本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

詐欺まで「東京へ」「東京へ」か!

2014-05-15 19:18:29 | 社会
 以下は読売新聞からの引用です。 ↓

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東京まで現金を持参させる詐欺事件、相次ぐ
2014年05月15日 15時19分
 地方に住む高齢者に息子や孫を装って電話をかけ、東京まで現金を持参させる手口の詐欺事件が相次いでいる。

 警察当局によると、今年3月までの1年間に宮城、愛知、京都など14府県で、未遂を含む80件(総額約5億3000万円)の被害が確認された。詐欺グループが地方都市の高齢者にも手を広げているとみられる。

 ◇中央線で新宿へ

 「勤め先の金を使い込んでしまった。振り込みは勤め先にばれるから、新宿まで持って来て」。3月下旬、甲府市の女性(75)は長男を装った男から、こんな電話を受けた。

 女性は定期預金を解約して800万円を用意し、中央線で新宿駅に到着後、指定の番号に電話した。犯人の指示を受けながら、近隣駅近くの路上に誘導され、長男の知人を名乗る男に現金を渡した。東京都内に住む長男がいたため、不審に思わなかったという。

 こうした「上京型」と呼ばれる詐欺被害は昨年初め頃から増え始めた。実際に息子や孫が都内にいる被害者が大半だが、中には「出張中」とだまされ、上京したケースもある。

 詐欺グループの大半は東京に拠点があるとされる。大手企業の退職者や株取引の経験者らの名簿を基に電話をかけており、警察当局では、警戒が強まっている首都圏を避け、地方の高齢者を狙うグループがいるとみている。

 「助けて詐欺」などの特殊詐欺に詳しい西田公昭・立正大教授(社会心理学)は「不安を抱えながら長距離を移動した被害者は、精神的に追い込まれやすい。『東京まで来たことを無駄にしたくない』という心理にも陥りがちだ」と話す。

2014年05月15日 15時19分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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 私は最近「東京」を一つの主要なブログテーマに掲げている。成り行きでそうなってしまったのだが、この「東京一極集中」がついに来るところまで来たというか、元々「オレオレ詐欺」の主戦場は東京であることに変わりはないのだが、上の記事中にもあるように、田舎に住む人間にとっては急に入った用事で「東京まで出て来る」ということはそれだけでかなりエポックメイキングな重大な日常乖離なのである。「ちょっとその辺まで♪」というようなお気軽な移動ではないのだ。
 「だからどうした?」と言われても別にどうもしないのだが、みんなで寄って集って東京を持ち上げ特別扱いする風潮には弊害が多い。余談になるが、以前誰だったか「東京遷都」ではなく天皇に「京都」へ移って頂くのがいい、東京は世俗の権力が居座る場所でいいのだと(どこまで本気かわからないが)提案したことがあった。そんなことを今不意に思い出した。確かに現在のような状況ではそう考えるのも無理は無い(一理ある?)のかも知れない。そうなれば「東京への一極集中」の風潮も少しは和らぐかも知れないではないか。


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