京都市の洛西エリアと亀岡市・南丹市で路線バスを運行する京阪京都交通は、2023年末に近畿運輸局に上限運賃の変更(値上げ)を申請しました。対象は、亀岡・南丹市域などの対キロ区間制の路線です。実施時期は2024年の初夏ごろを予定しています。
https://www.keihankyotokotsu.jp/news/sysimg/00447/link_BmgJv.pdf
同社は経営破綻した旧京都交通の洛西エリア・亀岡市・南丹市の路線の受け皿として京阪グループにより2005年に設立されたもので、リリース文にある通り消費税率改定に伴うもの以外では初めての値上げとなります。
上限運賃の平均改定率は15.18%(実施運賃も同等)で、基準賃率は現行の47円70銭から55円00銭に、初乗り運賃は170円から190円になる予定です。なお、同社が亀岡市から委託を受けて運行する格安なコミュニティ系のバス(ふるさとバス、亀岡地区コミュニティバス等)は値上げの対象外です。
ちなみに、同社の運賃制度は大きく3種類に分かれます。
https://www.keihankyotokotsu.jp/fare_guide/normal.html
京都市中心部については市バスなどと同じく230円均一ですが、京都市郊外部(洛西エリアの亀岡市寄りなど)については特殊区間制となっており、特区170円→1区190円→2区240円→3区300円(一部280円)の順に上がっていきます。そして、京都市域以外は原則対キロ区間制となります。
ただ、運賃一覧表を見る限り、京都市域であっても、国道沓掛バス停から西側の国道9号沿いや、この中間から分岐した先にある京都成章高校バス停などは特殊区間制ではなく対キロ区間制の区間に該当すると思われます・・・180円区間や260円区間が存在するため また、京都市と亀岡市にまたがる国道線(JR亀岡駅南口~桂駅東口~京都駅前間など)には、並行するJR嵯峨野線を意識して660円の上限運賃が設定されており、こちらは据え置きかもしれません。