東京都足立区では2000年以来コミュニティバス「はるかぜ」を運行しており、最大12路線にまで達しましたが、2024/3/31限りうち2路線(3号・10号)が運行終了となり、7号も2024年度中に運行終了予定です。
https://www.city.adachi.tokyo.jp/machi/tetsudo/harukaze/index.html
特徴的なのは、コミュニティバスとは銘打っているもののつい最近まで全路線がバス事業者の「自主運行」形式となっており、区はバス停の整備や車両購入費用の補助は行うものの運行に関する経費の補助(赤字補填など)は行ってきませんでした。しかし、昨今の情勢を踏まえるとこの体制では路線によっては維持が非常に困難となってきており、2024/4/1からはうち日立自動車交通および新日本観光自動車が運行する7路線が「協働事業」として区が運行に関する経費の補助を行うこととなりました。
https://www.city.adachi.tokyo.jp/kotsu/kyoudou.html
https://www.city.adachi.tokyo.jp/documents/64101/kyoudou.pdf
東武グループ(東武バスセントラル・朝日自動車)が運行する残り3路線は2024年度も自主運行扱いです。なお、運行終了となったはるかぜ3号は国際興業バス、10号は日立自動車交通の運行でした。
そして、2024/10/1からは全路線の運賃が230円均一に統一されます。 ※はるかぜ2号の足立区外に跨る区間を除く
https://www.city.adachi.tokyo.jp/kotsu/harukaze-unchin.html
元々自主運行故に運賃は各事業者の水準に準拠しており、東武バスセントラルが運行する4号と7号は2023/7/22から220円均一→230円均一にアップし(2023/3/29付ブログ記事参照)、朝日自動車が運行する2号<埼玉県内の八潮駅南口まで運行>は2023/12/23から埼玉県内と同様に値上げとなり足立区内のみの乗車は220円→230円にアップ(2023/12/6付ブログ記事参照)していますが、日立自動車交通および新日本観光自動車が運行する路線は210円均一のままでした。しかし、民間バス事業者が運行する周辺のバス路線と運賃を合わせていくため、両社についても2024/10/1から20円アップの230円均一となります。なお、値上げ対象路線の定期券の価格は変更しません。
また、これまで交通系ICカード非対応だった新日本観光自動車が運行する路線(5号・6号・8号・11号)について2024/10/1から他路線と同様に交通系ICカードが利用可能になりますが、定期券は紙のまま残ります。