ウクライナ生まれの祖母の思い出

私は　生後6ヶ月から　父方の祖母に育てられました

両親が離婚したためです。

なので　祖母の事を本当の母親だと思って育ちました。

今　まさに昔の惨劇が繰り返されようとしてる

祖母が子供だった時代に・・・・戦争が始まり


同じ国の人間が戦い　殺し合い　目の前で父と兄を殺された祖母

逃げる途中で姉や母親と　離れ離れになり　一人　樺太へ

北方領土になってます。　そこで祖父と知り合い結婚5男1女に恵まれ

林業を営んでた祖父　乳母もいたくらい　幸せにくらしてたの

戦争が　何もかも　すべて奪いました。　祖母は戦争時代の話は

いっさいしませんでした。幸せだった樺太時代の話はしてくれたけど

80才まで　計算も出来たし　オシャレでしたね、いつも髪を染め

ラメのセーターやスカート　明治生まれにしては　珍しいブラもガードルも

いつも身に着けてました　　ウクライナ人だからかな？


こんなミシンで　いつも何か作ってました（足踏みミシンです）
　　　　懐かしいメガネもそっくり

私の小学校の入学式に着ていく服も　作ってくれました。

あまり日本語は上手ではなく　たぶん男性に教えてもらったのかな？

女性としては乱暴な口調でした。文字はロシア語とカタカナしか

書けませんし読めなかったなぁ～　私には隠してたけど

明治生まれでしたので躾に厳しかったですよ　怖くて口答え出来なかったし

でも　優しい　祖母でした。　夜に一緒に誰もいない公園に散歩に行くのが

好きだったなぁ～～　　　後は　おふくろの味と言いますか

大好きな食べ物があります。今でも作りますが
　　　
ボルシチです。大好物です　皆が食べてると思ってました。

　
　ヴァレーヌィクと言います。　日本の餃子に形が似てます。

これも大好きなオカズでした。中身はキャベツとひき肉のバター炒め

他にイチゴジャムが入ってたり　茹でてバターを絡めて食べてました。


　後　これは　ず～～～と探してました・・・写真を　大好物だったから↓

　
魚を3枚おろしにして細かく包丁で叩いて玉ねぎやニンジンなど加えた
ハンバークみたいにした物です。　これに醤油をかけて食べてたの

だから　今でもハンバーグに醤油をかけたくなる

ず～～～とお肉で作ってたと思ってましたが　魚だったんだと後で解ったわ

いつもリクエストしてましたが作るのに時間がかかり　祖母は嫌がってたなぁ～

でも食が細かった私は　いつも内科検診で栄養失調と言われ
　（今の私じゃ想像も出来ないが・・・そして誰も信じてくれない）

そうしたら沢山食べるようにと　これを作ってくれました。

これにボルシチがあれば最高のご馳走でしたね

私が結婚して子供を産んでからも　ボルシチ作ったからおいでと

電話があると喜んで子供達連れて行きましたよ。

祖母の作るボルシチは絶品でしたヴァレーヌィクも

子供達は喜んで食べてましたよ。　優しい曾ばあちゃんが大好きでした。

いくら作っても　祖母の味にならないボルシチ　教えてもらったんだけど

また食べたいなぁ～ダリヤば～ちゃんのボルシチと魚のハンバーグ風

いつか帰ってみたいと言ってたウクライナ　そして樺太

行かせてあげれなくて　ごめんね　

86才で天国へ　きっと真っ先にウクライナへ行った事でしょう。

お父さんやお母さん　兄姉にも逢えたかな？

自分の息子や娘にも逢えたでしょう

天国から　私達の事　見守ってると信じてるので

なんせ長女の成人式の写真に祖母が　はっきり写りこみましたのでクリックしたら見れます。
http://blog.goo.ne.jp/goo11053298/e/e395280ceb4dc2fb57017bb2df52cea5

あ～～見守ってくれているんだと　安心しましたよ。

全然怖くなんかなかったです。

明日　ボルシチ作ろうかなぁ～まだ沢山雪が残ってて夜は寒いので

夢に出てこないかなぁ～かあさん　亡くなるまで　かあさんと呼んでました。

小学高学年まで母親だと信じてたんです・・・解ったからって　

ばあちゃんとは呼べなかった　　育ててくれて　ありがとうね


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