ワシの子供の頃、1928年頃・・・、大阪に引っ越した後、よく母ちゃんが、きがらちゃ、を作ってくれた。
この、きがらちゃ、というコトバ、最近では聞いたことがないのだが、辞書にはちゃんと出ている。
ワシの知っているキガラチャとは、
釡で炊いたご飯は焦げる。 白く炊けたご飯を平らげた後には、焦げたご飯が釡の底にびっしりとこびりついている。 そこに醤油、鰹節、味の素、等、を注ぎ混ぜておにぎりを作る。 これをご飯が熱いうちに作ると、おにぎりは香ばしくて醤油の味が利いていてうまいのだ。
今では作ろうと思っても作れない味だ。 が、思い出す、あの味。
白米に醤油を混ぜておにぎりにして焼いても、近い味にはなるのだが、あのキガラチャの味にはならない。
釡で炊いたオコゲだから、熱いうちに醤油を注ぎいれるから醤油に熱が入り味が良くなる。 味の素なんかいれると、もっと味が良くなる。
なつかしいなぁ~、たべたいなぁ~、あのキガラチャ・・・