シリアで拘束、千葉の男性か 現地情報の確認難航
朝日新聞:2014年8月19日05時00分
内戦が続くシリア北部で日本人とみられる男性がイスラム過激派組織「イスラム国」に拘束された事件で、隣国ヨルダンに退避している在シリア日本大使館は18日も情報収集を進めた。ただ、過激派との連絡手段はなく、作業は難航している。一方、関係者は同日、この男性が千葉市の湯川遥菜(はるな)さん(42)とみられると述べた。▼39面=「経験積むため」
同大使館はダマスカスに残る現地職員を通じて情報を集めようとしている。だが、男性が拘束されたとみられる北部アレッポ付近はアサド政権軍と複数の過激派や反体制組織が激しい戦闘を続けており、男性の行方や安否の確認が難しいという。
ネット上に公開された動画で、男性は英語で「ハルナ・ユカワ」と名乗った。この動画について「イスラム国」の関連とみられるツイッターは「日本人の雇われ兵を尋問」と説明。「神の裁きにより処刑した」との記述もあるが、真偽は確認されていない。
関係者によると、湯川さんは今年1月に民間軍事会社を設立。「イスラム国」と対立する反体制組織「自由シリア軍」に同行していたとの情報もある。
同大使館は現地時間16日午後、「邦人が拘束されたようだ」との情報提供を受けて対策本部を設置。17日未明には外務省本省にも対策室を設けた。同省関係者は、湯川さんがシリアに入国した情報は把握していないとし、「違法入国の可能性が高い」と語った。いまのところ、犯行声明や身代金の要求などはない。(渡辺淳基=アンマン、杉崎慎弥)
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「奴は敵だ、敵は殺せ」(埴谷雄高)というのが政治~宗教双方に関蓮する共通の原理原則である。
問題の日本人というのはのんべんだらりとシリアを旅行中に拘束されたわけではない。彼が訪れた地区というのは今世界で一番沸騰している場所である。イスラム教関係だけでも3派乃至はそれ以上が拮抗し合い、それにイスラエルやら欧米各国の諸派の主義主張が入り乱れて、単なる『紛争』と言うよりは『命のやり取り』即ち戦争をしている地区へと、彼は出掛けて行ったのである。
彼に対するどの社のどの報道が正確なのか私には知る術も無いが、彼は「軍事オタク」だという報道もあったし、「イスラム国」とは敵対関係にある「自由イスラム」の戦士たちと銃を装備携行して同道したのだという記事もあった。「自分は報道記者だ」と名乗ったという報道もあったが、もし仮にアメリカ人記者が彼の地へ従軍記者として行くことがあったら、彼(彼女)は決して「武装」などしては行かないだろう。武装していてもいなくても、流れ弾に当たることもあるし、故意に狙い撃ちされることもある。つまりは「やられるときはやられる」しかないわけだが、それが危険地帯へ取材に出掛ける者の基本的心構えなのである。そういう初歩の心掛けが何にもわかっていないでよく出掛けたものである。まだ生存していたとするならそれこそ奇跡に近いように私は思う。
メディアは『イスラム国』というグループの残虐性ばかりを強調した報道を連日繰返しているが、そんな狂気染みたテロリスト集団が、ではなぜ支配地域を拡大し続けているのか、それに対する明晰で簡潔な回答などどこも示し得ていないのである。彼らが欧米人及び欧米人に組する者たちにとって『悪魔』のような存在ならば、中東の弱小国に住まう何の罪咎もない(かどうか)女・子供たちに日夜爆弾の雨を降らせ続けているイスラエルやアメリカの軍隊は彼らにとっては『悪魔』そのものではないのか。我々が『欧米人は悪魔じゃない』と保証したところで、イスラムの子供たち・親兄弟姉妹を空爆で失った者たちは、そんな弁明弁解は露ほども認めないだろう。
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さて、現在のweb界をリードしているアメリカの基本哲学は一つには新教徒系の『ピューリタニズム(清教徒主義)』であり、もう一つは『プラグマティズム』である。どちらも現世利益を肯定し、聖職者の妻帯も信者らの利潤追求も肯定している。カソリックはどうかと言えば、神父は妻など娶ることはなかったし、金銭欲に走ることも慎むよう教化されていた。(その割りには「これさえ買えば天国に行けますよ♪」という『免罪符』の販売に走った時期もあった。w)
武者小路実篤のように「夫婦間に於いても性欲は慎むべきだ」という人もいた。
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・・というわけで、アメリカが今世界でやっていること、これまでやって来たことをつぶさに検証するならば、このアメリカ流哲学も大した水準のものではないことは一目瞭然だが、今この世界を牛耳っているのは他でもないアメリカの軍事力であり経済力であり、或いはwebの能力なのだから、これはいいも悪いもないのかも知れない。
ただいつも言うように、ユダヤ教もキリスト教諸派もイスラム教諸派も根は同根なのだから、我々異教徒の民は「付かず離れず」の中立的(?)立場を取り続けることが、さしあたっての賢明なる処世術ではないかと愚考する次第である。あっそ。w
ついでに言及しておけば、古代インドでも仏教諸派の間で血腥い戦闘が繰返されたが、それらは『敵』を懐柔するなり屈服させるなりして、互いに撲滅させようとする争いからは脱却し得たのである。現今の欧米系による掃討戦は、まだ彼らがその段階までは到達していないことを示すものである。
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☆ピューリタニズム。
ピューリタン(英語:Puritan)は、イングランド国教会の改革を唱えたキリスト教のプロテスタント(カルヴァン派)の大きなグループ。市民革命の担い手となった。日本語では清教徒と訳される。(ウィキぺディア)
☆プラグマティズム (英:pragmatism) とは、pragmatisch というドイツ語に由来する実用主義、道具主義、実際主義、行為主義とも訳されることのある考え方。元々は、経験不可能な事柄の真理を考えることはできないという点でイギリス経験論を引き継ぎ、物事の真理を実際の経験の結果により判断し、効果のあるものは真理であるとするもので、神学や哲学上の諸問題を非哲学的な手法で探求する思想。。。(ウィキぺディア)
☆ゲルマン民族大移動とは:
概要:
詳細は「民族移動時代」および「ヴァンダル族」を参照
375年、フン族に押されてゲルマン人の一派であるゴート族が南下し、ローマ帝国領を脅かしたことが始まりとされる。その後、多数のゲルマニア出身の民族が南下をくり返しローマ帝国領に侵入した。移動は侵略的であったり平和的に行われることもあったが、原因として他民族の圧迫や気候変動、それらに伴う経済構造の変化があげられている。
この後すぐに西ローマ帝国は滅亡してしまったため、古代ローマ帝国崩壊との関連性が考えられている。しかしフン族の侵攻を食い止めたのは、ローマの支配を受け入れて傭兵となったゲルマン人であり、今日におけるヨーロッパ世界の成立における意義は大きいと思われる。
ゴート人などの東ゲルマン人は、ローマ人などに同化されたが、後発の西ゲルマン人は、ドイツ、イギリスなどの国家の根幹を築いた。なお北ゲルマン人の一つであるノルマン人は、大移動に参加しなかった。
この後も、ヨーロッパにはスラヴ人やマジャール人(ハンガリー人)といった民族が押し寄せ、現在のヨーロッパの諸民族が形成されていくことになる。。。。(ウィキぺディア)
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cf.十字軍遠征。。
十字軍(じゅうじぐん、ラテン語: cruciata、英語: crusade)とは、中世に西ヨーロッパのキリスト教、主にカトリック教会の諸国が、聖地エルサレムをイスラム教諸国から奪還することを目的に派遣した遠征軍のことである。
一般には、上記のキリスト教による対イスラーム遠征軍を指すが、キリスト教の異端に対する遠征軍(アルビジョア十字軍)などにも十字軍の名称は使われている。
実態は必ずしも「キリスト教」の大義名分に当て嵌まるものではなく、中東に既にあった諸教会(正教会・東方諸教会)の教区が否定されてカトリック教会の教区が各十字軍の侵攻後に設置されたほか、第4回十字軍や北方十字軍などでは、正教会も敵として遠征の対象となっている。また、目的地も必ずしもエルサレム周辺であるとは限らず、第4回以降はイスラム最大勢力であるエジプトを目的とするものが多くなり、最後の十字軍とされることもある第8回の十字軍は北アフリカのチュニスを目的としている。。。。(ウィキぺディア)
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朝日新聞:2014年8月19日05時00分
内戦が続くシリア北部で日本人とみられる男性がイスラム過激派組織「イスラム国」に拘束された事件で、隣国ヨルダンに退避している在シリア日本大使館は18日も情報収集を進めた。ただ、過激派との連絡手段はなく、作業は難航している。一方、関係者は同日、この男性が千葉市の湯川遥菜(はるな)さん(42)とみられると述べた。▼39面=「経験積むため」
同大使館はダマスカスに残る現地職員を通じて情報を集めようとしている。だが、男性が拘束されたとみられる北部アレッポ付近はアサド政権軍と複数の過激派や反体制組織が激しい戦闘を続けており、男性の行方や安否の確認が難しいという。
ネット上に公開された動画で、男性は英語で「ハルナ・ユカワ」と名乗った。この動画について「イスラム国」の関連とみられるツイッターは「日本人の雇われ兵を尋問」と説明。「神の裁きにより処刑した」との記述もあるが、真偽は確認されていない。
関係者によると、湯川さんは今年1月に民間軍事会社を設立。「イスラム国」と対立する反体制組織「自由シリア軍」に同行していたとの情報もある。
同大使館は現地時間16日午後、「邦人が拘束されたようだ」との情報提供を受けて対策本部を設置。17日未明には外務省本省にも対策室を設けた。同省関係者は、湯川さんがシリアに入国した情報は把握していないとし、「違法入国の可能性が高い」と語った。いまのところ、犯行声明や身代金の要求などはない。(渡辺淳基=アンマン、杉崎慎弥)
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シリア拘束可能性の邦人男性、千葉市の湯川遥菜さんか(8/18)
軍事会社の実績づくり、スパイ扱いか シリア日本人拘束(8/18)
シリア拘束、「ユカワ」名乗る 身代金の要求ない模様(8/18)
シリアで邦人拘束か 「イスラム国」の可能性 外務省確認中(8/18)
シリアで日本人拘束か 「イスラム国」関与の可能性(8/18)
兵士の頭部掲げた男児の写真、豪州紙に掲載 衝撃広がる(8/12)会員の方は全文読めます
ISIS、カリフ制イスラム国の樹立宣言(6/30)会員の方は全文読めます
W杯のイベント、爆発で21人死亡 ナイジェリア(6/19)会員の方は全文読めます
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「奴は敵だ、敵は殺せ」(埴谷雄高)というのが政治~宗教双方に関蓮する共通の原理原則である。
問題の日本人というのはのんべんだらりとシリアを旅行中に拘束されたわけではない。彼が訪れた地区というのは今世界で一番沸騰している場所である。イスラム教関係だけでも3派乃至はそれ以上が拮抗し合い、それにイスラエルやら欧米各国の諸派の主義主張が入り乱れて、単なる『紛争』と言うよりは『命のやり取り』即ち戦争をしている地区へと、彼は出掛けて行ったのである。
彼に対するどの社のどの報道が正確なのか私には知る術も無いが、彼は「軍事オタク」だという報道もあったし、「イスラム国」とは敵対関係にある「自由イスラム」の戦士たちと銃を装備携行して同道したのだという記事もあった。「自分は報道記者だ」と名乗ったという報道もあったが、もし仮にアメリカ人記者が彼の地へ従軍記者として行くことがあったら、彼(彼女)は決して「武装」などしては行かないだろう。武装していてもいなくても、流れ弾に当たることもあるし、故意に狙い撃ちされることもある。つまりは「やられるときはやられる」しかないわけだが、それが危険地帯へ取材に出掛ける者の基本的心構えなのである。そういう初歩の心掛けが何にもわかっていないでよく出掛けたものである。まだ生存していたとするならそれこそ奇跡に近いように私は思う。
メディアは『イスラム国』というグループの残虐性ばかりを強調した報道を連日繰返しているが、そんな狂気染みたテロリスト集団が、ではなぜ支配地域を拡大し続けているのか、それに対する明晰で簡潔な回答などどこも示し得ていないのである。彼らが欧米人及び欧米人に組する者たちにとって『悪魔』のような存在ならば、中東の弱小国に住まう何の罪咎もない(かどうか)女・子供たちに日夜爆弾の雨を降らせ続けているイスラエルやアメリカの軍隊は彼らにとっては『悪魔』そのものではないのか。我々が『欧米人は悪魔じゃない』と保証したところで、イスラムの子供たち・親兄弟姉妹を空爆で失った者たちは、そんな弁明弁解は露ほども認めないだろう。
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さて、現在のweb界をリードしているアメリカの基本哲学は一つには新教徒系の『ピューリタニズム(清教徒主義)』であり、もう一つは『プラグマティズム』である。どちらも現世利益を肯定し、聖職者の妻帯も信者らの利潤追求も肯定している。カソリックはどうかと言えば、神父は妻など娶ることはなかったし、金銭欲に走ることも慎むよう教化されていた。(その割りには「これさえ買えば天国に行けますよ♪」という『免罪符』の販売に走った時期もあった。w)
武者小路実篤のように「夫婦間に於いても性欲は慎むべきだ」という人もいた。
============
・・というわけで、アメリカが今世界でやっていること、これまでやって来たことをつぶさに検証するならば、このアメリカ流哲学も大した水準のものではないことは一目瞭然だが、今この世界を牛耳っているのは他でもないアメリカの軍事力であり経済力であり、或いはwebの能力なのだから、これはいいも悪いもないのかも知れない。
ただいつも言うように、ユダヤ教もキリスト教諸派もイスラム教諸派も根は同根なのだから、我々異教徒の民は「付かず離れず」の中立的(?)立場を取り続けることが、さしあたっての賢明なる処世術ではないかと愚考する次第である。あっそ。w
ついでに言及しておけば、古代インドでも仏教諸派の間で血腥い戦闘が繰返されたが、それらは『敵』を懐柔するなり屈服させるなりして、互いに撲滅させようとする争いからは脱却し得たのである。現今の欧米系による掃討戦は、まだ彼らがその段階までは到達していないことを示すものである。
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☆ピューリタニズム。
ピューリタン(英語:Puritan)は、イングランド国教会の改革を唱えたキリスト教のプロテスタント(カルヴァン派)の大きなグループ。市民革命の担い手となった。日本語では清教徒と訳される。(ウィキぺディア)
☆プラグマティズム (英:pragmatism) とは、pragmatisch というドイツ語に由来する実用主義、道具主義、実際主義、行為主義とも訳されることのある考え方。元々は、経験不可能な事柄の真理を考えることはできないという点でイギリス経験論を引き継ぎ、物事の真理を実際の経験の結果により判断し、効果のあるものは真理であるとするもので、神学や哲学上の諸問題を非哲学的な手法で探求する思想。。。(ウィキぺディア)
☆ゲルマン民族大移動とは:
概要:
詳細は「民族移動時代」および「ヴァンダル族」を参照
375年、フン族に押されてゲルマン人の一派であるゴート族が南下し、ローマ帝国領を脅かしたことが始まりとされる。その後、多数のゲルマニア出身の民族が南下をくり返しローマ帝国領に侵入した。移動は侵略的であったり平和的に行われることもあったが、原因として他民族の圧迫や気候変動、それらに伴う経済構造の変化があげられている。
この後すぐに西ローマ帝国は滅亡してしまったため、古代ローマ帝国崩壊との関連性が考えられている。しかしフン族の侵攻を食い止めたのは、ローマの支配を受け入れて傭兵となったゲルマン人であり、今日におけるヨーロッパ世界の成立における意義は大きいと思われる。
ゴート人などの東ゲルマン人は、ローマ人などに同化されたが、後発の西ゲルマン人は、ドイツ、イギリスなどの国家の根幹を築いた。なお北ゲルマン人の一つであるノルマン人は、大移動に参加しなかった。
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十字軍(じゅうじぐん、ラテン語: cruciata、英語: crusade)とは、中世に西ヨーロッパのキリスト教、主にカトリック教会の諸国が、聖地エルサレムをイスラム教諸国から奪還することを目的に派遣した遠征軍のことである。
一般には、上記のキリスト教による対イスラーム遠征軍を指すが、キリスト教の異端に対する遠征軍(アルビジョア十字軍)などにも十字軍の名称は使われている。
実態は必ずしも「キリスト教」の大義名分に当て嵌まるものではなく、中東に既にあった諸教会(正教会・東方諸教会)の教区が否定されてカトリック教会の教区が各十字軍の侵攻後に設置されたほか、第4回十字軍や北方十字軍などでは、正教会も敵として遠征の対象となっている。また、目的地も必ずしもエルサレム周辺であるとは限らず、第4回以降はイスラム最大勢力であるエジプトを目的とするものが多くなり、最後の十字軍とされることもある第8回の十字軍は北アフリカのチュニスを目的としている。。。。(ウィキぺディア)
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