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西大陸,リスク,スマホ、監視カメラ…中国は今、ジョージ・オーウェルの「1984年」の世界

2020-06-02 14:30:59 | 連絡
<共産党幹部は、スマホ普及した平民のヒト・モノ・カネの移動を監視管理が可能となったか>
<デジタル共産主義は支配監視管理階級:共産党幹部、被支配管理監視:平民に2極化か>
<議会制自由民主主義議員内閣制政府日本や議会制自由民主主義大統領府制米国とは異なる価値観闇社会か>

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2018.1.9 09:47、【河崎真澄の緯度経度】
中国で日常生活のあらゆるシーンから現金を使う支払いが消える「キャッシュレス化」が猛烈な勢いで進行している。銀行口座に直結したスマホが主役だ。
 アリババが運営する「支付宝(アリペイ)」など複数のサービスに延べ12億人が登録。決済額は2016年に約35兆元(約610兆円)、17年は倍増した。
 驚異のスピードと決済規模だが、アリペイに付加された機能の「芝麻信用(セサミ・クレジット)」には別の意味で驚かされる。
 1年近くアリペイを使った記者(河崎)の個人評価は「617点」だった。
 950点満点の5段階評価で「極好」と「優秀」に次ぐ「良好」だ。小学校の通信簿なら「3」。買い物や公共料金の支払いなどに問題はなく、2と1にあたる「中等」「較差」は免れた。ただ、不動産や自家用車の所有など資産状況、交友範囲に富裕層がいるかなどまで評価されるため、点数はいまひとつだった。
 点数が高いと消費者金融から無担保で借り入れができるほか、ネットで公開すれば“称賛”を浴びることもでき、メンツが立つ。だが支払い滞納で点数が下がると、鉄道のチケット購入が制限されるなど、生活に支障が生じるしくみだ。
利便さと引き換えに個人のあらゆる情報や行動がネット業者に蓄積されて「格付け」され、店頭で撮影される顔の画像データも加わって、アメとムチで人々の生活を監視していく。中国人に携帯が義務づけられている身分証も、中国版LINE「微信(ウィーチャット)」に電子的に埋め込む制度が近く本格化する。
 こうしたキャッシュレス社会の個人情報管理について、香港中文大学の張●(=或のノを三本に)(イク)●(=民の右に攵、下に日)(マン)講師(社会学)は、「政治的な監視も可能で『1984年』に描かれた世界が出現した」と考えている。
英国の作家ジョージ・オーウェルが1948年に執筆し、49年に刊行された未来小説「1984年」。一党独裁の社会で人々は、街中でも自宅でも「テレスクリーン」と呼ばれる双方向の映像装置で監視され、党やそのトップ「ビッグ・ブラザー」に背く言動がみつかれば思想警察に捕らえられて監禁、拷問される。
 旧ソ連を念頭に70年前に書かれたが、スマホやネットワーク化された監視カメラは21世紀のテレスクリーンともいえ、オーウェルの慧眼には驚くばかりだ。
ニューヨーク証券市場に上場している民間企業のアリババ。ただ、蓄積データはすべて中国内にあり、中国共産党が命じれば、党に差し出さねばならない。
 アリペイはすでに日本でも3万店以上の店舗で使える。仮に日本で、党に批判的な書籍をアリペイを使って購入した中国人が、帰国後どのような扱いを受けるのか。データから“危険思想”を割り出すことは簡単で、公安の監視対象になる可能性も排除できない。
 小説に描かれたシーンでは「ビッグ・ブラザーがあなたを見ている」と書いたポスターが、街角のいたるところに貼られている。
 現代のビッグ・ブラザーは、そんな直接的な表現はしないが、人々をキャッシュレス社会の利便性のとりこにさせながら、監視機能を飛躍的に高めることに成功した。しかも数十億人分の膨大な情報を蓄積、分析できる「ビッグデータ」という最新の技術まで手にしたのだ。(上海支局長)


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