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能登半島の先端部を走るバスが、運賃無料になります

石川県能登半島の先端部に位置する珠洲市では、3月28日から市内を走るバスの運賃が基本的に無料となります。

市の広報3月号の2ページ目に記載があります。

現在珠洲市内には以下の4種類のバスが走っていますが、

 1.市内で完結する(一部隣の輪島市町野まで運行)民間路線バス

 2.市が主体となって運行する市営バス

 3.のと鉄道転換バス(かつて市内と能登町・穴水町方面を結んでいた第三セクター鉄道が利用減で廃止となり、代わりに運行されている民間路線バス)

 4.市内と金沢市を結ぶ特急バス

https://www.city.suzu.lg.jp/kikakuzaisei/public_transport_suzurosennzu.html

このうち1と2が全面的に無料化され、同時に1は民間バス会社が撤退して市営化されます。実際の運行は「一般社団法人すずバス」に委託されます。

https://www.city.suzu.lg.jp/data/open/cnt/3/836/1/60kai_giziroku.pdf

一般に自治体が運行主体のコミュニティバスは、採算ベースに乗せることを前提にしていないため運賃が「田舎の路線バス」に比べて格安なことが多いですが、無料は珍しいかも。

まあ、市としては「人口の半数を占めるお年寄りに、自動車を運転できなくなっても無料の交通手段を提供することにより、地域が少しでも活性化すれば・・・」という思いがあるのでしょうね。また、無料とすることによりドライバーに2種免許が必要でなくなり、雇用コストの削減にもつながります。

ただ、この無料バスは平日しか運行しません。

現在の民間路線バスは土曜休日も運行しており、市内でもっとも有名な観光地である見附島(軍艦島)には上記3と4(こちらは引き続き有料)でアクセスできるものの、能登半島の先端の禄剛崎(狼煙の灯台で有名)には、公共交通では平日しかアクセスできなくなります。

<参考>3月27日限りで廃止となる民間路線バス(木の浦線、大谷線、三崎線)の時刻表

http://www.hokutetsu.co.jp/media/route-bus/20210715/route_timetable_nomachi.pdf

ちなみに、現在の路線バスでは能登飯田(市の中心部)~狼煙間の運賃は770円です。

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