Max爺のひとり言

のこり少ない日々の記録
~でもまあ いろんなことをやってきたなあ~

何処まで飛んでる~? ~FT8、WSPR~

2023年08月06日 | アマチュア無線
アンテナを自作する人は自分の作ったアンテナの性能について知りたい筈だ。 

端的に言うと、どこまで飛ぶのか? どこまで聞こえるのか? もっと詳細に詰めると・・・どれほどのパワー(ワット数)を無線機に入れて、どれほどの高さにアンテナを設置すれば、どれくらいの距離飛ぶのか、聞こえるのか、等々、を知りたいのさ。

これまでは、そして多分これからも、実際に自分で交信をして、アンテナやパワーがどういう条件の時に最も良い交信であったか、を身をもって勉強していくんだろう、と思う。 それが一番現実的だ。 アンテナには、他に、偏波だとか、指向性だとか、相性だとか、地形だとか、色々な要素がかかわってくるから、その総合的な結果が交信の質として残る。 それらを後で分析できるように交信ログを記入して残しておくのだ。

だが、いろいろ調べてみると、ある仕組みを使うと自分の出した電波が世界中のどこいら辺まで飛んで行っているのかを ”即座に” 知ることができるみたいなんだな。

調べてみた・・・

1.RBN (Revers Beacon Network) :

   CWで信号を送信すると、世界中にSkeemerという人たちが居て、CW信号中の DE xxxxxx (私はxxxxxxというコールサインです) の部分を解読して受信データをデータベースにアップロードしてくれる、という仕組み。 知りたい人は自分でRBN Spotterサイトを検索すると、自分の出した(xxxxxx)信号が何処の国のSkeemerに捉えられたかが分かる。 これを利用するには、単にCWで交信をすれば良いわけだ。

2.WSPR、FT8、等の信号をWSJT-X(JTDX)で送受信する方法:
 結果は、WSPR:(Weak Signal Propagation Reporter)や
     PSK Reporter (Phase Shift Keying Reporter) にて検索できる。
 
デジタル通信で、電波型式 F1D の局免許を受け(許可済みの無線機の場合は変更申請のみ)、WSJT-X (又はJTDX) などのソフトウエア(無料)をPCにインストールし、必要な設定をすると利用可能となる。

FT8は、CQを出している相手を受信画面上で探し、そのラインをダブルクリックすると、あとはソフトが自動的に決められた信号手順をその相手との間でやり取りして交信が終了する。 交信結果を自動でログするインターフェースまでそろっている。 自分からCQを出す場合は全自動でお相手を選びQSOを終わらせることもできる。

一方、WSPRというモードもあって、これは相手との交信は目的としないが、決められた時間間隔で一定時間、WSPR信号を自動的に送信し、その結果を自動でWSPRデータベースにアップロードしてくれる。  後でWSPRネットやPSK Reporterサイトに行き、検索すると、世界地図や日本地図上でグラフィカルに、どこと交信したのか、どこで電波が受信されたのか、ということが一目瞭然と分かる、という代物だ。 
下記の世界地図は参考として、サイトからコピーしたものでワシの交信記録ではない。 国内地図はワシの出したWSPRの交信記録だ。
世界のどこまで届いてる? WSPRネットの地図

国内ではどこまで~? WSPRネットの地図

PSK Reporterというサイトでも見られます。数分後にはこんな風に表示できます。 地図は拡大して国内に絞っています。

PSK Reporter:(拡大は新しいタブで表示)
FT-891M SSB パワー50W指定で、FT8にて1時間交信した結果、WSJT-Xの出力指定は中~高、1W 35dB送信を指定。
使用アンテナはMV/RAD、7mH、ほぼ日本国中はカバーできているように思える。(FT8ではね)

なんと便利なものがあったんだな~。

で、インストールしたフリーソフト、WSJT-X v2.6.1ってのはこんな感じ・・・JTDXも似たようなものらしい
FT8で交信してみた。

まあ、FT8の交信は自動的だったけど、味気なくてつまらない。 ヘッドフォンで聞くと、ピ~ヒョロピ~ヒョロと昔のカラオケの踊るポンポコリンのように聞こえる。 SDRのようにデジタル化された音声を送受しているのが聞こえる。

世界への伝搬状況が分かるので、FT8、WSPR、共に、アンテナの飛び具合測定のために短時間使えばいいね。

FT-891Mでのパラメーター設定を、普通のSSBとデジタルのUSBとの間で、逐一変えねばならんので面倒は面倒である。 パラメーター設定を間違うと、無線機が熱を持ったりするんで要注意。
また、あまりパワーを高くすると、微弱電波で交信を楽しんでいる環境にど強力なパワー電波で乗り込んで、皆さまの迷惑になったりことがよくあるらしい。
また、パワーを入れ過ぎると、無線機が壊れたり、アンテナに付けたバランが溶けちまったりすることもあるらしい。 100Wとか1KWとかの話だが・・・

なんせ、放っておくと自動で何時間も、送信受信をやり続けるので、ややもすると無線機が熱を持ちやすいのではなかろうか。(これほんと) 
設定を間違えてハイパワーで自動送受信を何時間も繰り返したひにゃ、無線機が火を噴く?なんてこともあり得るやも知れぬ。 (ちょっと大げさすぎか・・・)

FT-891Mで用意したインターフェース:(DSCWにもそのまま使える)

・仮想COMポートドライバーのインストール(Yaesuのサイトからダウンロード)
・USBシリアルケーブル USB-AとUSB-Bの安いプリンタ―ケーブル(Amazon) CATコントロール用
・USBサウンドカード (Amazon) PCの内蔵サウンドカードでも良いのだが買っちまったので使っている、なんでもPCから出るノイズが少なくなるらしい。 こちらは音声データをデジタル化して通信するために使うようだ。

・自作:FT-891M データ通信用のDIN(6ピン)~3.5㎜ピン4極CTIAケーブル(上のUSBサウンドカードと繋ぐ用) 下記URL参考


FT-891Mのパラメーター設定については、下記のサイトを参考にしました。

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