坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

楽語のおべんきょう

2014-07-20 | レッスン室から





これは、小さい生徒でも知っている 音符の上や下にくっついている点
「スタッカート」です。

でも、以前は(もしかしたら今も) 学校では「スタカート」と、
習っていて、ナンセンスな先生が採点すると、「スタッカート」は
×になったりしました。

ですから、レッスンの時、定期テストがある中学生には

「どちらの読み方も間違いではないけれど、テストの時は
学校で習った言い方、教科書に書いてある読み方で書いた方が
良いよ」

と注意しておきます。

最近は、こちらの方の学校では、そういう変な視点で○×を付ける事は
目にしなくなったけれど、知り合いのピアノの先生のお話を聞くと
今でも、教科書通りじゃないと、× になってしまう事もあるのだとか。

「スタッカート」は、イタリア語の読み方で

「スタカート」は、英語の読み方なのだ、そう。

学校教育では、英語読みが採用されていたわけです。


スタッカートが 音符に付いていたら、「どうやって弾くのかな?」

スタッカートで弾くことは、みんな出来るよね。


でも、

「言葉で説明すると?」となると、 ピアノで、スタッカートが弾けちゃう子ほど

うまく言葉にできません。

テスト向きの答えとしては、「短く切る」 と言うように覚えてもらっています。

お引っ越しや、他の理由で よその先生から移ってきた生徒の中には

「跳ねる!」 って言う子がいます。

 でも、跳ねたら、次の音を弾く時に、汚い音が出ます。
それに、着地に失敗しやすいですね。


「けんばんのそばで、ゴミをチョンチョコリンと、
はらう ような感じ」と話すことが多いですが、、、

時々は、

「嫌いな 食べ物を 指先で突っついてやる!」というようなスタッカートも
ありますよね。

どちらにしても、「鍵盤のそばで」 です。



スタッカートのイタリア語の意味は、「はがす」とか「離す」というような意味だそうです。

だから、隣の音とは、くっついていない状態  と思って弾くのが
一番適切なのかもしれません。

どちらにしても、スタッカート と言っても、その曲のその情景に合った
何百、何千のスタッカートの種類がありますね。

そういう たくさんの 音色の引き出しと、言葉の引き出しを
持っているといいですね。