発表まで気が気じゃない?/(C)日刊ゲンダイ
安倍首相は真っ青 「憲法9条」ノーベル平和賞受賞の現実味
日刊ゲンダイ:2014年10月7日
ノーベル賞の発表が6日からはじまった。本当に日本の「憲法9条」がノーベル平和賞を受賞するのか。もし受賞すれば、、安倍首相の「改憲」のもくろみは吹っ飛ぶことになる。
医学生理学、物理学、化学、文学、経済学、平和――と6部門あるノーベル賞のうち、平和賞はノルウェー国会が選ぶ5人の委員会が決定する。
「ノーベル平和賞ウオッチャー」として知られるオスロ国際平和研究所が、「憲法9条を保持する日本国民」を平和賞の最有力候補と予想したことでガ然、注目が集まっている。オスロ国際平和研は、ゴア元米副大統領の受賞も当てている。平和賞は10日18時以降に発表されるが、実際に受賞する可能性は高いのか。「知っていそうで知らないノーベル賞の話」の著者、北尾利夫氏はこう言う。
「受賞する可能性はあると思います。一昨年はEUが選ばれている。ノーベル平和賞は、世界への影響を考えて選ばれることが多い。政治的な意味合いの強い賞です。世界的な世相も考慮する。いま世界中で紛争が起きているだけに、憲法9条を選んでおかしくない。憲法9条によって、日本が戦後70年間、戦争をせず、一人も殺さず、一人も戦死しなかったことは事実ですからね。強いメッセージになります」
■安倍首相は「みっともない憲法」と毛嫌い
「憲法9条」の受賞は、日本人が考える以上に国際社会に与えるインパクトが大きいらしい。ノーベル財団が、話題性を狙って選ぶ可能性は十分にあるという。過去にはオバマ米大統領も受賞している。
「日本人にとって憲法9条は当たり前ですが、武力行使を放棄した憲法を持つ国は珍しい。と同時に、国際社会は日本が平和憲法を持っていることをあまり知らない。憲法9条が選ばれたら<そうだったのか>と驚くはずです」(前出の北尾氏)
しかし、「改憲」を訴える安倍首相は、「みっともない憲法ですよ」と吐き捨てるほど平和憲法を毛嫌いしている。いま日本政府は、受賞しないように働きかけている、という怪情報も流れているが、もし憲法9条が受賞したら、安倍首相は授賞式に出席するのか、どんなスピーチをするのか。
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============
以上引用終わり。
あの安倍が「みっともない」と断定しているというのなら、我が日本国憲法第九条は恐らくとてつもなく素晴らしい条文なのだ。
「第九条があったからこそ戦後の日本は戦争に行って殺したり殺されたりしなくて済んだんですよ」と強調していた故・土井たか子社民党党首こと「おたかさん」の口ぶりが思い出される。私は彼女の支持者だったということではないが、反感は抱いていなかった。彼女のふてぶてしいまでの線の太さに比したら後任の福島瑞穂などはまるで「お嬢様」然としていて「土性骨がすわっていない」という印象が私には強い。福島以降の社民は更に劣化しているのではないか。
私の青年時代、当時日本国総理だった佐藤栄作がこともあろうに「ノーベル平和賞」を受賞したことから、その関係で、私たちは「ノーベル平和賞」なるものに何の権威付けも幻想も抱いていないのである。私たちはヴェトナム戦争に全面協力した佐藤栄作に「平和賞」を授けるのなら、【俺たちには「戦争賞」でもくれよ!】と口々に嘯いていたことを思い出す。授賞理由としては、何ら武力行使することなく「沖縄」をアメリカから返還させた功績を大とするものだったが、そんなものはあなた、元々がまるで「戦利品」の如く「沖縄」を奪取し、今に至る迄(!)極東戦略のキー・ストーンとして機能させて来たことが異形・異様だったのである。
そういう事情を考慮に入れるならば、記事にあるように、確かに「ノーベル平和賞」にはそのときどきの「政治的判断」が如実に反映されているように思われる。それが「ハイガヴァメント」か否かは私の関知するところではない。
それはともかくとして、果たして日本国憲法がノーベル平和賞を受賞する可能性はあるのだろうか。
欧米の「世論」が今現在「アンチ・安倍」に大きく傾いているとするならば、それもあり得るだろうが、私は何の根拠もなくその可能性は低いと見ている。安倍一派は今「授賞拒否」の裏工作に懸命だというのは恐らく事実だろう。そんな「手枷足枷」を付けられたなら、我が「アベノミクス」は最早回復不可能の大打撃を蒙るに違いないからだ。
安倍首相は真っ青 「憲法9条」ノーベル平和賞受賞の現実味
日刊ゲンダイ:2014年10月7日
ノーベル賞の発表が6日からはじまった。本当に日本の「憲法9条」がノーベル平和賞を受賞するのか。もし受賞すれば、、安倍首相の「改憲」のもくろみは吹っ飛ぶことになる。
医学生理学、物理学、化学、文学、経済学、平和――と6部門あるノーベル賞のうち、平和賞はノルウェー国会が選ぶ5人の委員会が決定する。
「ノーベル平和賞ウオッチャー」として知られるオスロ国際平和研究所が、「憲法9条を保持する日本国民」を平和賞の最有力候補と予想したことでガ然、注目が集まっている。オスロ国際平和研は、ゴア元米副大統領の受賞も当てている。平和賞は10日18時以降に発表されるが、実際に受賞する可能性は高いのか。「知っていそうで知らないノーベル賞の話」の著者、北尾利夫氏はこう言う。
「受賞する可能性はあると思います。一昨年はEUが選ばれている。ノーベル平和賞は、世界への影響を考えて選ばれることが多い。政治的な意味合いの強い賞です。世界的な世相も考慮する。いま世界中で紛争が起きているだけに、憲法9条を選んでおかしくない。憲法9条によって、日本が戦後70年間、戦争をせず、一人も殺さず、一人も戦死しなかったことは事実ですからね。強いメッセージになります」
■安倍首相は「みっともない憲法」と毛嫌い
「憲法9条」の受賞は、日本人が考える以上に国際社会に与えるインパクトが大きいらしい。ノーベル財団が、話題性を狙って選ぶ可能性は十分にあるという。過去にはオバマ米大統領も受賞している。
「日本人にとって憲法9条は当たり前ですが、武力行使を放棄した憲法を持つ国は珍しい。と同時に、国際社会は日本が平和憲法を持っていることをあまり知らない。憲法9条が選ばれたら<そうだったのか>と驚くはずです」(前出の北尾氏)
しかし、「改憲」を訴える安倍首相は、「みっともない憲法ですよ」と吐き捨てるほど平和憲法を毛嫌いしている。いま日本政府は、受賞しないように働きかけている、という怪情報も流れているが、もし憲法9条が受賞したら、安倍首相は授賞式に出席するのか、どんなスピーチをするのか。
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以上引用終わり。
あの安倍が「みっともない」と断定しているというのなら、我が日本国憲法第九条は恐らくとてつもなく素晴らしい条文なのだ。
「第九条があったからこそ戦後の日本は戦争に行って殺したり殺されたりしなくて済んだんですよ」と強調していた故・土井たか子社民党党首こと「おたかさん」の口ぶりが思い出される。私は彼女の支持者だったということではないが、反感は抱いていなかった。彼女のふてぶてしいまでの線の太さに比したら後任の福島瑞穂などはまるで「お嬢様」然としていて「土性骨がすわっていない」という印象が私には強い。福島以降の社民は更に劣化しているのではないか。
私の青年時代、当時日本国総理だった佐藤栄作がこともあろうに「ノーベル平和賞」を受賞したことから、その関係で、私たちは「ノーベル平和賞」なるものに何の権威付けも幻想も抱いていないのである。私たちはヴェトナム戦争に全面協力した佐藤栄作に「平和賞」を授けるのなら、【俺たちには「戦争賞」でもくれよ!】と口々に嘯いていたことを思い出す。授賞理由としては、何ら武力行使することなく「沖縄」をアメリカから返還させた功績を大とするものだったが、そんなものはあなた、元々がまるで「戦利品」の如く「沖縄」を奪取し、今に至る迄(!)極東戦略のキー・ストーンとして機能させて来たことが異形・異様だったのである。
そういう事情を考慮に入れるならば、記事にあるように、確かに「ノーベル平和賞」にはそのときどきの「政治的判断」が如実に反映されているように思われる。それが「ハイガヴァメント」か否かは私の関知するところではない。
それはともかくとして、果たして日本国憲法がノーベル平和賞を受賞する可能性はあるのだろうか。
欧米の「世論」が今現在「アンチ・安倍」に大きく傾いているとするならば、それもあり得るだろうが、私は何の根拠もなくその可能性は低いと見ている。安倍一派は今「授賞拒否」の裏工作に懸命だというのは恐らく事実だろう。そんな「手枷足枷」を付けられたなら、我が「アベノミクス」は最早回復不可能の大打撃を蒙るに違いないからだ。