関連ブログ記事・・・2023/7/25付「阪神バスの運賃値上げは2023/9/1実施→尼崎市内線の変化は・・・」
阪神バスの運賃値上げに伴い「尼崎特区」は消滅し、市内のバス運賃は20円アップの230円となり、昼間に限り格安で乗車できた「昼間時間帯特別磁気回数カード(愛称「ひまわり」)」も新たに購入することができなくなりました。
さて、阪神バスの尼崎市内線の一部は、別会社(尼崎市の外郭団体)の「尼崎交通事業振興」(現公式サイトはこちら・旧公式サイトはこちら)が運行しています。11系統(阪神尼崎~JR尼崎~阪急園田)と13-2系統(阪神尼崎~尼崎総合医療センター~阪急塚口=平日のみ運行)は全便同社が運行しており、
https://www.atskk.info/timetable.html
他の系統も一部阪神バスからの委託の形で同社が運行しています。
尼崎交通事業振興は2002年に設立され、当初は尼崎市バス(当時)のサポート業務を担当していましたが、主に人件費削減のため2004年4月から尼崎市バスの一部路線の運行を開始し、その後規模を拡大しました。2016年3月に尼崎市バスが廃止となった際、市バスの路線は基本的に阪神バスに移管されましたが、尼崎交通事業振興分の事業(バスの運行や受託)はそのまま残されて現在に至っています。
11系統のバスの例。市バス廃止後の2018年の導入ですが、旧尼崎市バスと同じ塗装です。前面のマークは尼崎交通事業振興のものです。
車内前方のディスプレイに表示される各種情報は、阪神バスのものと全く同じです(「当社」は尼崎交通事業振興ではなく阪神バスを指す)
ちなみに、こちらは尼崎市バスから阪神バスが引き継いで運行しているバスです。塗装は市バス時代のままで、前面のマークが阪神バスのものに置き換えられています。
市バス廃止後に阪神バスが尼崎市内線用に投入したバスは、もともとの阪神バスと色違い(青い部分が緑色に)です。
ということで、尼崎交通事業振興の路線も一心同体状態の阪神バスとともに運賃値上げとなりました。阪神バス側からのその旨のアナウンスは公式サイトレベルでも現地レベルでもありませんが、尼崎交通事業振興公式サイトではちゃんとアナウンスされていました。
https://www.atskk.info/_src/77351779/obj20230807172529299370.pdf
なお、現時点では尼崎交通事業振興の路線バス事業を阪神バスに移管統合する計画はないようで、車内には「正社員運転士募集」のポスターが「にじバスフォトコンテスト開催」のポスターとともに掲示されています。「にじバス」の由来は、同社のバスの車体に虹がデザインされている(旧尼崎市バス以来の伝統)ことです。
余談ですが、このブログを書いている時点でGoogleで「尼崎交通事業振興」と検索すると、旧公式サイトのほうが新公式サイトより上に表示されます。新公式サイトは2023/6/11に開設されてすでに2か月半以上経過しており、旧公式サイトの更新は7月限り停止されているのですが・・・
<2024/5/11追記>
先ほど尼崎交通事業振興の旧公式サイトのURLにアクセスしたところ、”404 NOT FOUND”とか”403 FORBIDDEN"などのエラーにはならず、尼崎市とは全く無関係と思われる「プログラミングスクール比較のブログ」のサイトに変わっていました。