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えりも岬に行くバスが全国交通系ICカード対応になります→回数券は発売停止

JR北海道グループの「ジェイ・アール北海道バス」は、札幌市内とその近郊の路線バス、それに札幌と各地を結ぶ高速バスを主に運行していますが、

https://www.jrhokkaidobus.com/timetable/

かつての国鉄バスの名残で「浦河(日高地方の行政の中心)~様似(災害復旧を断念して廃止になったJR北海道日高線の終点)~えりも岬~広尾(国鉄最末期まで帯広から広尾線が通じていた)」という一般路線バスを運行しているほか、分割民営化後の早い段階で超赤字で廃止された深名線の廃止代替バスも運行しています。

札幌市内とその近郊の路線バスではかつてプレミア付きの磁気バスカード「ジェイ・アールバスカード」が使えましたが、時代の流れから2013年に札幌市交通局のICカード「SAPICA」を導入しており、親会社のJR北海道が発行する「Kitaca」はもちろん、SuicaやPASMOなど全国相互利用対象の交通系ICカードでも乗車できます。磁気バスカードは2015年に利用停止になりました。

深名線の廃止代替バスは人口まばらな地域を走ることもあり、バスカードの類は一切導入されておらず、紙の回数券(発売額1000円で1100円分乗車可能、3000円で3300円分乗車可能)のみです。

そして「浦河~様似~えりも岬~広尾」についても磁気バスカード「ジェイ・アールバスカード」が使えましたが、札幌から遠く離れていることもあってか2013年の時点ではSAPICAの導入対象外となり、引き続き磁気バスカードのみの対応となりました。しかしシステムの老朽化もあってか2021年3月末で磁気バスカードは使えなくなり、深名線と同じ紙の回数券に逆戻りしました。

しかし、時代の要請?もあってか、2022年4月半ばになって「6月1日からSAPICAなどの交通系ICカードを使えるようにする」と発表しました。

https://www.jrhokkaidobus.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/IC220601.pdf

これに伴い、令和の世に奇跡の復活?を遂げた紙の回数券は5月31日限り発売停止となります。

https://www.jrhokkaidobus.com/wp/wp-content/uploads/2022/04/kaisuukenn220415.pdf

気になるのはICカードのプレミアが回数券(10%)と比べてどうなるかですが・・・

SAPICAについては、2022年6月段階では運賃の10%をSAPICAポイントとして付与しているものの、昨今の情勢を踏まえ10月以降は3%に縮小されてしまいます。

https://www.sapica.jp/view/attach/20220511_press.pdf

 

ちなみに、苫小牧方面と日高地方を結ぶ道南バス、それに広尾と帯広方面を結ぶ十勝バスは、一切の交通系ICカードに非対応です。

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