2023/1/31付ブログ記事「鹿児島空港と県北部を結ぶ幹線道路の全通はまだまだ先」の続きです。
鹿児島県の公式サイト上には、北薩横断道路自体について、上記ブログで紹介した県内の地域高規格道路の全体像より詳細なコンテンツは見当たりません。新たな区間が開通した段階でのアナウンスはなされますが(例:2019年3月の北薩横断道路「泊野道路」の開通情報)、例えば「広瀬道路の各区間の進捗状況」とか「阿久根高尾野道路の詳細なルート図」といった情報はいくら探しても見つかりません。上記ブログの「未開通区間は以下の4ブロックとなります」以下で列記したURLは、いずれも事業主体である鹿児島県のサイト内ではなく、工事費の一部を補助する側の国土交通省のサイト内です。
ということで、意を決して?このアナウンスの末尾にある「鹿児島県土木部道路建設課」に電話したところ、担当者はあっさりと「鹿児島県のサイト内には情報がない」ことを認めました。
気になっていたのは、南日本新聞の記事では触れられていない以下の重要なポイントですが、
「阿久根高尾野道路が、南九州西回り道と直接ジャンクションを通じての接続なのか、一旦それぞれのICを出て一般道を介しての接続なのか」
担当者によれば、「一旦それぞれのICを出て一般道を介しての接続」で決定済みとのこと。
上記ブログで紹介した2016年の新規事業採択時評価結果に掲載されているルート図を改めて見ると、阿久根北ICの南1km地点で両道路は立体交差し、北薩横断道路は阿久根北ICのランプの500mほど南側で国道3号と接続するようになっています。いずれも無料の高規格道路ですが、こう決まったのは事業主体が異なる(南九州西回り道は国土交通省、北薩横断道路は鹿児島県)のが最大の理由で、その次が費用対効果になるのかも。
ちなみに、阿久根高尾野道路のルート全体がちょうど収まるGoogleMapの航空写真を見ると、高尾野IC付近以外では土木工事はおろか用地買収もほとんどなされていない(田園地帯において道路予定地をなぞるような区画が見当たらない)ように見えます。事業化から6年が経過していますが、航空写真の撮影時期が古いという可能性もあり、これだけでは当初見込みより遅延しているかどうかは判断できませんね。