兵士に殴られ、体に入れ墨・刀傷… 在日慰安婦苦しみの記憶
2007年8月30日 東京新聞夕刊
日韓メンバーによる異色ドキュメンタリー映画「オレの心は負けてない」がこの夏、完成した。1990年代に「在日」としてただ一人、「旧日本軍の慰安婦だった」と名乗りを上げ、10年に及ぶ国家賠償裁判を闘った宋神道(ソン・シンド)さん(85)=宮城県在住=と、支援者たちとの交流を描いた。裁判には敗れたが、苦しみの記憶をさらけだした宋さんの言葉は熱く未来に向けられている。(佐藤直子)
喜怒哀楽たっぷり、早口の東北弁で話す宋さんがスクリーンに映し出される。今月下旬、東京都内で開かれた初の上映会で、宋さんは何度も目をこすった。「自分(のこと)なのにおかしいな」
宋さんは二二年に日本植民地下の朝鮮半島忠清南道で生まれた。十六歳のときに親の決めた結婚から逃げ出し、「戦地でお国(日本)のために働けば、結婚しなくても生きられる」と言う朝鮮人にだまされ、旧日本軍が占領した中国の街の慰安所に連れて行かれた。
それから日本が敗れるまでの七年間、砲弾の音が響く前線で将兵の性の相手を強要された。逃げたくても逃げられなかった。「逆らったら、殺されるべ」。兵士に何度も顔を殴られ、耳はよく聞こえない。腕には「金子(かねこ)」という日本名の入れ墨。身体のあちこちには刀傷が残る。
四六年五月、「結婚しよう」と言った軍曹の言葉を信じて引き揚げ船で日本に渡ったが、博多港に着いた途端に置き去りにされた。途方に暮れた宋さんは在日同胞の男性と暮らし始めたが、日本国籍を持たないために恩給も支給されなかった。
在日社会も頼れず、魚工場や工事現場で日銭を稼ぐ生活。「人の真心が(自分には)分からない」と、孤独の中で閉ざしてきた宋さんの心に光が差すのは、九〇年代になってからだ。
日本の慰安婦問題をめぐって韓国人被害者、金学順さん(故人)が東京地裁に提訴した九一年、日本の支援団体が開いた電話相談に宋さんに関する匿名情報が寄せられた。
その情報を頼りに宮城県の宋さんを訪ねた作家の川田文子さんに、宋さんは「おめえと同じ年ごろの子を中国に置いてきた」と語った。慰安所で何度も妊娠し、死産した子を自分でおなかから引っ張り出したことも打ち明け「痛いどころじゃないよ。恥ずかしいべし」と顔を伏せた。
「在日の慰安婦裁判を支える会」が結成され、九三年、宋さんは日本政府を相手に提訴。十年の闘いは二〇〇三年、最高裁で敗訴が確定したが、半世紀も胸にため込んだ思いを吐き出し、自分の体験を受け止める人がいることを確認しながら、宋さんは変わっていった。
映画はそんな変化を追いかける。弁論のたびに撮りためられた膨大なビデオ映像を、韓国人映像作家の安海龍(アン・ヘリョン)さんが監督した。「オレは弾の下をくぐって生き延びたんだ」。宋さんが集会で開けっぴろげに歌うのは、日本の軍歌。裁判に負けて涙ぐむ支援者を逆に宋さんが励ますシーンは圧巻だ。
「日本人は(日本を)恥ずかしくないよう生きていける国にしなきゃ。戦争は二度とダメだ。国のためじゃない、自分のためだ」。宋さんの願いはただ一つしかない。
◇
上映などの問い合わせは「支える会」=03(6324)5737=へ。
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週刊現代側は客観性を主張 八百長疑惑訴訟の口頭弁論
2007年8月30日 17時07分『東京新聞』
日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)が、昨年名古屋場所で朝青龍-白鵬戦の八百長を仕組んだと受け取れる記事を掲載した週刊現代に対し、名誉棄損で損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が30日、東京地裁で行われ、週刊現代側は争う姿勢を示した。
相撲協会側の弁護士によると、週刊現代側は答弁書で、記事は北の湖理事長の八百長操作を示唆する証言の録音テープをそのまま引用したもので、客観的な報道であると主張。相撲協会側が今後、反論していくという。(共同)
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↓ 以下は8/14財部誠一オフィシアルサイトよりの引用。
【サブ・プライムローン】
自民党が歴史的な大敗を喫した7月29日。 投票日当日はテレビ局は開票速報以外に政治ネタを扱えないため、あの日のサンデープロジェクトも経済をテーマにしましたが、そのタイミングをはかったかのよう、サブ・プライムローン問題が勃発しました。
27日の日経新聞は、ニューヨークの特派員からの記事として次のように報じました。
26日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が、一時、前日比245ドル超下げた。株価が不安定さの度合いを強めているのは、信用力が低い個人向け住宅ローンでの焦げ付き多発などをきっかけに、これまで潤沢に供給されてきたマネーが投資リスクを嫌って株式市場から急速に引き揚げかねないとの懸念が高まっているためだ」
サブ・プライムローン問題について、ひとつ留意すべき点があります。
それはサブ・プライムローンが単純な不良債権問題ではなく、証券市場にダイレクトに影響を及ぼしていることです。
27日の日経新聞もこの点について、言及しています。
「米市場では6月中旬、大手証券ベアー・スターンズ傘下のヘッジファンドがサブ・プライムローンを組み込んだ金融商品の価格下落による巨額の損失を抱え、経営難に陥っていることが表面化。同ファンドの投資家が投資資金をほぼ失う事態に発展した」
日本でも銀行が住宅ローンを証券化して投資家に売却することはいまや当たり前です。
米国のサブ・プライムローンも当然のように証券化されていました。
リスクは高いが金利も高いこの証券化商品に、ヘッジファンドや投資銀行が続々と投資をしたのです。
ところがローンの焦げつきが多発したことから、証券が紙くず同様となり、米国の名だたるヘッジファンドや投資銀行は大きな損失をこうむりました。
日本では野村證券がサブ・プライムローンだけで700億円を越える損失をしたと報じられました。(以下略。)
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無料版「時事用語のABC」 2007年 8月13日発行 第1170号(32,042部)
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●今日のキーワードは「サブプライム」です。
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10日の東京株式市場は、アメリカのサブプライムローンの焦げ付き問題による欧米株下落や為替相場の円高を受け、大幅に下落してで取引を終えた。
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§サブプライム
(sub prime)
アメリカにおいて金融の信用力が低い人
安定した収入がある資金の借り手をプライムと呼ぶのに対し、過去に破産したり担保を差し押さえられたりしたことのある借り手のことをサブプライムという。
サブプライムローンとは、低所得者向け高金利型住宅ローンのことで、プライムに対する住宅ローンに比べると審査基準は緩いが、その分だけ金利が上乗せされて設定されている。アメリカで低所得者向けの住宅ローンとして一般的に利用されている。
10日の東京株式市場は、アメリカのサブプライムローンの焦げ付き問題による欧米株下落や為替相場の円高を受け、前日終値比406円51銭(2.37%)安の1万6764円9銭で取引を終えた。週明け13日からの取引に注目が集まる。
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*時代は新たな『金融資本主義社会』としての形相を鮮明にしつつあるってか、はあ?
『カード社会』『ローン社会』と言ったら通りがいいかな?ぁそ。
これは別名『取らぬ狸の皮算用社会』と言ってもいいんじゃない?
明日も明後日も、来年も再来年も、今日と同等かそれ以上のインカムがあることを何の担保も保証もなく(かどうか)大前提にして、無産市民に融資し、利息も無論びしびし取って社会経済~世界経済を成立させ日々展開している。こんなふうでは『右肩下がり』の時期はどうするつもりかね?!福祉削って増税かね?!
その前に無産市民て何って?!
あ、もう使わないの?
プロレタリアとかプロレタリアートとか・・駄目?あっそ。
「子供を作ることによってしか国家に貢献出来ない人」のことを昔マルクスという偉い人が命名したんだけど、今やこの国は押しも押されもせぬ『少子化社会』なんだから、あーた、そんなにポコポコ子供生んでくれたら、元厚生労働大臣のなんたらさんから感謝状が来るよ。
今は『生めよ殖やせよ』の『殖産興業時代』ではない筈だけど為政者たちの発想は相変わらずここにしかない。個々人の日々の生活のために国家社会があるのではなく、逆にお国のために、お国に奉仕するために個々人が生存を許されているという、そういう逆立した発想である。
レーニンとかスターリンとかは十分に20世紀になってからの問題だけど、マルクス・エンゲルスやその他ユートピア社会主義者たちの主張など「19世紀的布置の中で」しか存在を許容されなくなっている昨今だが、どういう形で出て来るかはさて置いて、これはいずれ反動が来て然るべきと私は密かに思っているんだけど・・。
テレビを聞いていると勝谷誠彦氏などは矢鱈「官僚共産主義だ」とか「xx共産主義だ」とか口角泡を飛ばして絶叫するのだが、どういう定義をしているのかは知らず、「共産主義」「社会主義」を何か悪の権化の思想ででもあるかのように前提的に措定するのはあまり知的な振舞いとは思えない。キリスト教徒のように「共産主義は悪魔の思想」と思い込み決めつけ、公共の電波に乗ってギャーギャー騒いでくれるのは一向に構わないけど、じゃあこれらの『xx主義』に強烈なカウンターをお見舞い出来る思想が彼にあるのかね。笑。
レーニンはいわゆる帝国主義戦争にずるずると賛成して行く他の社会主義政党と区別するために自らをパリ・コンミューンに擬えて「コンミューン主義」即ち「共産主義」の政党だと呼んだ。私は、レーニン~スターリンの手垢のついたこの「共産主義」という言葉は駄目だとすることを無条件に認めても構わないが、しかし究極の状態に追い詰められた際の「歴史の仇花」(?)だったとは言え「パリ・コンミューン」そのものの歴史的意義の一切合財を否定し去ることには反対だ。
要するに人類は、人の生き血を啜って繁茂を遂げ続けているかのような『自由主義経済』にとって代り得る社会思想をいまだ発想出来ていないということだが、マルクスへの批判は留保するにしても、この『商品社会』の分析を貨幣から始めたことは卓見というしかないかな。『貨幣経済』は人類最大の発明ではあるだろうけど、オールマイティーであろう筈もないってね♪
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舛添厚労相、前局長改めて批判・退職金自主返納を検討『日経新聞』
松嶋賢・前九州厚生局長が社会福祉法人の前理事長から高級車や現金などを受け取っていた問題で、舛添要一厚生労働相は31日の閣議後会見で「業者と癒着するようなことはあってはならない。見返りがなかったとしても、(金品を)もらったこと自体が問題」と改めて批判した。
厚労省は松嶋前局長から同日午後にも事情聴取するため連絡を取っているが、前局長から「応じる」との回答は得られていないという。
松嶋前局長は既に退職しており、国家公務員倫理法に基づく処分はできないが、舛添厚労相は「在職時の給与の一部や退職金を自主返納させるのか、車を戻させるのか、何ができるのか考えたい」と述べ、どう対応するか検討していることを明らかにした。(14:01)
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*テキは確信犯で追っ手が掛かる前に辞任している。こんなことが通るなら『逃げ得』『貰い得』である。賄賂前提・利権を同族で盥回しする血族社会の薄汚い奴だ。
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2007年8月30日 東京新聞夕刊
日韓メンバーによる異色ドキュメンタリー映画「オレの心は負けてない」がこの夏、完成した。1990年代に「在日」としてただ一人、「旧日本軍の慰安婦だった」と名乗りを上げ、10年に及ぶ国家賠償裁判を闘った宋神道(ソン・シンド)さん(85)=宮城県在住=と、支援者たちとの交流を描いた。裁判には敗れたが、苦しみの記憶をさらけだした宋さんの言葉は熱く未来に向けられている。(佐藤直子)
喜怒哀楽たっぷり、早口の東北弁で話す宋さんがスクリーンに映し出される。今月下旬、東京都内で開かれた初の上映会で、宋さんは何度も目をこすった。「自分(のこと)なのにおかしいな」
宋さんは二二年に日本植民地下の朝鮮半島忠清南道で生まれた。十六歳のときに親の決めた結婚から逃げ出し、「戦地でお国(日本)のために働けば、結婚しなくても生きられる」と言う朝鮮人にだまされ、旧日本軍が占領した中国の街の慰安所に連れて行かれた。
それから日本が敗れるまでの七年間、砲弾の音が響く前線で将兵の性の相手を強要された。逃げたくても逃げられなかった。「逆らったら、殺されるべ」。兵士に何度も顔を殴られ、耳はよく聞こえない。腕には「金子(かねこ)」という日本名の入れ墨。身体のあちこちには刀傷が残る。
四六年五月、「結婚しよう」と言った軍曹の言葉を信じて引き揚げ船で日本に渡ったが、博多港に着いた途端に置き去りにされた。途方に暮れた宋さんは在日同胞の男性と暮らし始めたが、日本国籍を持たないために恩給も支給されなかった。
在日社会も頼れず、魚工場や工事現場で日銭を稼ぐ生活。「人の真心が(自分には)分からない」と、孤独の中で閉ざしてきた宋さんの心に光が差すのは、九〇年代になってからだ。
日本の慰安婦問題をめぐって韓国人被害者、金学順さん(故人)が東京地裁に提訴した九一年、日本の支援団体が開いた電話相談に宋さんに関する匿名情報が寄せられた。
その情報を頼りに宮城県の宋さんを訪ねた作家の川田文子さんに、宋さんは「おめえと同じ年ごろの子を中国に置いてきた」と語った。慰安所で何度も妊娠し、死産した子を自分でおなかから引っ張り出したことも打ち明け「痛いどころじゃないよ。恥ずかしいべし」と顔を伏せた。
「在日の慰安婦裁判を支える会」が結成され、九三年、宋さんは日本政府を相手に提訴。十年の闘いは二〇〇三年、最高裁で敗訴が確定したが、半世紀も胸にため込んだ思いを吐き出し、自分の体験を受け止める人がいることを確認しながら、宋さんは変わっていった。
映画はそんな変化を追いかける。弁論のたびに撮りためられた膨大なビデオ映像を、韓国人映像作家の安海龍(アン・ヘリョン)さんが監督した。「オレは弾の下をくぐって生き延びたんだ」。宋さんが集会で開けっぴろげに歌うのは、日本の軍歌。裁判に負けて涙ぐむ支援者を逆に宋さんが励ますシーンは圧巻だ。
「日本人は(日本を)恥ずかしくないよう生きていける国にしなきゃ。戦争は二度とダメだ。国のためじゃない、自分のためだ」。宋さんの願いはただ一つしかない。
◇
上映などの問い合わせは「支える会」=03(6324)5737=へ。
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週刊現代側は客観性を主張 八百長疑惑訴訟の口頭弁論
2007年8月30日 17時07分『東京新聞』
日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)が、昨年名古屋場所で朝青龍-白鵬戦の八百長を仕組んだと受け取れる記事を掲載した週刊現代に対し、名誉棄損で損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が30日、東京地裁で行われ、週刊現代側は争う姿勢を示した。
相撲協会側の弁護士によると、週刊現代側は答弁書で、記事は北の湖理事長の八百長操作を示唆する証言の録音テープをそのまま引用したもので、客観的な報道であると主張。相撲協会側が今後、反論していくという。(共同)
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↓ 以下は8/14財部誠一オフィシアルサイトよりの引用。
【サブ・プライムローン】
自民党が歴史的な大敗を喫した7月29日。 投票日当日はテレビ局は開票速報以外に政治ネタを扱えないため、あの日のサンデープロジェクトも経済をテーマにしましたが、そのタイミングをはかったかのよう、サブ・プライムローン問題が勃発しました。
27日の日経新聞は、ニューヨークの特派員からの記事として次のように報じました。
26日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が、一時、前日比245ドル超下げた。株価が不安定さの度合いを強めているのは、信用力が低い個人向け住宅ローンでの焦げ付き多発などをきっかけに、これまで潤沢に供給されてきたマネーが投資リスクを嫌って株式市場から急速に引き揚げかねないとの懸念が高まっているためだ」
サブ・プライムローン問題について、ひとつ留意すべき点があります。
それはサブ・プライムローンが単純な不良債権問題ではなく、証券市場にダイレクトに影響を及ぼしていることです。
27日の日経新聞もこの点について、言及しています。
「米市場では6月中旬、大手証券ベアー・スターンズ傘下のヘッジファンドがサブ・プライムローンを組み込んだ金融商品の価格下落による巨額の損失を抱え、経営難に陥っていることが表面化。同ファンドの投資家が投資資金をほぼ失う事態に発展した」
日本でも銀行が住宅ローンを証券化して投資家に売却することはいまや当たり前です。
米国のサブ・プライムローンも当然のように証券化されていました。
リスクは高いが金利も高いこの証券化商品に、ヘッジファンドや投資銀行が続々と投資をしたのです。
ところがローンの焦げつきが多発したことから、証券が紙くず同様となり、米国の名だたるヘッジファンドや投資銀行は大きな損失をこうむりました。
日本では野村證券がサブ・プライムローンだけで700億円を越える損失をしたと報じられました。(以下略。)
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無料版「時事用語のABC」 2007年 8月13日発行 第1170号(32,042部)
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●今日のキーワードは「サブプライム」です。
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10日の東京株式市場は、アメリカのサブプライムローンの焦げ付き問題による欧米株下落や為替相場の円高を受け、大幅に下落してで取引を終えた。
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§サブプライム
(sub prime)
アメリカにおいて金融の信用力が低い人
安定した収入がある資金の借り手をプライムと呼ぶのに対し、過去に破産したり担保を差し押さえられたりしたことのある借り手のことをサブプライムという。
サブプライムローンとは、低所得者向け高金利型住宅ローンのことで、プライムに対する住宅ローンに比べると審査基準は緩いが、その分だけ金利が上乗せされて設定されている。アメリカで低所得者向けの住宅ローンとして一般的に利用されている。
10日の東京株式市場は、アメリカのサブプライムローンの焦げ付き問題による欧米株下落や為替相場の円高を受け、前日終値比406円51銭(2.37%)安の1万6764円9銭で取引を終えた。週明け13日からの取引に注目が集まる。
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*時代は新たな『金融資本主義社会』としての形相を鮮明にしつつあるってか、はあ?
『カード社会』『ローン社会』と言ったら通りがいいかな?ぁそ。
これは別名『取らぬ狸の皮算用社会』と言ってもいいんじゃない?
明日も明後日も、来年も再来年も、今日と同等かそれ以上のインカムがあることを何の担保も保証もなく(かどうか)大前提にして、無産市民に融資し、利息も無論びしびし取って社会経済~世界経済を成立させ日々展開している。こんなふうでは『右肩下がり』の時期はどうするつもりかね?!福祉削って増税かね?!
その前に無産市民て何って?!
あ、もう使わないの?
プロレタリアとかプロレタリアートとか・・駄目?あっそ。
「子供を作ることによってしか国家に貢献出来ない人」のことを昔マルクスという偉い人が命名したんだけど、今やこの国は押しも押されもせぬ『少子化社会』なんだから、あーた、そんなにポコポコ子供生んでくれたら、元厚生労働大臣のなんたらさんから感謝状が来るよ。
今は『生めよ殖やせよ』の『殖産興業時代』ではない筈だけど為政者たちの発想は相変わらずここにしかない。個々人の日々の生活のために国家社会があるのではなく、逆にお国のために、お国に奉仕するために個々人が生存を許されているという、そういう逆立した発想である。
レーニンとかスターリンとかは十分に20世紀になってからの問題だけど、マルクス・エンゲルスやその他ユートピア社会主義者たちの主張など「19世紀的布置の中で」しか存在を許容されなくなっている昨今だが、どういう形で出て来るかはさて置いて、これはいずれ反動が来て然るべきと私は密かに思っているんだけど・・。
テレビを聞いていると勝谷誠彦氏などは矢鱈「官僚共産主義だ」とか「xx共産主義だ」とか口角泡を飛ばして絶叫するのだが、どういう定義をしているのかは知らず、「共産主義」「社会主義」を何か悪の権化の思想ででもあるかのように前提的に措定するのはあまり知的な振舞いとは思えない。キリスト教徒のように「共産主義は悪魔の思想」と思い込み決めつけ、公共の電波に乗ってギャーギャー騒いでくれるのは一向に構わないけど、じゃあこれらの『xx主義』に強烈なカウンターをお見舞い出来る思想が彼にあるのかね。笑。
レーニンはいわゆる帝国主義戦争にずるずると賛成して行く他の社会主義政党と区別するために自らをパリ・コンミューンに擬えて「コンミューン主義」即ち「共産主義」の政党だと呼んだ。私は、レーニン~スターリンの手垢のついたこの「共産主義」という言葉は駄目だとすることを無条件に認めても構わないが、しかし究極の状態に追い詰められた際の「歴史の仇花」(?)だったとは言え「パリ・コンミューン」そのものの歴史的意義の一切合財を否定し去ることには反対だ。
要するに人類は、人の生き血を啜って繁茂を遂げ続けているかのような『自由主義経済』にとって代り得る社会思想をいまだ発想出来ていないということだが、マルクスへの批判は留保するにしても、この『商品社会』の分析を貨幣から始めたことは卓見というしかないかな。『貨幣経済』は人類最大の発明ではあるだろうけど、オールマイティーであろう筈もないってね♪
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舛添厚労相、前局長改めて批判・退職金自主返納を検討『日経新聞』
松嶋賢・前九州厚生局長が社会福祉法人の前理事長から高級車や現金などを受け取っていた問題で、舛添要一厚生労働相は31日の閣議後会見で「業者と癒着するようなことはあってはならない。見返りがなかったとしても、(金品を)もらったこと自体が問題」と改めて批判した。
厚労省は松嶋前局長から同日午後にも事情聴取するため連絡を取っているが、前局長から「応じる」との回答は得られていないという。
松嶋前局長は既に退職しており、国家公務員倫理法に基づく処分はできないが、舛添厚労相は「在職時の給与の一部や退職金を自主返納させるのか、車を戻させるのか、何ができるのか考えたい」と述べ、どう対応するか検討していることを明らかにした。(14:01)
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*テキは確信犯で追っ手が掛かる前に辞任している。こんなことが通るなら『逃げ得』『貰い得』である。賄賂前提・利権を同族で盥回しする血族社会の薄汚い奴だ。
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