遠距離にっき

 ほんわか♡日記

  香川のこと コブクロのこと 毎日のちっちゃいしあわせのこと 綴っていきます♪

ホンジュラスたより

2009-10-03 21:35:34 | Weblog
昨日 地元新聞に娘の記事を載せていただいたので 


 
 笑顔が早く戻りますように

 日本から遠く離れた地球の裏側にある中米ホンジュラスに住んで1年3ヶ月。治安はいい方ではなく、首都ではタクシー移動を勧められ、街中では銃を保持している人も見かけます。けれど、多く人は陽気で、人懐っこく、田舎になるとのんびりしていて親しみやすい国です。以前は「ホンジュラス」と言うと、「どこ?」「ホンジャマカ?」といった返答でしたが、今では日本の報道を騒がせてしまうほど有名な国になってしまいました。

 6月28日、朝起きると停電でした。「いつものことか~」と思っていると、大統領が軍隊により国外に追放されてしまうという事件が起こっていました。事実は定かではありませんが、停電は情報錯乱のための意図的なものであったという話もありました。事実上のクーデター、情勢が不安定になり、混乱が続くのは当然です。テレビからは首都での暴動、国外の首脳たちの話し合いの場面が流れる日々が続きました。でも地方の町の様子はいつもと変わらず穏やかで、少し人の出入りが減ったくらいでした。

 ところでここで問題になったのが、元大統領を支持している学校教育組合でした。ホンジュラスでは教員組合の力が強く、」元大統領が復職しない限り、授業を再開しない」と決め、なんと1ヶ月以上も授業が閉鎖してしまったのです。授業を放棄して、デモを行ったり、道路封鎖を行ったりしていました。授業再開を願う教員と、政治い関心の高い教員、1つの学校の中でも意見が分かれました。教員組合に逆らって授業をすると、他の学校の教員が怒鳴り込んでくるということもありました。

 子供たちは道ですれ違うたびに 「あす、学校ある?」「いつから授業ある?」と聞いてきます。一方の教員たちは「私のだんなは元大統領が復職しなと先々月からの給料がもらえない」「元大統領は一般人のためにたくさん支援してくれた」と涙ながらに語るのです。

 いまだ、政治的解決は難しいものの少しずつ授業を再開する学校が増えています。子供たちのことだけを考えられず、政治に影響されてしまう状況を悲しく感じる事件でした。一刻も早く、学校に子供たちと教員の笑顔が戻りますように。

                         
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする