まずは、白菜と豚肉をだんだんに重ねて・・・・・・。
それをたんまり作って・・・・・・。
それを食べやすい大きさに切って・・・・・・。
土鍋にぎっちぎちに詰めます。これはホントにぎっちぎちに。
でないと煮ると隙間ができると思われます。(ショウガは臭い消し。私じつは、豚肉が苦手なんです・・・・・・。)
んで煮ます。あたらないように中火以下で。 その間に風呂に入ってました。(火を付けたまま目を離すのは、非常に危険です!!)
んで、風呂から上がってきたら、こんな感じ。
小皿に取り分けて。しかし、この時点でまったく味付けなし。ホントに。あ、臭み取りに酒を入れました。ホントにそれだけ。
『小栗旬鍋』なんていいながら、ほんだしも入ってません。
だから、みそ味に。それも、味噌だけ。ほんの少し、ポン酢と、七味。
激ウマ!!!!!豚肉は柔らか、白菜は肉のうまみをがっつり吸い込んでいます。恐るべし、小栗旬!!!
〆はやっぱり饂飩。ラードギトギトだと思うでしょう。ギトギトです。でも白菜がいい感じで和ませてます。
と、こんな感じで、今日は白菜と豚肉のぎっしり鍋、『小栗旬鍋』をリポートしてみました。近所のスーパーで豚バラを、一キロぐらい買ってきて(それでも千円ぐらい。三分の二ぐらい。全部は使いません)白菜は二分の一。130円ぐらいか。
冬は鍋の季節です。クリスマスにはぜひ、七面鳥と『小栗旬鍋』を。
出した。妻が出した。まあ、フライングではないからいいか。
コーラのラベルは、あれは本当に、ああいう風に、リボンの形になるのかね?? コーラは別に飲みたくないけど、あれはちょっとやってみたい。
コーラのラベルは、あれは本当に、ああいう風に、リボンの形になるのかね?? コーラは別に飲みたくないけど、あれはちょっとやってみたい。
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先の投稿で、『両膝が全快してほしい』と書きたかったところ、『両膝が全壊してほしい』と、意味が真逆になっているところが、なかなか面白い。
誤変換と言えばアンジャッシュのネタにもあるように、『今月、だいぶ使っちゃったんで、お金ないんですよ』を『今月、大仏買っちゃったんで、お金ないんですよ』みたいで、いったい誰の意思でこうなった? と考えれば不思議。第三者がいる。それは人工知能。おぉ!
今夕は、一遍やってみたかった、ほんだしのCMでやっている、白菜と豚肉のぎっしり鍋。『小栗鍋』をやってみるべく、妻と白菜と豚肉を買いに行きました。
その後、近所に出来たペットショップを見に行こうと思ったんですが、寒いしやめました。ネコか犬、私はどちらでもいいのですが、妻は猫が、解体、ちがう!
飼いたいといいます。そりゃ可愛いですわ、それに猫がいれば、『今日の、ニャンコ』なんてブログも華やぐ。
しかし、それが出来ないので、うちのカワイ子ちゃん、『今日のガルペ』を載せてみようと思います。
自宅で待機している、お散歩前のガルペ
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近所のユニクロで、いい子で待っている、ガルペ
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ユニクロの後、近所のスーパーでおとなしく待っている、ガルペ
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コックピットからの眺め。
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--------------------運命の道を歩いてみよう-中編『水口』(その2)-----------------
ある日、内海は五島と二人でエレベータで地上階に下りる途中で水口と乗り合わせたのだった。水口は中学生と思しき女の子と一緒だった。鉢合わせた時、二人は一瞬、気まずい表情をしたが、完全に知らないふりをして切り抜けた。水口はそのまま、その女の子と一緒に駅の方向に向かって歩いて行った。
「あの人、誰っすか? 新しい彼女っすか?」と、その翌日、水口は突然後ろからにじり寄ってきて耳元でささやいた。内海は簡単に五島について説明した。その代わりにと水口が白状したことによると、水口が通うそのまんが喫茶は、裏で売春のあっせんしていて、水口はその売春の常連であるのだという。
「バレたら俺、二回目だからヤバいんすよ」と言う水口はなぜか嬉しそうだった。以前の会社をクビになったのは、それが原因だとも教えてくれた。
水口は無気力というわけではないが、どこか掴みどころのなく、内海には苦手なタイプであった。しかしたまに予想もつかないところから大きな仕事を取ってきたりした。最近では、個人宅で処分に困ったNゲージのジオラマをただ同然で買い取り、レンタルを始めたところ、それが大当たりし、久々のヒット商品となった。いつもニヤニヤとして、慌てることも怒ることもない。そんなキャラクターの裏では、かなりのスキルとノウハウを持っているのかもしれなかった。
「俺、別に悪い事してる気、全然ないんで。レイプしてるわけじゃないっしょ? 利害が一致してるんだからいいじゃないすかね」そううそぶいてみせる。事務所に人気が薄くなるといつも内海のそばに来ては、耳元でこそこそと最近の売春事情など、内海が訊いてもいないことを話し出す。そしてかならず、でも絶対内緒ですからね、と念を押す。それはまるで、早く誰かに話してくれ、そして自分のこの悪い癖を止めてくれと言っているようにも感じられるのだった。それは水口の本当の声なのかもしれない。水口と言う人間はそうして必死に自らを自らの運命へと引き戻そうとしているのかもしれない。たとえ水口という一社会人が、どんな厳しい社会的制裁を食らうことになろうとも。
誤変換と言えばアンジャッシュのネタにもあるように、『今月、だいぶ使っちゃったんで、お金ないんですよ』を『今月、大仏買っちゃったんで、お金ないんですよ』みたいで、いったい誰の意思でこうなった? と考えれば不思議。第三者がいる。それは人工知能。おぉ!
今夕は、一遍やってみたかった、ほんだしのCMでやっている、白菜と豚肉のぎっしり鍋。『小栗鍋』をやってみるべく、妻と白菜と豚肉を買いに行きました。
その後、近所に出来たペットショップを見に行こうと思ったんですが、寒いしやめました。ネコか犬、私はどちらでもいいのですが、妻は猫が、解体、ちがう!
飼いたいといいます。そりゃ可愛いですわ、それに猫がいれば、『今日の、ニャンコ』なんてブログも華やぐ。
しかし、それが出来ないので、うちのカワイ子ちゃん、『今日のガルペ』を載せてみようと思います。
自宅で待機している、お散歩前のガルペ
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近所のユニクロで、いい子で待っている、ガルペ
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ユニクロの後、近所のスーパーでおとなしく待っている、ガルペ
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コックピットからの眺め。
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--------------------運命の道を歩いてみよう-中編『水口』(その2)-----------------
ある日、内海は五島と二人でエレベータで地上階に下りる途中で水口と乗り合わせたのだった。水口は中学生と思しき女の子と一緒だった。鉢合わせた時、二人は一瞬、気まずい表情をしたが、完全に知らないふりをして切り抜けた。水口はそのまま、その女の子と一緒に駅の方向に向かって歩いて行った。
「あの人、誰っすか? 新しい彼女っすか?」と、その翌日、水口は突然後ろからにじり寄ってきて耳元でささやいた。内海は簡単に五島について説明した。その代わりにと水口が白状したことによると、水口が通うそのまんが喫茶は、裏で売春のあっせんしていて、水口はその売春の常連であるのだという。
「バレたら俺、二回目だからヤバいんすよ」と言う水口はなぜか嬉しそうだった。以前の会社をクビになったのは、それが原因だとも教えてくれた。
水口は無気力というわけではないが、どこか掴みどころのなく、内海には苦手なタイプであった。しかしたまに予想もつかないところから大きな仕事を取ってきたりした。最近では、個人宅で処分に困ったNゲージのジオラマをただ同然で買い取り、レンタルを始めたところ、それが大当たりし、久々のヒット商品となった。いつもニヤニヤとして、慌てることも怒ることもない。そんなキャラクターの裏では、かなりのスキルとノウハウを持っているのかもしれなかった。
「俺、別に悪い事してる気、全然ないんで。レイプしてるわけじゃないっしょ? 利害が一致してるんだからいいじゃないすかね」そううそぶいてみせる。事務所に人気が薄くなるといつも内海のそばに来ては、耳元でこそこそと最近の売春事情など、内海が訊いてもいないことを話し出す。そしてかならず、でも絶対内緒ですからね、と念を押す。それはまるで、早く誰かに話してくれ、そして自分のこの悪い癖を止めてくれと言っているようにも感じられるのだった。それは水口の本当の声なのかもしれない。水口と言う人間はそうして必死に自らを自らの運命へと引き戻そうとしているのかもしれない。たとえ水口という一社会人が、どんな厳しい社会的制裁を食らうことになろうとも。
乾麺の饂飩が山ほど手に入った。まさに、捨てる神あれば拾う神ありである。
ここで一つ、私の情報をカミングアウトすれば、私は、男で、既婚者です。
その配偶者の実家から大量の乾麺をいただき、それをさっそく今日の昼に食うわけです。
まあ仕事もせずにおまんまにありつけるわけだから、この世も捨てたものではない。大いに甘えて過ごすも、時にはよろしかろ。
しかしもし、今この状態で独身だったとしたら、私はどうなっていたか、そう思って冷蔵庫の中をのぞくと、マヨネーズ、ケチャップ、卵二個、わさび、からし、ポン酢、しょうゆ、めんつゆ、など、およそ腹の足しになるものはなし。唯一の卵も二個では、茹でても焼いても本意なし。
ありがたき幸せ。たぎる寸胴の湯気よ、お前は何と慈悲深いのであろう。貧乏暇なしと言うが、あれは嘘だ。と思った次の瞬間、貧乏とは労働者の下の方を指す、ワーキングクラスの事を言う。だから私はそれにも及ばない、フリーライフファンタジスタなわけだから、貧乏のカテゴリーにも入らない。足が遅い、と言われるにはまず走らねばならず、じっとしている奴にだれも足が遅いとは言わないように、私はこの不毛な時間をいったい、ナニモノとして過ごせばいいのか。
フリーライフファンタジスタ。これしかないのか。
接骨院はいつもの通り、マッサージと電気と超音波。この超音波の機械が、我々世代にはたまらない、あの、昔から潜水艦と言えばこの音、と言う、
プーン、プーンという音が鳴ってるんです。だから私は目を閉じて、(右舷前方、一四○○の方向に、バルチック艦隊の船団を補足いたしました。魚雷装填、発射準備!)などと、妄想しながら過ごすのです。楽しい接骨院。願わくば早く全壊してほしい、わが両膝。
本日の埼玉県は雨。かなりサブいです。
これもピカピカのガルペ、イン 加斗パーキングエリア 誰もいません。
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----------------------------運命の道を歩いてみよう-中編 『水口』(その1)-------------------------
2
かつて希望が一つ生まれた。と同時に罪が一つ生まれた。
「何書いてんすか? 仕事中っすよ」突然耳元で言われ、内海は慌てて振り向く。
「なんすか? 今の。小説っすか? 小説家目指すんすか?」と水口はじっとりと太った体を寄せて、それ以上にじっとりと充血した目で内海を見つめて言った。
「何すか? 何すか? その慌て様。俺別に、何も勘ぐってないですよ」笑うと小鼻の横に深いしわが出来、そこにいつも汗か皮脂のツヤが挟まっている。内海は何も言わずパソコンを閉じた。実際、なにをしていたわけでもない。
「あのことは、絶対秘密っすよ。お願いしますよ」そして水口は必ずそう言うのだった。
ここ数年はこうして、午前中は社内で何もせず過ごし、午後は取引先を回る。取引先と言っても古くから取引のある、それも公の息の掛かった会社がほとんどで、新しい仕事はそこを通じて年単位で直接社の方に依頼が来る。だから内海達営業は、実際には一日中何もしていないのと同じだった。仕事は長期レンタルの会議机や椅子、パーティション、OA機器や、社用車などの、定期点検や消耗品の交換などが主だった。
水口はリース系企業からの中途採用で三年前に入社してきた。まだ三十歳代前半だろう。かつては大手だったこの会社にはそれなりに期待して入ったというのだが、前の会社以上に荒廃ぶりが酷いと言う。相変わらず若い社員は会社の金蔵を食い荒らしては、空伝票を切りまくっている。バブル時代の貯えで辛うじて生きてる感じだと水口はいう。そのバブル時代に身を粉にして働いた社員が目の前にいることなど、ハナから興味もないらしい。
あのこと、と水口が言うそれは、焼き鳥居酒屋『金ちゃん』があったビルの後に出来た新しいビルでのある出来事がきっかけだった。そのビルには、『ほーりーあんどぶらいと』というまんが喫茶があり、水口はそこの常連だった。内海はそのまんが喫茶のワンフロア上にある登山用品店をしばしば訪れていた。最近足腰に衰えが気になっていた事と、五島も登山に興味があるというので、二人で始めたのだった。
ここで一つ、私の情報をカミングアウトすれば、私は、男で、既婚者です。
その配偶者の実家から大量の乾麺をいただき、それをさっそく今日の昼に食うわけです。
まあ仕事もせずにおまんまにありつけるわけだから、この世も捨てたものではない。大いに甘えて過ごすも、時にはよろしかろ。
しかしもし、今この状態で独身だったとしたら、私はどうなっていたか、そう思って冷蔵庫の中をのぞくと、マヨネーズ、ケチャップ、卵二個、わさび、からし、ポン酢、しょうゆ、めんつゆ、など、およそ腹の足しになるものはなし。唯一の卵も二個では、茹でても焼いても本意なし。
ありがたき幸せ。たぎる寸胴の湯気よ、お前は何と慈悲深いのであろう。貧乏暇なしと言うが、あれは嘘だ。と思った次の瞬間、貧乏とは労働者の下の方を指す、ワーキングクラスの事を言う。だから私はそれにも及ばない、フリーライフファンタジスタなわけだから、貧乏のカテゴリーにも入らない。足が遅い、と言われるにはまず走らねばならず、じっとしている奴にだれも足が遅いとは言わないように、私はこの不毛な時間をいったい、ナニモノとして過ごせばいいのか。
フリーライフファンタジスタ。これしかないのか。
接骨院はいつもの通り、マッサージと電気と超音波。この超音波の機械が、我々世代にはたまらない、あの、昔から潜水艦と言えばこの音、と言う、
プーン、プーンという音が鳴ってるんです。だから私は目を閉じて、(右舷前方、一四○○の方向に、バルチック艦隊の船団を補足いたしました。魚雷装填、発射準備!)などと、妄想しながら過ごすのです。楽しい接骨院。願わくば早く全壊してほしい、わが両膝。
本日の埼玉県は雨。かなりサブいです。
これもピカピカのガルペ、イン 加斗パーキングエリア 誰もいません。

----------------------------運命の道を歩いてみよう-中編 『水口』(その1)-------------------------
2
かつて希望が一つ生まれた。と同時に罪が一つ生まれた。
「何書いてんすか? 仕事中っすよ」突然耳元で言われ、内海は慌てて振り向く。
「なんすか? 今の。小説っすか? 小説家目指すんすか?」と水口はじっとりと太った体を寄せて、それ以上にじっとりと充血した目で内海を見つめて言った。
「何すか? 何すか? その慌て様。俺別に、何も勘ぐってないですよ」笑うと小鼻の横に深いしわが出来、そこにいつも汗か皮脂のツヤが挟まっている。内海は何も言わずパソコンを閉じた。実際、なにをしていたわけでもない。
「あのことは、絶対秘密っすよ。お願いしますよ」そして水口は必ずそう言うのだった。
ここ数年はこうして、午前中は社内で何もせず過ごし、午後は取引先を回る。取引先と言っても古くから取引のある、それも公の息の掛かった会社がほとんどで、新しい仕事はそこを通じて年単位で直接社の方に依頼が来る。だから内海達営業は、実際には一日中何もしていないのと同じだった。仕事は長期レンタルの会議机や椅子、パーティション、OA機器や、社用車などの、定期点検や消耗品の交換などが主だった。
水口はリース系企業からの中途採用で三年前に入社してきた。まだ三十歳代前半だろう。かつては大手だったこの会社にはそれなりに期待して入ったというのだが、前の会社以上に荒廃ぶりが酷いと言う。相変わらず若い社員は会社の金蔵を食い荒らしては、空伝票を切りまくっている。バブル時代の貯えで辛うじて生きてる感じだと水口はいう。そのバブル時代に身を粉にして働いた社員が目の前にいることなど、ハナから興味もないらしい。
あのこと、と水口が言うそれは、焼き鳥居酒屋『金ちゃん』があったビルの後に出来た新しいビルでのある出来事がきっかけだった。そのビルには、『ほーりーあんどぶらいと』というまんが喫茶があり、水口はそこの常連だった。内海はそのまんが喫茶のワンフロア上にある登山用品店をしばしば訪れていた。最近足腰に衰えが気になっていた事と、五島も登山に興味があるというので、二人で始めたのだった。
妙によく寝られた。 久々な気がします。
狭い布団部屋みたいなところにいると、慌てた雰囲気の男が「匿ってくれ」と峰不二子を連れてきた。
訳も分からずにいると、峰不二子は布団の隙間に潜って隠れた。匿ってくれと言われたからには追われているんだろう。変なとばっちりはごめんだ。しかしここは私の部屋、私はこの部屋にいる義務がある。迷惑な話だと思いつつ狭い部屋に、私は峰不二子と、なぜか息子と思しき三人といる。しかししばらくすると、どうしようもなく臭くなってきた。どうやら峰不二子はひどい腋臭のようだった。たまらずに窓を開けると昼下がりの日差しがさんさんと差し込んできた。
「なんで開けるのよ!」と怒った峰不二子は、その長い脚で息子の頭を蹴る。息子は布団の上に倒れる。
「おい!誰の息子の頭蹴っとんのんじゃ!オラ!」まあまあ、と実兄が現れ、窓をぴしゃっと閉める。
「いやいや、くさいから」と窓を開けようとすると、窓は簾に代わっていて、簾は潮の香りのする風にふわりと浮かび、そこからは郷里の日本海が見えた。
目を覚ますと、足が軽い。痛くない。いや、少しは痛い。でもかなり軽い。よくなってる!
峰不二子は、いったいどういう意味だったのだろう。夢は潜在意識からのメッセージだという。いい感じで来てますよ。もうすぐ治りますよ。というメッセージを潜在意識は、どういう経緯から腋臭の峰不二子に象徴させたのか。まあいい、窓の向こうに見えた郷里の海。潮風・・・・・・。今日から師走。
今日は接骨院に行ってきます。来週から気分も新たにアルバイトを始めます。アルバイトか、新鮮な響き。このまま順調に膝が完治すれば、運び屋でも、軽業師でも、何でもありだ。 でもくれぐれも、無理はしない。
狭い布団部屋みたいなところにいると、慌てた雰囲気の男が「匿ってくれ」と峰不二子を連れてきた。
訳も分からずにいると、峰不二子は布団の隙間に潜って隠れた。匿ってくれと言われたからには追われているんだろう。変なとばっちりはごめんだ。しかしここは私の部屋、私はこの部屋にいる義務がある。迷惑な話だと思いつつ狭い部屋に、私は峰不二子と、なぜか息子と思しき三人といる。しかししばらくすると、どうしようもなく臭くなってきた。どうやら峰不二子はひどい腋臭のようだった。たまらずに窓を開けると昼下がりの日差しがさんさんと差し込んできた。
「なんで開けるのよ!」と怒った峰不二子は、その長い脚で息子の頭を蹴る。息子は布団の上に倒れる。
「おい!誰の息子の頭蹴っとんのんじゃ!オラ!」まあまあ、と実兄が現れ、窓をぴしゃっと閉める。
「いやいや、くさいから」と窓を開けようとすると、窓は簾に代わっていて、簾は潮の香りのする風にふわりと浮かび、そこからは郷里の日本海が見えた。
目を覚ますと、足が軽い。痛くない。いや、少しは痛い。でもかなり軽い。よくなってる!
峰不二子は、いったいどういう意味だったのだろう。夢は潜在意識からのメッセージだという。いい感じで来てますよ。もうすぐ治りますよ。というメッセージを潜在意識は、どういう経緯から腋臭の峰不二子に象徴させたのか。まあいい、窓の向こうに見えた郷里の海。潮風・・・・・・。今日から師走。
今日は接骨院に行ってきます。来週から気分も新たにアルバイトを始めます。アルバイトか、新鮮な響き。このまま順調に膝が完治すれば、運び屋でも、軽業師でも、何でもありだ。 でもくれぐれも、無理はしない。