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385万円を放置するとどうなるか?

筋力=生命力

2025年01月09日 07時48分00秒 | 日記

筋力=生命力

 

筋力と寿命には密接な関係があり、筋力トレーニング(筋トレ)を続けることで寿命を延ばす可能性があることが研究で示されています
 
筋力トレーニングによって筋肉量が増えると、身体を動かすためのエネルギー量が増え、基礎代謝が向上します。また、血流の改善や移動能力の向上、転倒予防などにもつながります。
 
筋力と寿命の関係について、次のような研究結果があります。
  • アメリカの研究では、1週間に約90分の筋トレを続けることで、生物学的老化を約4年遅らせる可能性があることが示されています。
     
  • 筋肉量が多いと寿命が長いとの研究報告が多数出されています。
     
  • 握力が弱い人は高齢化に伴って身体機能が低下しやすく、要介護度が上昇するリスクが高くなります。
     
 
また、筋肉は動かさないと減ってしまうことが知られており、筋肉量が減少すると運動能力が低下するだけでなく、様々な病気にかかりやすくなり、寿命の短縮にも繋がります。
 

筋力は生命力。長寿のために筋肉に負荷を。

寺岡内科医院 院長の元気塾20240990歳以上の長寿の方とお会いしていつも思うのは、よく体が動き、頭がはっきりしておられることです。それはデイサービスが始まって認知症が改善されたときなどにも感じることで、高齢者が診察室に入って来られた瞬間から、歩く速さなどで頭と体の調子が分かるのです。

運動と頭脳といえば、パリ・オリンピックでも日本選手の活躍を見せてもらいましたが、いつも驚くのは、彼らは運動ばっかりしていたはずなのに、インタビューには立派な受け答えが出来るということです。どうも体を動かすことと頭の良さには関係がありそうです。皆様もが気づいておられることでしょう。なぜそうなのか、内分泌の面から分かっている範囲でお話をしてみたいと思います。

焦点はホルモン分泌器官としての「筋肉」の働きです。ホルモンを分泌する器官といえば、インスリンを分泌する膵臓、甲状腺ホルモンを分泌する甲状腺、性ホルモンを分泌する卵巣・精巣、成長ホルモンを分泌する脳下垂体などが有名ですが、力を発揮することしか機能がないと思われていた「筋肉」がいろいろなホルモンを分泌していることが近年、次々と明らかになってきました。それらホルモンを総称して「ミオカイン」といいます。ミオカインの全身的な影響を見てみましょう。

1)筋肉は最大のホルモン分泌組織
膵臓、甲状腺、卵巣、精巣、脳下垂体、はせいぜい数グラムから100グラムの大きさしかありませんが、筋肉の平均的な総重量は男性26㎏、女性18㎏もあります。ここから多臓器へ影響を与える因子(=ホルモン)が分泌されない方がおかしなことだったのです。「ミオカイン」は気分、頭脳、糖代謝、免疫力、内臓脂肪などに大きな影響をもたらしています。

2)アイリシン              
あまり耳慣れませんが、「ミオカイン」の一種です。いきなりですが「白色脂肪細胞」を「褐色脂肪細胞」へと変える働きがあります。「白色脂肪細胞」というのは脂肪の蓄積を行ない、又たくわえていた中性脂肪を遊離脂肪酸に分解します。「褐色脂肪細胞」はその遊離脂肪酸を直接燃焼させ体温を上げます。体温が上ると発がん防止にもなり、体重を減らすことにもつながるのです。ついでながら「褐色脂肪細胞」が少ない人が「ひえ症」になります。
またアイリシンは脳にも良い影響を与えます。運動で「アイリシン」が増えるとBDNFというホルモンが記憶をつかさどる「海馬」というところで多く産生されるようになり、脳神経細胞の伸長、連携が促進されます。運動して容量が増えるのは脳の中でも唯一「海馬」だけだそうです。アスリートの頭の良さはここに理由があるのではないでしょうか。「海馬」の萎縮は「アルツハイマー認知症の診断基準」になるくらい重要な場所ですから、運動することがどれだけ大切か分かります。

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