奥武蔵の風

46 樹齢400年の枝垂れ桜

 病院へ通院する際、「かわせみ街道」と名付けられた市道を通るのですが、その途中の道沿いに、歴史ある「高麗(こま)神社」が鎮座しています。

 高麗神社の裏手には、代々の宮司さんが住んでおられた「高麗家住宅」という国指定重要文化財の古民家があり、その脇に、樹齢400年と推定される、ひときわ背の高い枝垂(しだ)れ桜の木が立っています。

 前回の通院の帰りに参詣し訪れた際には、敷地の周囲に植えられた梅の木にまだ紅白の花が残っていて、この枝垂れ桜は、つぼみをほころばせる程度でした。

 それが、1週間もたたないうちに、梅と桜が交代し、今日は、この枝垂れ桜が何と「七分咲き」ほどになって、圧倒的な存在感を放っているではありませんか。

 天気予報では夕方から雨になる、というあいにくの曇り空。残念ながら、淡いピンク色が青空に映える「色彩美」には欠けましたが、逆に、天から降り注ぐかのような見事な枝ぶりが萱葺(かやぶき)の古民家の屋根に日本画のようにしっとりと調和して、悠久感と静寂感を醸(かも)し出していました。

 ちなみに、神社境内の樹齢300年の「ひがん桜」も、満開に近い状態でした。

 今年は、全国的に桜の開花が早いようです。高麗神社では、26日に「桜花祭」「夜桜会」が開かれるとのことですが、それまで繊細な花びらが散らずにいてくれるかどうか、ちょっと心配です。

 

(参考: 文と写真は 3月17日。なお、高麗神社については、当ブログ「7 高句麗につながる奥武蔵:高麗神社」でも詳しく紹介しております。)

(写真上)© 樹齢400年の枝垂れ桜。右は、国指定重文「高麗家住宅」。

 

(写真上)© 同上。方向を変えて。

(写真上)© 屋根に降り注ぐかのような見事な枝垂れぶり。

(写真上)© 「美しい」の一言。

(写真上)© 根本は幹の芯が空洞化しています。風雪に耐えてきたことが一目瞭然。

(写真上)© 神社境内の樹齢300年の「ひがん桜」もほぼ満開です。

(写真上)© 御神門とひがん桜の花。

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