NEXCO西日本は、2024/12/24に「E1A 新名神高速道路 八幡京田辺 JCT・IC~高槻 JCT・IC 間 連絡調整会議(第3回)」を開催しました。開催結果は即日公表されています。
https://www.w-nexco.co.jp/emc/emcpdfs/20241224184747-01.pdf
この結果を、現地の状況と合わせ解説することとします。
1.八幡市域および枚方市域
土工工事・トンネル工事・橋梁工事を推進中となっており、枚方トンネルについては「トンネル掘進に必要な坑外設備の構築及びシールドマシンの組立作業を実施中」とあります。
シールドマシンの状況については当ブログでも再三紹介していますが(直近の記事はこちら)、実はマシン本体以外にも課題が出ていました。
2021/12に策定された「シールドトンネル工事の安全・安心な施工に関するガイドライン」に基づき、地質調査や土壌改良のための配合試験など追加の検討を実施した結果、坑外に設置する改質設備の追加が必要になり、さらにトンネル掘削に伴う発生土が大幅に増加(約195万㎥→約270万㎥)することが判明したため、発生土の新たな搬出先の確保が必要となったとのこと。
2.高槻市域(淀川を渡る部分も含む)
土工工事・トンネル工事・橋梁工事を推進中となっていますが、「高槻JCTの一部で用地取得に時間を要しており、工事が未着手の状況」とあります。そして、高槻高架橋(淀川と高槻JCTの間で国道171号・東海道新幹線・阪急京都線・名神高速道路を順に跨ぐ部分)については、現段階でこれら交差部のうち国道171号上空のみ橋桁の設置が完了しており、他については関係機関との協議・調整を実施中です。特に鉄道上空は、夜間で一日の作業時間も限られていることから、橋桁の架設が完了した区間を活用し、組立てた橋桁を送り出し、この作業を繰り返し行いながら架設を行う計画とのこと。
ちなみに、高槻JCT付近のGoogleMap航空写真を見る限り、新名神の構造物(本線およびランプ)が通る予定の場所にどっかと建物が鎮座しているようには見えません。用地取得に時間を要しているのは山林部分なのかもしれませんが、果たして・・・