毎年、今頃山形県のある山に入る。もう4年目だ。それはまだ声は聴くけど姿を一度も見てないアカショウビンを求めてだ。この日も雨が降る中出かけて8時過ぎに着いた。まだ雨が降っていたので車の窓を少し開けて、雨が止むのを待つことにした。暫くすると少し離れたところから「キョロロロロロロ」と鳴いていた。雨の日はよく鳴くと言われている。1時間くらいして雨が上がってきたので、カメラと双眼鏡を持って散策を始めた。2時間くらい歩いたが鳴き声だけだ。その間オオルリ、キビタキ、クロツグミ、キセキレイ、ノジコ、ヒヨドリ、アオゲラ、ホオジロ、ヤブサメ、ウグイスなどが囀っていた。そろそろ昼飯と思って車のそばまできた時、前の方からこちらに向かって赤い鳥が飛んで来るのが分かった。思わず「いた」と叫んでしまった。4年目にして初めて見たのだ。それも一瞬の出来事だ。アカショウビンは目の前の木に止まろうとしたが、私の存在に気が付き方向を変えて、私の視界から消え去った。ちょっとしてから飛んで行った先から「キョロロロロロロロ」が聞こえてきた。結局、この日は5時間粘ったが一度きりの対面で終わった。帰り際電柱の上にいたサシバを車の中から撮影。次回は何とか撮影したいと願いつつ帰路に着いた。