汽車を40個作った・・・二人分・・・ワシの高台では1台分が20個としている。 ふつうは16個かな・・・
余った分は内腕と外腕の駒の位置を調整するための空汽車としても使える。
今回の汽車は、プロが使うと言われるダボ(棒)が斜めになっているもの・・・これだ!
40個の汽車だから・・・ダボは240本・・・汽車1個に6本のダボだから・・・
丸棒を同じ長さに切り出し・・・先端を丸く削り・・・台に斜めの穴あけ・・・接着剤を付け差し込み・・・頭の高さを同じに合わせる・・・
これらの作業を240回繰り返すわけだ。
気の遠くなるような作業・・・だが・・・終わらない仕事はない・・・明けない夜はない・・・
プロはなにもこの汽車だけを使っているだけではない。 高台の腕の方にも工夫があるのだ。
でもこの汽車の利点を挙げておくと・・・
1. 指で糸を裁く際に、糸が上にずれて棒から外れるのを防止
2. 剣先からくる糸が棒の下部に落ちるので汽車を下の方で前に押す力が働く・・・重心が下がり浮き上がりにくい
3. 汽車の前後を間違えない(前と後ろでは駒上の棒間隔が異なる)
等々が考えられる。
棒がまっすぐ立っていても高台の組紐が組めないわけではない。 斜めボッチだと幾分操作がしやすくなる・・・という程度のトリビアだと理解しておけばよい。