こんばんは、一時期名鉄名古屋本線の狭い範囲で2度も電車に飛び込む事故が発生してどうやったらこのような事故を少しでも防ぐことが出来るか考えていました。
政府は乗降客数5000人以上の条件を付けてはいるものの、頭ごなしに「ホームドアを付けろ」を声高々に言っておりますが、狭くて弱いホームの多い駅にそれをやるのは無理難題も多いのではと思います。
名鉄や近鉄、西鉄などでは優等列車が通過する小駅が多数あり、これらの小駅に可動式ホーム柵を設置しようものなら費用対効果が極端に悪いのは明白であり、別の方法を考える必要があります。
まず一つは本数の少ない一部の地方鉄道ではまだ現役の5分前改札です。
これは国鉄時代の本数の少ない有人駅では行われていました。
画像は高山駅です。5分前改札ではないものの、現在でも列車別改札を行っている一例です。
これを駅務機器遠隔操作システムで自動改札機を利用して応用すればいいのです。
画像は5分前改札の応用ではありませんが、分かりやすくするとこんな感じです。
画像には載っていませんが、「A駅」に発車確認センサーを付けて「B駅」の改札機にスイッチが入るようにします。
これによってホームドアを設置せずとも、ホームでの悲劇を軽減させる事が可能になります。
続いては優等列車停車駅にかかる場合のケースです。
優等列車停車駅の隣の駅などでは最短2分前改札にし、それ以外では改札口を出口専用にするのです。
各駅停車が「C駅」を出発するとセンサーが反応して「D駅」の改札機にスイッチが入るのが原則ですが、優等列車が「D駅」を通過していないうちに乗客をホームに入場させるのは危険なので、
この場合は上の画像のように優等列車が通過したのを感知してから改札機を「入場可能」に切り替わるようにします。
「閉塞3.5」となっているのは黄信号を忘れて2つ上の画像の信号を書き損じたものです。申し訳ありません。
この2つの方式は、高架下に改札機を設置してある駅でも有効です。
ちなみにこれらの方法は改札口を上下線分離させないと意味がありません。
高架下や橋上駅でこれをするには改札口の場所が同じでも乗り場ごとに分離させる必要があることから改札機が最低4機必要になるデメリットがありますが、ホームドア設置にかかるコストに比べれば割安で済むのではないかと思います。
もう一つの方法は無人駅における究極の入場規制で、列車が駅に到着したら運転士がリモコンで改札機を操作する方法です。
これにはデメリットがあり、乗客の乗り降りに時間がかかりすぎてしまうことです。
利用者のあまりに少ないローカル線(優等列車のない路線も)にはこれでもコスト高になり、お勧めできません。