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ミャンマー国軍クーデター 善悪を超える仮想敵国対応シーレーン外交展開が可能か 

2021-02-04 15:05:34 | 連絡
【三権分立・普通選挙・議会制・自由民主主義・人権尊重・議員内閣制弧状列島日本にとってどうなのか、一帯一路・海外遠征・戦狼外交・共産党一党独裁政府中国が利することにならないのかなど、射程を伸ばして考える癖を我々は身につけたいと思いますけれどね。】
★ミャンマー国軍クーデター 善悪を超える仮想敵国を縛るシーレーン外交展開が可能か >







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By - NEWS ONLINE 編集部  
公開:2021-02-03  更新:2021-02-03
ニュース飯田浩司のOK! Cozy up!
飯田浩司 佐々木俊尚
「ミャンマー国軍クーデター
「何が善で悪かがわからない」最適な教材」
アメリカがミャンマー国軍の国家権限掌握を軍事クーデターと認定
「何が善で悪かということがわからない」ということの、最適なテキスト
国軍とバランスを取るためにロヒンギャ迫害を肯定せざるを得なかったスー・チー氏
クーデター認定した政府には援助できないアメリカ
佐々木)ここで難しいのは、アメリカの立場です。どちらに立つのかと。しかもクーデターと認定すると、「クーデターをした政府には援助してはいけない」というアメリカの国是があります。これまでミャンマーを援助していたので、やめるかどうかの瀬戸際です。これは難しい。
2013年にエジプトでクーデターが起きたときに、アメリカはクーデター認定をしませんでした。エジプトはアラブのなかでもアメリカ寄りの重要な国です。その国への援助を打ち切るとアラブとのつながりが断たれてしまうからです。
飯田)あのときクーデターで倒した政権はムスリム同胞団の人たちで、どちらかと言うとアメリカに厳しい人たちでした。むしろ軍政に戻った方が好都合なのではないかとなりました。
佐々木)結局、クーデターに認定しないで、援助を続けたという前例があります。これはどちらが正しいとは言い切れません。それによって逆のイスラム過激派の方に行く心配もあります。一方で、いくら独裁政権でも国情が安定している方が国際秩序の観点から見ると、よりよいという判断があります。アラブの春は典型で、それによって世の中は民主化して喜びましたが、結果的に混乱を招いただけでした。そういう状況があったので、何がいいのか難しいのです。
■ミャンマーへの援助を打ち切ると過激化する可能性も~国際社会の難しさ
佐々木)今回のミャンマーの軍部によるクーデターに関しても、アメリカがクーデターと認定してミャンマーへの援助を打ち切ると、それは東南アジアの安定のためにいいことなのだろうか。援助を打ち切ると、逆にミャンマーが過激化する可能性があります。イランが典型で、国際社会から孤立して過激化して行きました。過激化させないことも考えると、すべて善悪で判断して済むという話ではありません。国際社会の難しさを、今回のミャンマーが浮き彫りにしているのです。
飯田)アメリカが制裁、西側諸国が突き放すということになると、確実に得をするのは中国だろうと言われています。
佐々木)中国に寄って行くしかないですからね。
飯田)中国では「民主主義をやると、このように混乱を生むのだ」というような発言や報道が出ているようです
佐々木)バイデン政権もこれまでは「悩んでいる」という報道が出ていました。しかし、バイデン政権はポリティカル・コレクトネス的な民主党政権ですから、そちらに行ったのかと。アメリカがクーデターに認定するのが悪いということではありませんが、日本にとってどうなのか、中国が利することにならないのかなど、射程を伸ばして考える癖を我々は身につけたいと思いますけれどね。
飯田)かつてスー・チーさん拘束の時期も、日本は援助を続けていたという歴史があります。パイプもあります。
佐々木)善悪で考えずに、「日本の国益はどうなるのか」ということも考えることが大事だと思います。



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