本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

『絆通信135号』から(5)&清和会・町村派。

2007-12-22 05:35:18 | 社会
霊感商法、被害100億円か 疑惑の警視宅を捜索
2007年12月21日 『東京新聞』朝刊

 山梨県甲斐市の有限会社「神世界(しんせかい)」の霊感商法事件で、神奈川県警生活経済課は二十日、詐欺容疑で、関与が疑われている同県警警備課長だった吉田澄雄警視(51)=同日付で警備部付=の横浜市内の自宅や県警本部警備課、同社など二十数カ所を一斉に家宅捜索した。被害者側の弁護士は、被害者は全国に数千人、被害総額は百億円に上るとの見通しを明らかにした。 

 県警は同日、吉田警視から任意で事情聴取。「(警察学校教官時代の)教え子五人から計四百三十万円を借り、『ヒーリングサロン』を経営する知人女性に渡していた。このほか、部下三人もサロンに誘った」と供述しているという。

 捜索は、同社の下部組織の「ヒーリングサロン」が入る東京都港区のマンション一室で、吉田警視が現金を渡したとされるこの知人女性(44)が二〇〇四年五月、横浜市の会社役員の男性(44)から、祈とう料として約五百万円をだまし取った容疑で行われた。

 吉田警視は、このマンション一室の賃貸借契約の名義人で、たびたび出入りしていたことから、県警は、知人女性との関係やヒーリングサロンでの具体的な関与について、吉田警視から引き続き事情を聴く。

 県警の田端智明本部長は同日の定例記者会見で「警察官に疑いがあること自体が遺憾。真相を解明し厳正に対処する」と陳謝した。

 一方、同社グループによる霊感商法の被害者側弁護士は同日、同社幹部らを詐欺容疑で県警に告訴した。

 同社はヒーリングサロンなどと称して全国数十カ所で施設を展開し、女性らを勧誘。「先祖のたたりがついている」などと恐怖心をあおり「お守り」や仏画などを高額で販売しており、各地で被害を訴える人が相次いでいるという。

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 現役警察官の、しかもエリートが霊感商法の御姐さんに入れあげて(?!)同僚十数人までをも勧誘していたと言うんだから、世の中いったいどうなっているんだ?
 県警が調べるったって、誘われてセラピーやってた奴が調べるんじゃないのか?
 ほんとに困った世の中だ。

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肝炎和解決裂 これで政治決断なのか
『北海道新聞』(12月21日)

 薬害肝炎訴訟をめぐる原告と国の和解協議が事実上決裂した。
 被告の国が示した修正案は原告が求める「全員一律救済」と相いれない。
 大阪高裁の和解勧告から一カ月半。国はこの間、和解金を積めば解決できると軽く考えていたのではないか。

 「薬害肝炎で苦しむすべての被害者を救いたい」との原告の思いが分かっていない。鈍感すぎる。
 最終案は高裁の和解骨子案と同様、国と製薬会社の法的責任を最も狭い範囲で認めた東京地裁判決が基準だ。
 国によると、C型肝炎の感染源である血液製剤の種類と投与時期が判決と合致する人には症状に応じて千三百二十万円から四千四百万円を支払う。
 それ以外の場合は原告側がつくる財団に一定額の支援金を払い、間接的に救済するとの二段階の内容だ。
 どちらの場合も提訴済みかどうかは問わない。支援金は骨子案にあった八億円から三十億円に上積みした。

 救済対象は、原告二百人、これから提訴が見込まれる八百人の合わせて千人前後を想定している。和解金と支援金の総額は百七十億円となる。
 この案だと、判決が示した投与時期から外れる三割の人が間接的救済にとどまる。
 原告は、投与された製剤の種類と時期、提訴の有無にかかわりなく、症状別に一律の救済を求めてきた。被害者を製剤の種類と投与時期で線引きする案は到底のめないだろう。
 最終局面で、国が財団への支援金を積み増しして決着を図ろうとしたのは姑息(こそく)だ。
 慢性肝炎などを抱えて闘ってきた原告が「金銭の問題ではない」と繰り返してきたのを忘れたのだろうか。

 薬害以外の肝炎患者に救済範囲が広がるのを恐れることから見ても、国は和解金の総枠を決めて最小限の補償で切り抜けたいとの姿勢が見える。
 舛添要一厚生労働相はきのう、「薬害を再び起こしたことを心からおわびしたい」と頭を下げた。
 本心から反省しているのだろうか。財政事情を優先したのではないか。
 原告は全国五地裁に起こした集団訴訟を継続する。和解協議の決裂で裁判が長期化する恐れがある。

 国から新たな提案があれば原告は交渉に応じる。その場合も、あくまで、「全員一律救済」が基本だ。
 医療機関のカルテの九割余りが破棄された。血液製剤の投与自体を知らない人がいる。原告に加わろうにも、投与を証明できない人もいる。
 感染の疑いのある人を国はあらゆる手を尽くして探し出し、早期全面解決に向けて今度こそ政治決断すべきだ。
 薬害エイズ訴訟の和解成立の際にできた一律救済ができないのは納得がいかない。

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「死ぬ度胸がないのなら餓死してやろう、と思った。そのころ、200人くらいの人が扇町公園に集まって、ものすごくうるさかった。こっちは『食うたらあかん、餓死するんや』と思っているのに『今日はカレーやで』とか賑やかな話し声が聞こえて来る。あとでわかったのですが、野宿者支援団体『釜ヶ崎パトロールの会』の若者たちが扇町公園で越冬闘争の炊き出しをやっていたんです。僕は無意識のうちに死にたくないと思っていたんでしょう、水は飲んでいたようですが、公園の片すみで23日間、飯を食わずに過ごしました。当時のことはとにかく記憶にないんです。ダンボールで家を作って、その中でじっとしていた。生きていく気がないからゴミタメの中で寝ているような状態でした」
「餓死することも難しくて、死にきれなくて街中をぐるぐる歩きまわりました。1月15日、民家のゴミ箱にクリスマスケーキが置いてあって、それを持って帰りました。フルーツケーキでした。冬だから冷蔵庫に入れているのと一緒。腐っていませんでした。『死ぬまで生きたれ』と思いながら食べたものです」
「扇町公園では半年ほど、だれとも顔を合わせませんでしたが、釜パトのK君と話をするようになって、よく口論になりましたよ。理想論ばかり言うんです。大阪市とかけあうことでも、『絵に描いたモチなんか食えるか。俺は野宿者やで。支援者が考えろ』と僕。『ちゃんとしたモチ食うにはどうしたらいいか、それはあんたらが考えることや』とK君。お互い言いたい放題ぶつけあいながら、いつの間にか友達づきあいするようになりました」
「それからは釜パトの活動に参加するようになりました。東京や名古屋の野宿者の集会に参加したり、韓国の運動団体と交流したり。いろんな人と知りあって、いろんな世界を知って、生きる目的ができて楽しかった。活動が生きがいになりました。それまでの30年間は感情が全くなかったですからね。活動をしていく中で、、喜怒哀楽の感情が戻ってきた。ここ2~3年で泣くことも覚えました」

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