熊本県阿蘇地方の第三セクター鉄道「南阿蘇鉄道」(立野~高森間)の全駅において、2025/1/20からVISA・JCB・American Expressなどのクレジットカードのタッチ決済(スマホも含む)が利用可能になりました。
https://www.mt-torokko.com/2025/01/15/7261/
https://news.yahoo.co.jp/articles/dcd80142f509f5843050094aea4682933cd5b910
各駅とも車内での対応となるため、対応機器が取り付けられていないトロッコ列車は対象外です。また、JR九州区間(肥後大津~立野)に乗り入れる列車は、南阿蘇鉄道区間内のみの乗車であってもタッチ決済は利用できません。
特筆されるのは、リリース文の連名の2番目に「株式会社ニモカ」とあることですね。三井住友カードよりも上段です。株式会社ニモカは九州本土一円(熊本県・鹿児島県を除く)および山口県西部・北海道の渡島半島で交通系ICカード「nimoca」を運用する西鉄グループの会社ですが、世間一般では全国相互利用対象交通系ICカードと対立する存在と認識されるようになっているタッチ決済事業にも実は参画しているわけです・・・ 同社の役回りは、リリース文によれば「プロジェクトマネジメント、キャッシュレス決済導入支援、交通乗⾞手段に関する総合的なアドバイス」とのこと。なお、南阿蘇鉄道ではnimocaは使えません。
ちなみに、西鉄電車ではまず一部駅で2022/7/15から、西鉄バスでは一部路線で2023/7/6からタッチ決済の実証実験を開始しており、もちろん株式会社ニモカも参画しています。西鉄電車では2024年内に全駅でタッチ決済が利用できるようになっているものの、2025/3/31まではあくまでも実証実験扱いです。