回、仙台市長からのパンダの誘致を求める親書を持っていきましたが、出発前の報道では、岸田さんの親書も持っていくという話がありました。
それに関する報道は少ないですが。
中川)渡した可能性もあります。
中国側も目立たせない形で、上手くやっているのでしょう。
日本国内も中国国内も騒がせず、上手く実務で進めるという意味では、絶妙な感じですね。
日中首脳会談は、両方ともパフォーマンスであることを認識しながら行われた。
しかし、岸田首相の本音としては親書を持っていってもらい、蔡奇氏が受け取って習近平氏に渡すというような、極めてしっくりくる流れだと思います。
〇習近平氏に会えなかったことはいい結果
飯田)我々のイメージとして、今回の日中首脳会談はある意味の塩対応的なところがあり、それに気を悪くした中国側が「そんな態度なら習近平国家主席には会わせない」という流れになったのかと思いました。
しかし、むしろ実際は実を取ったかも知れないのですね。
中川)実務的には、中国側も日中韓首脳会談をやりたいという話があり、
処理水の問題に関しても、自分たちが非科学的な考えで攻撃していることを、彼らはわかっているわけです。
自分たちの負け戦だと。
飯田)無理筋だとわかっている。
中川)日本との話し合いをするなかで、親書を交わしながら実務で進めていく。
親書の交流ができれば、中国側は外交部に指示を出し、日本側は外務省が対応する形で、官僚マターに落ちていくのです。
そういう意味では、「習近平氏に会えなかった」という中途半端な感じで終わっている状態は、逆にいいと思います。
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