フライフィッシングの世界からは、ほど遠いが・・・今度の工作・・・それも今年最大の工作・・・は?
綾竹台!
なんじゃそりゃ?
組紐を編む台の一種で、平紐というひもを編むための台なの。
綾竹台の元祖、駿河台といいます。 なんか予備校みたいな名前だね
シルクのフライラインも八つ打ち、16打ち、と組紐の一種なんだけど、シルクラインは細くないと釣りにはつかえないんだな。
一方、組みひもってのは、和服の帯の上にしめて、和装をぎゅっと引き締めるための帯締めってのに主に使われている。 高いんやで~、着物もそうだけど、帯締めも高いのは1本5万円くらいするそうだ。
で、先ず初日は、刀(へらと呼ぶそうだ)の製作。
15年以上雨ざらしになっていた孟宗竹が軒下に横たわっていた。 肉厚は10㎜以上あり、表面には虎竹ふうの模様があったはずだが・・・表面はかなり朽ちていたが雨のかからない裏側にはまだ竹のタン色が残っていた。
竹ってすごいね~、15年も雨ざらしにしてあっても中の肉質は、エイジングはされているものの、昔のまま生きているの。 だいぶ竹くい虫にやられているが・・・なんとかなるやろ。
綺麗な部分だけをカットして長さ50㎝のヘラに仕上げた。
竹の工作はバンブーロッドでお手の物。 火で曲がり直しをしてカンナでプレーニング(削ること)。
そしてできたのが、これ・・・刀・・・ヘラ
ヘラは上下に開いた糸の間に横糸を通し、上下の糸を逆転させた上で間をトントンと叩き絞めるためのもの。 軽くないと腱鞘炎になること必定。 竹の刀は、軽い上に、ほどほどの持ち重りがあり、すべすべときている、絹糸を打つには打ってつけの材料なのさ。
刀身の形状は、刀(かたな)と同じように、刃は薄く、峯は分厚く、必要に応じて使い分ける。 昔使っていた竹製の物差しがあれば、作らなくてもすむのだが・・・最近見かけないよね・・・竹の物差し・・・
言ってみれば、組みひもとはいっても布を編むのと原理は同じ。(綾竹台だけのことを言ってます)
工作 2日目 は・・・角材の準備
実はこの台、我が妹君(いもうとぎみ)がバカ高い台を買わされそうになっていたので、ワシが作ってやると約束して助け出したわけ。 ワシは白馬の王子さまか?・・・いえ・・・白内障のおおじいさま・・・です。
組紐教室の世界では、ただの木枠でできた台を、それはそれは高価な値段で生徒に販売しているところがあるようだ。 良心的な教室も多々あるのだが、知らない生徒さんの足元をみて信じられないほどの値段で売りつけている教室もあるみたい。 はちまんえん・・・だって~・・・そんなばなな~・・・確かに手間はかかるのだが・・・半額の4万円でもくれるのなら、ワシ何個でも作るで~ (急に関西弁) ・・・作って欲しい人、連絡チョ~ (急に名古屋弁)
(注:4万円はワシの工賃だけの話で、木材の値段は材質により数千円~1万円くらい変動します。 プラス 羽根と羽根枠の追加には2万5千円かかります。 まあ、はちまんえんよりは少し安い程度かな?)
まずは、大切な妹君のために良材を仕入れた。 木目の美しいタモ材。 35x35㎜の表面処理のしていない角材。 1万円以上かかった。 なんせ節のない木を選ばにゃならんのでね。
15年ほど前に買ったまま、あまり使っていなかった電動プレーナーを引っ張り出して製材から・・・製材からやる場合は、また工賃がプラスになります。
おが屑は、これもマキタの集塵機で吸い取る・・・でも集塵機は塵を吸い取るもの・・・すぐに入口におが屑が詰まってしまう。 つまりを取り除きながら続ける・・・居間でやってます・・・たは・・・居間はおが屑だらけ・・・いまいましい・・・てへ
プレーナーをかける目的は、表面をきれいにすること、と、角材の幅、厚みをすべて同じにすることの2つ。
プレーナーで片面を目標値より1㎜大き目まで削り、反対側を1㎜削る、目標値は33㎜の正方形だ。
プレーナーをかける前後では、表面はこんなに違う。
曲がっている角材もプレーナーかけるとまっすぐになる。 斜めに年輪の入っている材はいずれにしても湿度如何で曲りが出る・・・これは致し方ない・・・
2時間座ってやってたので、股関節が固まって・・・立てない・・・齢だね~、おおじいさま。