8時起床~
相変わらず天気バッチリ!!訓練計画を立てる上で天候の要素をほとんど除外できるってのは、素晴らしい環境だ!!
今日の訓練は午前・午後1本ずつ
訓練内容:
VORホーミング(目的のVORの真上をヒットする)
VORトラッキング(目的のVORから出ている電波をインターセプトして、その電波の上を飛ぶようにキープする。例:A VOR 230°の電波をトラッキングせよ!)
一定速度の上昇・降下+上昇旋回・降下旋回
Timed Turn(標準率旋回を駆使して所望の方位へ変針)
ILSアプローチ(ILS=Instrument Landing System): ILSは2本の電波ビームから成る。ひとつは水平方向のガイド、もうひとつは垂直方向のガイド。この2つのガイド(電波)にうま~く収まるように計器を見ながら飛行機をコントロールして滑走路の手前まで進入する。今日は教官のデモ
レーダー・ベクター(Radar Vector): ILSアプローチの始点まで管制官の指示に従って向かう。チノ上空はSOCALアプローチという管制区にコンタクトして、レーダーでキャッチしてもらう。
今日はTimed Turnについて
標準率旋回(Standard-rate Turn) とは、2分間で360度旋回すること。これを実行するための重要な計器は下記写真の”旋回釣合い計 (Turn Coordinator) "
この計器では、飛行機の形をした針が左右に傾くことによって飛行機が旋回していることを指示してくれる。飛行機が左右どちらかに旋回すると、飛行機の形をした針は旋回方向に傾く。この針の翼の部分をL/Rの上にある白い線(指標マーク)に一致させると標準率旋回になるのです。
セスナの標準率旋回は、翼をおおよそ16度傾けた状態
2分間で360度ということは、1秒当たり3度の旋回
例えば、90度の旋回に要する時間は・・・30秒
姿勢指示器 (Attitude Indicator)や方向指示器(Directional Indicator)が壊れた場合の緊急事態では、この旋回釣合い計を使って旋回することになる。また、管制官の「左xxx度に旋回せよ」といった指示の裏には、標準率旋回の想定があるらしい。なので、この科目は結構重要っす。
因みに旋回釣合い計の下部にガラス管の中に小さい黒いボールが入っている。パイロットはこのボールの状態を見ることによって、旋回の質!を判別することが可能
ボールが旋回方向の外側に動く場合=>機体は外滑り状態で旋回(車で例えるとドリフトしながらコーナリング)
ボールが旋回方向の内側に動く場合=>機体は内滑り状態で旋回
ボールがガラス管の中央に静止している場合=>飛行機には釣り合いのとれた正しい力が作用している
ボールが中央にない場合は・・・・ラダー操作(方向舵)によって中央に持ってくる
ということで、旋回釣合い計は旋回の率と質の両方を指示してくれる大切な計器の一つなのだ。
飛行中はかなりの頻度で黒いボールをチェックしています
本日のフライト訓練は午前・午後合計で2時間半
つかれた~ やっぱり計器ばっかりみていると目も疲れる・・・
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