通称「ベス単」は、アメリカのイーストマン・コダック社が1912年に発売したカメラレンズのことです。
当時にしては、小さなフイルムカメラ・・・ポケットに入ってしまうサイズだったことから、
ポケットカメラとしても愛称されてきました。
レンズは単玉(レンズ2枚を合わせ)で、絞り開放にすると湾曲収差等によるフレアーが出て軟調に写る。
さらにレンズフードを外す事によりさらに軟調写り、それが日本人好みの絵柄となり、戦後も人気のあるカメラとなった。
私の場合は、レンズフードを外す事は嫌っています。
フイルムサイズは現在の6×4.5カメラサイズに近いのです。
35ミリ判カメラにつけると75ミリレンズ相当になりボケが大きく見え、APAサイズならば・・・
さらにピンと合わせが大変になります。
何といっても、フードを外してしまうと、絞りが前面に見えてしまい、損傷させてしまうリスクが高くなります。
見栄えも、フード付きベス単の方が、格好いいと思います。
また、フードがある事により、ゴースト・フレアー等、改善されると考えられます。
したがって、初期のレンズフード(直径11.5ミリ)のように直径7ミリフードを、
私は、直径11ミリの穴に加工して使用してます。
写真は、左がベス単(NO.674113) ・ 右がニコンD700デジカメ