2023/10/19付ブログ記事「続:金剛バス撤退直後の太子町・河南町・千早赤阪村のバスはどうなるか?」の続報です。
上記ブログ記事で書いたとおり、2023/10/26に開催予定された第3回広域協議会で、各路線の運行内容が決定しました。
路線ごとに記載された一覧表は以下の通りですので、これを元に順番に解説していきます。
https://www.city.tondabayashi.lg.jp/uploaded/attachment/93001.pdf
<参考資料>撤退時点の金剛バスの路線図
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1.北大伴線(富田林駅~北大伴)および2.石川線(富田林駅~近つ飛鳥博物館)
上記ブログ記事で
>b. 金剛バス石川線(富田林駅~近つ飛鳥博物館)を代替する自家用有償旅客運送<河南町域がメイン>を1日8便程度運行し、さらに金剛バス北大伴線<富田林市域で完結>の代替機能も持たせる
と書いたとおり、両路線を統合して一体的に河南町が自家用有償旅客運送として運行し、便数は現在の3分の2程度になります。
3.千早線(富田林駅~千早赤阪村立中学校前~金剛登山口など)
利用客の比較的多い富田林駅~千早赤阪村立中学校前間については南海バスが運行し、朝夕の通学時間帯や夜間はこれに加えて千早赤阪村が新たに自家用有償旅客運送として運行します。千早赤阪村立中学校前~金剛登山口間は千早赤阪村の自家用有償旅客運送のみとなり、現在の半分程度の1日13往復体制となります。
但し、同じ自家用有償旅客運送でも、両者は使用する車両のサイズが異なります。資料2の35~36ページによれば、前者が定員11人以上の路線バス車両を使用し運賃は金剛バスを引き継ぐのに対し、後者は小型車両(すなわちワゴン車クラス)を使用し、運賃も現在の金剛バスと別体系になる可能性があります。やはり、上記ブログ記事で書いた通り、千早赤阪村立中学校前~金剛登山口間については登山客の利用は禁止または遠慮という形をとり、河内長野駅からの南海バスを利用してもらうことになると思われます。
なお、現在の金剛バスは金剛登山口からさらに山奥の千早ロープウェイ前<かつての金剛山ロープウェイの山麓駅近く>まで運行していますが、その沿線に人家はなく、代替手段は講じられないものと思われます。そして、資料には千早線の水越峠系統(土日祝のみ4往復運行)に関する言及もなく、同様に代替手段は講じられないのかも。
4.河内線(富田林駅~河内、富田林駅~平石)
河内系統については、河南町が自家用有償旅客運送として運行します。平石系統については、現在1日2往復(10時台と14時台)しか運行していないこともあり、廃止を検討しているとのこと。
5.白木加納循環線(富田林駅~河南町役場前~菊水苑前~富田林駅)
現在休止中であり、さらに大部分が他の路線とかぶっていることからか、廃止を検討しているとのこと。
(つづく)