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1.諫早市と島原半島の中心都市である島原市とその周辺を結ぶ区間・・・島原道路として整備中
島原道路に関しては、長崎県の公式サイトの中に、非常にわかりやすくまとめられたコンテンツが存在します。
https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/machidukuri/doro-kotsu/simabaradoro/
最近の高規格道路の例にもれず、細かい区間に分けて工事が進められており、事業主体も区間により異なります。
https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/machidukuri/doro-kotsu/simabaradoro/simabaradorozigyokasyo/
諫早ICから諫早市長野町(長野ICの先で国道57号諫早バイパスと合流)の間は、長崎県が主体となって「一般県道諫早外環状線 諫早南バイパス線」として整備が進められ、2020年3月に諫早IC寄りの区間がまず開通し、2022年5月21日に全区間が開通しました。
https://www.pref.nagasaki.jp/object/kenkaranooshirase/oshirase/556892.html
長野ICから東に500mほどの長野町交差点までの区間は、島原道路としての工事は行われておらず、4車線の国道57号がそのまま活用されています。
長野町交差点から諫早市・雲仙市の境界付近までの区間は、(もともと通じている国道57号が国土交通省直轄のため)国土交通省九州地方整備局長崎河川国道事務所が主体となって「森山拡幅」の事業名で整備中です。尾崎交差点までは単純に4車線への拡幅で2010年に完成済ですが、その先の未完成区間は最終的には「自動車専用部2車線+現道2車線」の合わせ技での4車線となります。
http://www.qsr.mlit.go.jp/nagasaki/road/jigyo/jigyo_05.html
諫早市と雲仙市の境界付近(現道レベルでは、島原半島西海岸の小浜方面に通じる国道57号から島原市方面に通じる国道251号が分岐)から、島原市街地の北西にあたる三会ICまでの間は、長崎県が主体となって一般国道251号のバイパス道路として整備中です。諫早寄りの4km区間は2017年までに開通済ですが、その先の20km近い区間は現在工事中で開通時期は未定です。
三会ICから南島原市深江町までの区間は既に開通済で、「がまだすロード」の別称があります。このうち2004年に開通した三会IC~島原IC間は国道251号のバイパスではなく県道愛野島原線の別線扱いとなっています。そして、島原IC以南は雲仙普賢岳噴火災害からの復興事業の一環として一般国道251号(長崎県管理)のバイパスながら国土交通省直轄で建設され、2012年10月8日の全区間開通と同時に長崎県に移管されました。
http://www.qsr.mlit.go.jp/unzen/roads/roads02.html
深江町以南については「島原天草長島連絡道路」が構想されています。島原半島と熊本県天草の間、天草と鹿児島県長島の間にそれぞれ長大橋を架橋して九州西岸軸にしようという壮大な構想ですが、具体化への道のりは遠そうです。
(つづく)