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西大陸,品証,武漢市のコンテナ病院は有効に機能 短期間で1万3000床を増設か

2020-04-15 18:31:31 | 連絡
<平時及び非常時兼用移動式住宅スマートモジュロ(注1)の先例か>

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大西 淳子(医学ジャーナリスト)
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2020/04/15
 2020年2月に、COVID-19アウトブレイクと闘うために湖北省武漢に設置された、複数の臨時コンテナ病院は、公衆衛生のための新しい対応であり、COVID-19対策に苦慮する世界の国が参考とすべき特徴と機能を持っていた。
ドイツHeidelberg 大学のSimiao Chen氏らは、コンテナ病院が果たした役割をLancet誌電子版に2020年4月2日に報告した。
 毎日数千人ずつ発症者が増加する事態になっていた武漢市では、2020年2月初めになると、COVID-19専門病院に空きベッドがなくなった。やむを得ず、軽症から中等症の患者は自宅に戻され、自宅隔離を余儀なくされた。
 先ず、自宅隔離は、新たなインフラを必要としない、病院での隔離の代替として重要だが、中国当局は、軽症から中等症の患者の自宅隔離をよしとしなかった。
その理由は、家族が感染するリスクがあることだ。中国における初期の疫学調査では、COVID-19患者の半数以上で家族も発症しており、クラスターの75~80%は家族内で生じていた。
2番目の理由は、自宅隔離は患者にとって心理的な負荷が高いことだ。家族に感染させるのではないかという患者の不安は強い。
3番目の理由は、自宅隔離の厳格な実施を強制できないために、部分的な効果しか期待できないことだ。
4番目の理由は、自宅隔離となっている何千人もの患者に対する治療と監視を適切に行い、悪化した場合に速やかに病院に紹介することが難しい点にあった。
 軽症から中等症の患者を隔離するための大規模な施設が必要になった武漢市は、専門家の意見を聞き、スタジアムや展示場などの公共な施設を転用して、大規模な臨時病院を設営することにした。コンテナ病院がオープンしたのは2月5日だった。その後数週間のうちに13病院が開設され、隔離が必要な、軽症から中等症のCOVID-19患者を収容して、治療と疾患の監視を行った。コンテナ病院開設前は、自宅で重症化した患者が3次医療機関に入院するまでに、最大で10日かかっていたが、コンテナ病院で隔離するようになってから、3次病院に移送するまでの日数は短縮された。
 武漢市の新規発症者が減少し、臨時病院の必要性が低下した3月1日から、コンテナ病院は徐々に閉鎖され、3月10日に全ての病院が役目を終えた。コンテナ病院は、中国語でFangcang病院と呼ばれている。Fangcangはノアの箱舟のような意味を持つという。
病院内は、患者を収容する汚染エリア、医療従事者が個人防護具(PPE)を着脱する半クリーンエリア、納品を受けとるクリーンエリアと、2つの通路(一方は患者用で、もう一方は医療従事者用)からなる。
(注1)動く家 ムービングハウス 「スマートモデューロ」



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