関連ブログ・・・2021/4/29付「紀伊半島一周高速道路の開通はまだまだ先」
産経新聞のサイトに、5月18日付で「インスタ映えする琵琶湖畔の白鬚神社、マナー違反横行で悲痛の叫び」という記事が掲載されました。
この神社の前の琵琶湖には朱塗りの大鳥居が立っており、SNS映えするスポットとして近年大人気ですが、神社と琵琶湖の間には湖西地方の幹線道路である国道161号(国土交通省直轄)が通っています。他にめぼしい道路がないことから交通量は終日多く、横断歩道の設置は警察が「幹線交通の円滑な流れを阻害する」との判断から長年拒否し続けており、かといって歩道橋や地下道も設置されないまま現在に至っています。しかし、より映える写真を撮影するには大鳥居に近づく=国道を渡る=しかなく、危険な道路横断は後を絶たないままです。記事内には「県など関係機関は来週24日、対策会議を開く」とありますが、どんな話し合いがなされるかに注目です。
一方、抜本的な対策として、「国道161号のバイパスを建設し、白鬚神社の前を通らずとも高島市と大津市の間の行き来を可能にし、現道の交通量を減らして安全性を高める」ための準備が進められています。
1976年に策定された都市計画では、白鬚神社付近も含め現在の国道161号を4車線に拡幅する予定でしたが、現実の工事は全く進まないまま時代が変化し、「景観や生態系の破壊が進んでしまう」とのそしりから山側バイパスルートが新たに立案され、
https://www.kkr.mlit.go.jp/shiga/road/161_komatsu/pdf/20181228-5_root.pdf
2022年2月24日付で正式に山側バイパスルートへの変更が決まりました。
https://trafficnews.jp/post/115883
ただ、道路建設の一連のプロセスを考えると、2030年までに完成させるのはハードルが高そうですね。
その白鬚神社ですが、公共交通でのアクセスはやや不便です。最寄りのJR湖西線近江高島駅から約3km離れており、徒歩で約40分です。国道161号を走る路線バスはありません。
http://shirahigejinja.com/%e3%82%a2%e3%82%af%e3%82%bb%e3%82%b9%ef%bd%a5%e4%bb%96/access/
しかし、1年に1日(毎年9月5日)のみは秋季大祭のため多数の臨時バスが江若交通により運行されます。
http://www.kojak.co.jp/uploads/takaima-2013.pdf
但し、2020年・2021年についてはコロナ禍のため規模は大幅に縮小され、臨時バスは運行されませんでした。
果たして、2022年は運行されるでしょうか?