関連ブログ記事・・・2022/4/17付「城崎温泉に向かう地域高規格道路がようやく動き出しました」
上記ブログで書いたとおり、山陰近畿自動車道(鳥取市~豊岡市~宮津市間の地域高規格道路)のうち、兵庫県香美町以東の未開通区間である佐津IC~豊岡JCT~京丹後大宮ICについては、兵庫県側の城崎温泉ICより西側は具体的な動きがあるのに対し、京都府側は大宮峰山IC~京丹後大宮IC間で2023年度から本格的な建設が始まる一方、大宮峰山ICより西側では予定ルートもまだ定まっていません。
この区間の工事促進のため、現在無料で通行可能な京都府内の開通済区間(京丹後大宮IC~宮津天橋立IC間)を2025年度から有料化し、さらに大宮峰山IC~京丹後大宮IC間も2026年度に有料道路として開通させるという動きが読売新聞で報道されました。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20221130-OYO1T50003/
通行料金は普通車で京丹後大宮IC~宮津天橋立IC間150円均一(大宮峰山ICまで開通後は全区間で300円均一)を予定しており、全区間開通後は年間6億円の収入を見込み、その一部を未開通区間の建設費に回そうという目論見です。早期開通を目指す地元自治体も受益者負担を容認しています。
なお、無料の開通済区間は、宮津天橋立ICで接続する有料の京都縦貫自動車道の丹波IC以北とともに京都府道路公社が維持管理を行っています。
但し、京都縦貫道の丹波IC以南はNEXCO西日本が管理しており、2023年4月から丹波IC以北もNEXCO西日本に移管し料金体系を高速道同様に一新することが決定済です。
http://www.kyo-miti.jp/wtncnt/20221114140249116.html
したがって、京丹後大宮IC~宮津天橋立IC間が有料化されるまでは、京都府道路公社は自前で有料道路を管理しないという稀有な存在になります。
余談ですが、京都縦貫道のうち亀岡市内の千代川IC~亀岡IC間は1988年2月に無料の国道9号バイパス「亀岡道路」として開通したものの、1993年9月に有料化されて後付けの料金所が設置されました。有料道路が開通後ある程度の期間を経て無料開放されるのは地方レベルでは一般的ですが、逆は珍しく、同じ京都府内で歴史が繰り返される形です。