今日はポカポカ天気で風もほとんどなかったので、1年前に用意してあったフナ釣りの道具一式をひっぱり出して近所の無料の池に行くことにした。
エサも昨年買ったものが未開封だったので、そのまま持って行った。(2年前だったかな・・・?)
竿はおやじの形見の源竿師(ちともったいないか)と安いグラス竿、安いタモ、掛け竿、等。 みなさんが使っているネジで止めるタイプの掛け竿なんて知らなかった。 最近はみんなアレなんだね。 なに、ずいぶん前から??? フナ釣りは、大阪をでてから、もう、40年くらいやってないもんで・・・今ウラシマ。
おやじの掛け竿は野池用なので土に突き刺して斜めに持ち上げてセットするタイプのもの。 竿尻に金属がついており穴が空いているので、木製の釣台ならネジで止められるけど・・・ちょっと時代遅れチックな気がするが・・・使えればなんでもいいじゃないの。
池は流山市が買い取って、無償で市民に開放している。 昔、主水池といって、ワシの子供らが小さいころにザリガニ釣りに通った池だ。 いまは、なんとか緑地公園とか呼ばれている。 魚も放流しているようだ。 いつも常連のおっさんたちが陣取ってる。 こういうところに一人で参加するには、ある種気おくれするのだが、知ったことかと場所を決めた。
石畳の通路みたいなところに葦の生えたワンドがあったのでそこに決めた。 どうもワシはおやじ譲りの野池ファンなのかもしれない。 草のない管理釣り掘は好きじゃない。 源竿師はもったいないのでグラス竿を出した。
こんなところに荷物広げたら歩けね~じゃね~か! と、物の言い方を知らぬフナ釣り師が頭ごなしで言ってきたので・・・ ここ通ればいいじゃないか!、と一番上の段を指さしたら、黙ってそこを通って行った。 そういうときは、すみません、ちょっとここ通ります、ぐらい言えないのか! だいたいフナ釣り師ってのは、こういう輩が多いんだな。
しばらく見渡すも、誰も釣れていない。 さっきの頭ごなしも一日座っていて何も釣れなかったんだろう。
こういう時期は、寒鮒と言って、生まれたばっかりの小鮒しか釣れないんだ。 小さい一本針にメリケン粉を水で溶いたドロドロのエサにサナギ粉を付けて投げれば一発で釣れるはずだ。 だが、今日はそこまで頭が回らず、メリケン粉を持ってくるのを忘れた。
仕方ないので、一年前の団子エサを練ることに。 いわゆる両団子の底釣りをするわけだ。 こんな浅い池でバラケも糞もないだろう・・・
針は自分で巻いておいた3号にハリス0.4号。 浮きはおやじの形見の、クジャクの羽にタッパを削って作ったもの。
2~3発団子を打ち込むと、浮が微妙に動く。 きっと小さいジャミが団子をつついているに違いない。 浮が食い上げのごとくにじわじわと浮いてくるんだな。 団子は寄せ餌のために最初は大きく、後は魚に合わせて極く小さくした。
っと、すっと浮が入ったので合わせると・・・
これが飛んできた。 5cmの小鮒・・・ちゃんと口にかかっている。 こんなもんなんだ、今の時期は・・・ それでも釣れてるのはワシだけみたいだけど・・・ ほかのおっさんたち、ピシッと音をたてて合わせてはいるものの、みな空振り。 当たり前だよ、こんなちっこいのがつついているだけなんだから・・・ 赤虫つければ入れ食いだよきっと・・・ みなヘラの管理釣場のごとき釣りをしている。 釣れるもんか、そんなやり方では。
さらに浮が妙な動きをするので合わせてみると、なんと3㎝位の生まれたての小鮒の腹に擦れでかかった。 かわいそうになってしまった。
2時間ほどやってみたが、状況はかわりそうにもないので、初釣はこんなもんだ、と納竿。
何十年ぶりのフナ釣りであったが、体がちゃんと反応した。 覚えているものなんだね。 こんな小鮒をヘラ釣り用の団子でかけられるのはワシくらいのもんだろう・・・ 次回はメリケン粉を忘れない様にしよう・・・小鮒の入れ食いをもう一度。 百匹釣りを試してみよう。
フナに始まりフナに終わる・・・っか