昭和25(1950)年当時、この付近は住宅も無く、「栄養学校」(注1)の裏山で、昼間でも薄暗く街灯もない場所でした。「佐伯栄養学校」のご子息の篤さんは小動物などとても大事にされた方で、「ここに犬、猫等を捨てないように・・・」との願いを込めてお地蔵さんを設置されました。
その後、70年を経て、砂岩石でできているお地蔵さんは、顔や足の部分も欠け、土台も崩れてしまいました。
佐伯山緑地公園(注2)が新しく出来た機会に、大田区へお地蔵さんの修復を相談に行きましたが大田区では、神仏の修復などは出来ないので、地元の有志の皆さんで綺麗にして欲しいとのことでした。元号が平成から令和に代わった機会に、土台を改修し、歴史あるお地蔵さんと新しいお地蔵さんとを並べて設置し、地元の皆様にお詣りして頂けるように名前も[佐伯山子育て地蔵さっちゃん]として、地域の皆様に可愛がってもらえるように作った次第です。
今ではたくさんの方にお詣りいただいております。緑に囲まれたお顔のお地蔵さんです。お散歩の機会に目を止めていただければ幸いです。(発起人菅原康夫記)。
(注1)1924(大正13)年、佐伯矩が栄養指導の専門家を育てる、 世界初の学校として「栄養学校」(本校)を設立。卒業生を「栄養士」と名付ける。1940(昭和15)年東京都港区から大田区大森=大田区中央5丁目に移転。
http://www.saiki.ac.jp/school/history.html
佐伯 矩(さいき ただす、1876(明治9)年9月1日 – 1959(昭和34)年11月29日73歳没)は、日本の医学博士で、栄養学の創始者、栄養学の父である。医学から栄養学を独立させ、栄養研究所、栄養士制度を発展させた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E4%BC%AF%E7%9F%A9
(注2)佐伯山緑地公園
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