関連ブログ記事・・・2021/4/29付「紀伊半島一周高速道路の開通はまだまだ先」、2021/12/1付「続:紀伊半島一周高速道路の開通はまだまだ先」
2023年1月26日に開催された近畿地方整備局の令和4年度第5回事業評価監視委員会で、紀伊半島を一周する高規格道路のうち和歌山県側の未開通区間(すさみ串本道路、串本太地道路、新宮道路、 新宮紀宝道路)が一括して評価の対象になりました。
https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/ippan/zigyohyoka/v3ss3a0000005rbz.html
https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/ippan/zigyohyoka/v3ss3a0000005rbz-att/no.4.pdf
それぞれの区間の2022年3月時点の進捗率は以下の通りです。
すさみ串本道路(すさみ南IC~串本IC間約19.2km、2025年春開通予定)・・・事業進捗率約54%、用地進捗率約99%
串本太地道路(串本IC~太地IC間約18.4km)・・・事業進捗率約4%、用地進捗率約76%
<この間は開通済>
新宮道路(新宮IC~新宮北IC間約4.8km)・・・事業進捗率約3%、用地進捗率0%
新宮紀宝道路(新宮北IC~紀宝IC間約2.4km、2024年秋開通予定)・・・事業進捗率約74%、用地進捗率100%
目を引くのは、すさみ串本道路区間の全体事業費が当初見込みの1210億円から1.5倍以上に膨らんで1870億円に達していることです。増額分のうち約560億円は「地質調査の結果、地質等の条件が当初想定と異なったことに伴う設計変更による増」とのこと。同区間には延長100m以上のトンネルが16か所予定されており、うち4か所は既に完成していますが、残り12か所(施工中6か所・未着手6か所)が全て増額の対象になっています。