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引退後10年、今も神戸港で姿をとどめるジェットフォイル(元東海汽船)

神戸港の中突堤周辺の陸上から、すぐ近くの川崎重工神戸工場の構内にジェットフォイルが置かれているのが見えます。最初は修理に入っているのかと思っていましたが、どうもいつも同じデザインの船のようです。陸上からだと遠目に見えるだけなのでどの船かがはっきりしませんでしたが、今般神戸港の遊覧船に乗船する機会があり、ようやく特定できました・・・

潜水艦の向こうに、辛うじて「ジェットフォイルであることだけはわかる」船体が見えます。

随分と派手派手なデザインです。

側面後方に「東海汽船」と書かれています。船名は「夢 セブンアイランド」と読み取れます。

Wikipediaの「ボーイング929」の項目によれば、この船体はもともと1981年にボーイング社で建造されたもので、当初はベルギーの船会社所有で「Princesse Stephanie」という船名でした。1998年にドイツの船会社に移籍して「Adler Wizzard」と改称し、さらに2001年にバハマ船籍となり「Seajet Kristen」に改称した後、2002年に東海汽船のジェットフォイル(同社の呼称は「ジェット船」)の最初の3隻のうちの1隻として「セブンアイランド夢」の船名で伊豆七島航路に就航したものです。しかし、同じく1981年に建造され同様の経歴を辿った「セブンアイランド虹」より6年も早い2014/9/16付で引退したとのこと。

引退後10年近く経過しても解体されず外観上は現役時代の姿をとどめているのは、あるいは他のジェット船の部品取り的な位置づけになっているのかも(船舶内部の部品であれば外観には影響は出ませんね)。改めてネット上を調べると、2016年時点で既に同じ場所に置かれている画像が見つかりますが、残念ながら「なぜずっとここに存在しているのか」が記載された情報はなさそうです。

コメント一覧

Jet T
引退したセブンアイランド夢ですね。
 引退後は川崎重工社内で資料保存と聞いていますが
どのように活用しているかは不明ですね。
 船齢からも航路復活は無いと考えます。
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