2024/6/18付ブログ記事「国道163号精華拡幅・柘榴地区などの状況(2024/6/17時点)」の続きです。
「乗りものニュース」のサイトに、2024/6/7付で「奈良の大幹線に“なるはず”だった道 「大和中央道」ついに延伸! 2つの近鉄エリア直結」という記事が掲載されました。
https://trafficnews.jp/post/133092
ここで取り上げられている都市計画道路「大和中央道(敷島工区)」(2024/6/16供用開始)は、国道163号精華拡幅でいち早く完成した精華町乾谷の立体交差道路をまっすぐ南に走っていくと到達する区間です。本来であれば名前の通りの幹線道路として機能するはずでしたが、現実は厳しく、阪奈道路以南は2009年に計画自体が廃止されてしまい、近鉄奈良線と阪奈道路の間の大半も都市計画図上のみの存在となってしまっています(奈良自動車学校のコースと若葉台の住宅地を貫く形なので・・・)。
ということで、精華拡幅区間に続いて現地を見てきました。
今回供用開始となった区間の400mほど北側の様子。上記ブログ記事で紹介したダジャレ看板が指し示していたのはこの店ですが、その先の道路脇に何やら立て看板が見えます。
「大宮通り」は阪奈道路から奈良市中心部につながる幹線道路のことです。大和中央道敷島工区が開通後も結局近鉄奈良線の手前で左折せねば奈良市中心部には行けないわけで、これまでどおり左折して県道52号奈良精華線を走り続けるのがベストです。
交差点の青看の補助看板部分が隠されていますが、2023/3時点のストリートビューによればここには「この先 大型車両通行できません」と書かれていました。大和中央道敷島工区の供用開始により大型車両も通れるようになったからなので、隠したてほやほやということになります。
したがってその先の交通量は格段に減ります。この交差点から南側が今般の供用開始区間です。
但し、道路構造物自体はとっくの昔に出来上がっており、その先の施工遅れのため塩漬けが続いていました。2015/2時点のストリートビューには工事中の模様が、2017/4時点のストリートビューには封鎖中の模様がそれぞれ記録されています。そして、交差点脇にある古びた地元自治会の案内図にも、幅の広い「大和中央道」が明記されています・・・内容の大半は住宅地図同等なのでモザイクをかけています
長らく塩漬け区間だった部分の様子。本来は4車線道路のところ、交通量が見込めないことからか2車線扱いにされています。
近鉄奈良線寄りの区間は、2023年以降に一気に道路工事を進めたようです。2022年秋時点のストリートビューその1・その2を見る限り、その1年半あまり後に供用開始になるとは思えない状況でした。
道路の真ん中が間延びしているのは、都市計画上の大和中央道は近鉄奈良線を高架橋で越えることになっており、そのための用地なのでしょう。もっとも、実現の可能性は現段階では無ですが。
直進すると踏切を渡って近鉄大和西大寺駅南側方面に行けますが、標識にある通り、沿道に用のある車や奈良自動車学校関係(すぐ先に入口あり)以外は直進してはいけません!
このノリですから・・・
ちなみに、奈良自動車学校の路上教習は専ら平城ニュータウン方面で行われているようで、技能検定のための教習車の待機スペースまで確保されています・・・ストリートビューはこちら 今般の大和中央道敷島工区の供用開始の恩恵をもっとも受けたのは、同校(教習生も教官も送迎バスも)かもしれません。