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人工降雨装置の試運転 多摩川上流の小河内ダム周辺、一時降雨も都「因果関係不明」2013/8/22 産経

2022-09-14 09:39:28 | 連絡
渇水対策の一環として、東京都は21日、多摩川上流の小河内ダム(奥多摩町)周辺にある人工降雨装置の試運転を行った。
周辺では一時、雨が降ったものの、降水量としてはわずか。
都水道局は「試運転との因果関係は分からない」としているが、渇水が続けば本格稼働も検討する。装置の稼働は平成13年8月以来。
 この日は小河内ダムの「小河内発煙所」(同町)と、山梨県甲州市内の施設の計2カ所で装置を動かした。
都は利根川水系で取水制限が行われていることを受け、多摩川水系からの取水量を増やして対応。しかし、多摩川水系のダム貯水量も平年を下回っており、稼働に乗り出した。
 人工降雨装置は、水蒸気と結びつきやすい性質を持つ「ヨウ化銀」を燃焼させて、煙を大気中に放出。
上空の雨雲の中で、人工的に水滴をつくる仕組み。
昭和41年に約1800万円で4基設置し、これまでに約800回動かした。1基を1時間動かす費用は約2万円という。
ヨウ化銀は有害だが、都は「微量で人体への影響はない」としている。
13年に稼働させた際は、ダム上流で約50ミリの雨が降り、当時の石原慎太郎知事は、「画期的実験の画期的成果」などと語った。
21日も多少の雨が降ったが、都は「装置の影響かは分からない」と話した。
 これに対し、九州大学工学研究院の西山浩司助教(気象学)は「装置と降雨の因果関係は科学的に証明できない」と指摘する。
「地上発煙では煙の移動や拡散が複雑で、上空6千メートルの雲まで送り込むのは至難の業」と説明、この日の小河内ダム周辺の降雨への影響はなかったとみる。
現在では飛行機でドライアイスや液体炭酸を雲の中に散布する方法が主流という。




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