玉陽庵 算命学ブログ

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「器」による十大主星の違い

2015年03月19日 | 算命学 あれこれ
本日は、ちょっと面白い「十大主星」の比較をしてみたいと思います(^^)

同じ十大主星を同じ場所に持っていても、人によって、他人に与える印象が違う場合があります。
特に中央の胸の星は本人の心の本質を表しますから、ここが同じなら、似ていると思いがちですよね。

それがどのように違って見えるか、嵐の松本潤さんと俳優の豊川悦司さんを例に見てみましょう。

まずは、松本潤さんの陽占。


    調舒星 天胡星

禄存星 貫索星 鳳閣星

天馳星 貫索星 天禄星


ご覧の通り、胸の星が貫索星。
しかも、南方にも貫索星がありますから、かなりの頑固さん。


次に、豊川悦司さん。


    玉堂星 天将星

貫索星 貫索星 調舒星

天禄星 龍高星 天禄星


豊川さんも、胸の星が貫索星。
松本さんと場所は違いますが、西方にもう一つ貫索星がありますね。


実は、同じ星を二つ持つと「貫索星」を一つ追加で持つ、と考えます。
「貫索星」を二つ持っている彼らの頑固さ、自我の強さは並ではなさそうです。

さて、基本的に、彼らはマイペースで頑固。
自我心、独立心が強く、自分が納得するまで人が何と言おうと従いません。
一旦こうと決めたことは貫き通す、まっすぐで真面目な人でもあります。

芸能人らしく、調舒星という芸術家にふさわしい星も持ち、中年期に同じ天禄星をお持ちのお二人。
しかし、同じ頑固さでも、人に与える印象がずいぶん違うと思いませんか?

まず、想像してみて下さい。
彼らが、目上の誰かから、非常に理不尽な要求をされたとします。

松本さんなら、言われた瞬間、猛反発の声をあげそうですね。
それこそ、周囲の誰が止める暇も無く、誰の顔色もうかがうことなく、激しく抗議するでしょう。

これが、豊川さんなら、どうでしょう?
あの謎めいた微笑をたたえて、のらりくらりと躱す姿が目に浮かびませんか?
そうこうするうちに周囲が彼のペースに呑み込まれて、結局、豊川さんは理不尽な要求を受け流してしまいそうですよね。

同じような頑固さを持っているはずのお二人でも、その表現の仕方がこうも違うのは何故か?

この違いは、実は「貫索星」が入っている「器」の違いにあるのです。

お二人の陰占を見てみましょう。

まず、松本さんから。


  庚 庚 癸
午 寅 申 亥 子
未 甲 庚 壬 丑


彼は日干「庚(こうきん)」の人で、「貫索星」は月柱の「庚」の器に入っています。
「庚」の器は“鋭剛”であると言われます。
スピードが速く、鋭く固く、非常に激しい性質。
闘う時は単独のゲリラ戦となり、スピードを緩める事が出来ない為、無理をします。

このような器に入っている為、彼が頑固さを表に出すときは、かなり攻撃的で、強引な一面も。
若い時分は特に抑えが効かずに相手を傷つけてしまうため、敵を多く作りがちです。

彼は申月の秋生まれで、攻撃力はさらにアップしますね。
ただ、ここまで来ると彼の激しさ、一途さは独特の雰囲気を作り出し、人を惹きつける要因にもなります。

それでは、豊川さんの陰占を見てみましょう。


  乙 癸 壬
子 卯 卯 寅 辰
丑 乙 乙 丙 巳


彼は日干「乙(おつぼく)」の人で、「貫索星」は月柱の「乙」の器に入っています。
「乙」の器は柔軟性がありますが、実に中身の見えにくい器。
和合協調性もありますから、ストレートに自分の頑固さを表に出すことで人と衝突したりはしません。

このような器に入っている為、本来はまっすぐで不器用な「貫索星」も世渡り上手な一面を持ちます。
表面は柔らかく、のらりくらりと順応するように見えるのです。
ただ、次第に本質が見えてくると、その芯の強さ、意志の強さはきちんと分かります。

また、松本さんも豊川さんも中年期の星は同じですが、本人の本質を示す晩年期の星が真逆。

松本さんは、瞬発力は高く、スピード感はあるものの、点数としては1点しかない「天馳星」。
豊川さんは、抜群の安定感を誇る11点の「天禄星」。

松本さんは、ある意味持続力に欠けるので、じっくりと時間をかけた勝負が苦手。
しっかりその場で自己主張をしないと、自我を通すことが難しいかもしれません

豊川さんは、のらりくらりとしていても、時間をかければ自分の意志の強さは相手に伝わります。
結局じりじりと押されて折れるのは、相手の方でしょう。
だからこそ、無理をする事も、激しい自己主張も必要なく、どんと構えていれば自我は自然に通るのです。


このように、ただ陽占に表出した星を見るだけでなく、どのような器に入っているかまで分かるようになると、その人の個性をより深く知ることができるようになります(^^)
十大主星は一通り理解できた、という方は、ぜひ「器」の性質による違いも理解できるよう、お勉強を進めてみて下さいね(^^)




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才能を開花させてくれる人

2015年03月18日 | 算命学 あれこれ
世の中に才能がある人はたくさんいます(^^)
ただ、それをきちんと発揮できるようになるかどうかは、本人の努力はもちろん、人との出会いも大切。

「薫陶を受ける」という言葉がありますね。
人徳や品格のある人物から影響を受けて人格が磨かれる、という意味ですが、これはとても重要です。
そのような人との出会いは、時として才能が開花するきっかけともなるからです。

算命学には、このように人間性や才能を向上させてくれる人を見つける占技があります(^^)

女優の篠原涼子さんを例に見てみましょう。

お若い方はご存知ないかもしれませんが、篠原さんが世に出た当初は「おバカタレント」の先駆者のような存在でした。
色々なコントなどに体当たりで挑戦したり、アシスタント役で出たバラエティーで散々いじられたり、アイドルでそこまで体を張っている人は、当時としては珍しかったと思います。

ここで、彼女の陽占を見てみましょう。


    鳳閣星 天印星

玉堂星 玉堂星 鳳閣星

天極星 石門星 天将星

ご覧のとおり、玉堂星が二つ。
純粋で素直なのは見た目通りですが、頭が良く、品が良いはずの彼女の良さは表に出ていませんでした。


彼女の才能は「玉堂星」と「鳳閣星」に出ています。
彼女の生きているのは芸能界ですから、彼女の良さを人に伝える「鳳閣星」が輝くことが大事。
「鳳閣星」は彼女の極星でもありますから、どうしても輝かせたい星です。

この時、この鳳閣星を裏側で支えている「光体」というのがポイントになります。
詳しい出し方はここでは省略しますが、彼女の才能を支える「光体」は「癸(きすい)」。

この「光体」=「癸」が干合する「戊(ぼど)」を日干に持つ相手こそが、彼女の才能を開花させ、人格の向上をもたらすラッキーパーソンなのです。

彼女がまず出会ったラッキーパーソンは、音楽プロデューサーの小室哲哉さん。
彼がプロデュースした「恋しさと せつなさと 心強さと」は200万枚のメガヒットとなり、彼女を歌手として一躍スターの座に押し上げました。


小室さんの陰占はこの通り。


  戊 癸 戊
寅 申 亥 戌
卯 

ご覧のとおり、小室さんの日干は「戊」ですね。

ただ、残念ながらこれ以降は歌手として目覚ましいヒットはなく、篠原さんも小室ファミリーを離れてしまいます。

歌手としては低迷する中、本格的に女優へと移行した彼女を待っていたのは、後に夫となる市村正親さんとの出会い。
市村さんと出会ってから、篠原さんが女優としてぐんぐん成長して行ったことは周知の事実ですね。

この市村さんの陰占がこちら。

  戊 乙 戊
子 午 丑 子
丑 

こちらも日干「戊」です。

市村さんとは相性も抜群で、24歳の年の差を越えて結婚まで至ったのは不思議ではありません。

また、市村さんは「生日」「生月」「生年」全ての柱が「虚」の人。
篠原さんも「生月天中殺」ではありますが、さらに市村さんの「虚」に影響されて、「芸能界」で必要な「虚」の要素がさらに強くなったのでしょう。
「アンフェア」や「ハケンの品格」などの主演ドラマで大ヒットを飛ばし、押しも押されぬ人気女優へと上り詰めた背景には、市村さんとの結婚があると思います。

このように、人との出会いはとても大切なもの。
どのような人に出会い、どのようなアドバイスを聞くか。
これで、人生は大きく変わるのかもしれませんね(^^)




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大運天中殺について

2015年03月15日 | 算命学 あれこれ
これまで、何度か大運天中殺についてこのブログでも取り上げてきました。

大運天中殺が「陽転」すると、「禄分=財運」と「官分=地位・名誉運」に現れます。
ただ、これを曲解してはいけません。

「禄分」という物質運に恵まれるからと言って、「宝くじ」は当たりません。
「宝くじ」は、ギャンブルの一種であり、あくまで「遊び」の運。
「禄分」とは異なるため、「宝くじ」の当たりやすい時期というのは、まったく別の時期。

この時期については、ブログで具体的にお話するつもりはありません。
別に意地悪でこのような事を言う訳ではなく、その時期が来たと知っていて「宝くじ」を買うと、当たらないから(笑)
こういう運は、そうと知らずにいる方が欲が出ない為、当たりやすいのです。

なので、皆様から「宝くじ運」を奪わない為にも、当たりやすい時期については内緒にしておきます(^^)

大運天中殺というのは、棚からボタ餅的に金銭運が上がる時期ではありません。
例えば、遺産などが転がり込む事などを期待したりしてはいけません。
初代運の方などが遺産を手にすると、むしろその運が崩れてしまい、せっかくの大運天中殺は陰転してしまいます。


基本的に、「禄分」とは「東」の方向から得て、「西」に蓄えられるもの。
「東」とは社会、「西」は家庭。

きちんと社会に出て働かなければ収入は得られませんし、その結果として貯蓄などができ、マイホームを建て、家族を養う事ができるのです。

専業主婦の方に「大運天中殺」があっても、現象は夫に出る、と言われます。
これも当然のことで、専業主婦は「西」にいるもの。
「東」、すなわち社会に出て働いていなければ「禄分」を得るはずもなく、唯一夫だけが「東」との接点。
だからこそ、夫を通じて間接的にしか「禄分」を手にできないのです。

「遺産」はご両親、すなわち「北」からくるもの。
これも「東」ではありませんから、本来の「禄分」とは少し違いますね。

二代目運を持っていたとしても、大運天中殺前に遺産を受け取ったりすると、非常に陽転しにくくなってしまいます。
実は大運天中殺前にすっかりお金が無くなったりすると、大運天中殺が来て一気に陽転することがあります。
その逆をやってしまう訳ですから、なかなか陽転しない、という意味が分かっていただけると思います。

中途半端にお金が入ったお財布には、新たな「財」が入り込む余地がありません。
「陽転」を狙うなら、お財布は空っぽの方が良いのです。


このように、大運天中殺で「陽転」を望む場合、本人が社会に出て働いているのが最低条件です。
男性でも女性でも、フルタイムでしっかり働いているか、自営業を営んでいる必要があります。

「大運天中殺」は単なる「金運アップのラッキータイム」ではありません。
「陽転」は社会に出て一生懸命働いている人にしか起きない現象だという事は、どうぞ覚えておいて下さいね(^^)



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干合変化 補記

2015年03月13日 | 算命学 あれこれ
本日は簡単更新ですm(_ _)m

干合を見るとき、うっかり天干や蔵干だけを見てしまいがちですよね。

でも、どうやら地支も見落としてはいけないようなのです。

例えば、「癸丑」について調べてみると、「癸」は本来「戊」と干合しますから、火に変化するはずのもの。
しかし、水分の多い湿土の上に乗っているので、干合変化が難しい、とあります。

また、私がお勉強をしている時のメモにも、「丁巳」と「壬午」も「点数差がありすぎて、干合しにくい」とありました。

「丁巳」は天将星なので12点。
「壬午」は天報星なので3点。
確かに大きな点差ですね。

これが、ご夫婦の日干支だとすれば、「丁」と「壬」で本来心が堅く結び付くはずですが、上記のように激しく点差のある場合、しっかりと結び付くのに時間がかかったり、思ったほど結び付きは強くならなかったりするでしょう。

地支や点差によってどの程度の違いが出てくるか、私も今後の課題として注意深く見ていきたいと思います(^_^)


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間断の気-天堂星

2015年03月12日 | 算命学 あれこれ
昨日取り上げた高良健吾さんが興味深い十二大従星をお持ちだったので、今日は「天堂星」について(^^)

高良さんは、「晩年期」であり、ご自分の本質を示す場所でもある「右足」に「天堂星」をお持ちです。

この「天堂星」は、人間の人生にたとえれば「老人」の時代。
このことから、自然と人がやって来て「相談役、まとめ役、調停役」になると言われています。
また、非常に自制心が強いために派手な事を嫌い、地味で引っ込み思案に見えます。
なので、出会いが少ない部類に入ってしまうのです。

また、一番特徴的なのは、「間断の気」を持つと言われること。
「間断の気」とは、“同世代と気が通じにくい”ということを表します。

世代が完全に上か、下の人としか、気が合わないのです。
なので、「天堂星」を持っていると、幼稚園や学校の同年代とは話が合いません。
幼い頃は友達よりも動物や植物の方が理解できた…という方がいらしたら、その方は「天堂星」をお持ちかもしれません。
また、完全に上の世代である祖父母が大好きな方も多く、おじいちゃん子、おばあちゃん子になる場合も。

このように、同年代とは合わないことからも、出会いは少なくなります。
また、「老人」の星ですから、本領を発揮するのは60歳以降。
それなのに「幼少期」の「左肩」などに「天堂星」を持っていたりすると、その不自然さから、ひねくれた子供時代を送りがち。

幼少期に「天堂星」を持ち「生日天中殺」を持つお子さんがいらっしゃる親御さんは、お子さんとの関係に悩むかもしれません。
また、同年代のお友達が少ないことを心配されるかもしれません。

この場合、心配しなくても大丈夫。
ただ、同年代に囲まれた環境はストレスが溜まりますから、祖父母の元に頻繁に遊びに行かせたり、世代の異なる人が参加する集団に入れてあげたりしてください。

中年期に「天堂星」を持っている場合は、色々と相談されやすいかもしれませんね。
人生としては、地味で平凡かもしれませんが、手堅く、安定しています。
年齢以上の落ち着きがあるので、役者さんの場合は「老け役」などが合うと言います。

晩年期ならば、この星が一番輝く場所。
「天堂星」本来の良さが出ますから、人の信頼を得て、企業にお勤めの方などは「相談役」などの役職に就いたりします。


さて、この「間断の気」は人生で何に一番影響するかと言いますと、「結婚運」です。
一般的には、同世代や、近い世代との結婚の方が話や価値観が合いやすく、出会いのチャンスも多いですよね。

しかし、「天堂星」を持っている人は「逆縁」があると言われます。
男性の場合なら、年上の女性との結婚か、年下ならば10歳以上年の離れた女性。
女性の場合なら、年下の男性との結婚か、年上ならば10歳以上年の離れた男性と結婚しやすいのです。

このような「逆縁」カップルの場合、ご夫婦が両方とも「天堂星」を持つ必要はありません。
どちらか一方が「天堂星」を持っていればこのような組み合わせは吉。
自然と気が通じるので、ご夫婦として上手く行くと言われます。

それでは、高良さんの場合を見てみましょう。


    鳳閣星 天禄星

龍高星 石門星 貫索星

天堂星 車騎星 天極星

高良さんは「天堂星」をお持ちで、西に「龍高星」をお持ちですね。
おそらく、年上の女性か、あるいは10歳以上年下の女性と結婚されるでしょう。
その女性はエキゾチックな雰囲気のある女性。
全体的なムードは派手ではないと思いますが、地味な中にもセンスを感じさせる人です。
ちょっと日本人離れした方や、外国の方である可能性も。

龍高星が西にある方の家庭は、結婚後しばらくすると、ちょっと変わった家庭になりがち。
しかし、高良さんの場合はそんな家庭から応援され、エネルギーをもらえるのでとてもありがたいのです。
人から見れば不思議な家庭や夫婦でも、高良さんにとって、奥様は良きパートナー。

このように、高良さんは結婚運そのものは良いものをお持ちです。
しばらくはお仕事が忙しくてなかなかそれどころではないかもしれませんが、ぜひ素敵なパートナーと巡り合い、ますますその魅力的なお芝居に磨きをかけていただきたいと思います(^^)



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