竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

菅総理居座り、日本の政治はどうなるのか?

2011年06月06日 | 災害
ツイッターばかりでブログ更新できてないので、ダイレクト書き込みします。
6月4日のエネルギーシフトをめざすシンポジウムはおかげさまで大成功に終わりました。ご協力いただいた皆さんに、この場を借りまして御礼申し上げます。

ご覧になってない方はこちらへ
http://e-shift.org/?p=790#more-790

さてこのひと月は、このシンポの準備でまったく他のことをする余裕もなくなっていました。その間に政治の世界では、内閣不信任案が事実上成立したと同じ状況となり、菅総理みずから辞任を表明したあと、それは「福島原発の事故が収束したあと」のことと平然と発言して、身内からさえ呆れられています。
内閣不信任に対しては、けっこう脱原発グループや平和グループから、これは東電免責のための陰謀とか、いろいろな反論が出されていて、実はとても奇異な感じを抱いていました。
菅内閣は確かに浜岡を一時的であれ止めた。でも、この内閣がやったまともなことはこの一つだけです。
震災に対しても、原発事故に対しても、他のどんな内閣でももっとまともな対応ができただろうと思います。
菅さんの特徴は「人の任命」と委員会(会合)の設置。
そのものズバリの対策を決めるのではなく、誰かに決めてもらうための丸投げ先つくり。
それでも、人選がズバリ当たっていれば効果を発揮したかも知れませんが、ことごとく外れ。
むしろ、まともな決定を阻害し遅らせるような人たちをぞろぞろ官邸にいれて、辞退を混乱させていたようにしか見えません。

いまだに原発輸出の促進をやめない感性と頭の鈍さ。
国家戦略室ではエネルギー・環境会議 その「革新的エネルギー・環境戦略」の6つの重要戦略のうち1つが原子力なのだという。

http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011060401000565.html

こりゃもうダメでしょう。
むしろ、こちらの方が、東電免責チームの意のままに動かされている感じです。
直接手を動かしているが、経産省官僚で、それを後ろで操っているのが電事連。
相変わらず、この構図が打破できない!!

では菅内閣が倒れたらどうなるのか?
誰が組閣するのか?

このねじれ国会の中で、まず制作の良し悪しは別にして、自民対民主の対立がある限り法案は何にも成立できないだろうというのは、大方の人が想定しています。
菅内閣の花道として災害復興法案は通すかもしれないが、補正予算も予算執行に必要な関連法案も膠着状態。
それでは・・と動き出しているのが「大連立」です。
自民党と民主党が連立すれば、数の上では、何でも通せます。

それで、前原首班とか枝野首班とか・・、いろいろ騒々しくなってきました。
工作しているのは仙石元官房長官だとか。(真偽のほどは知りません。)

内閣不信任案が成立していたらどうなっていたか?
おそらく、小沢一郎グループは民主党内閣に不信任を突きつけたわけだから、党を割る覚悟だったろうと思います。
小沢氏にとって、党分裂、新党設立はまさにお家芸、そんなに大変なことでもありません。

小沢新党と自民党の連立は用意されていたのでは・・と思います。
でも、この場合は、数が足りないので他政党にも呼びかけがあったはず。
公明党、たちあがれ日本、みんなの党あたりは確実に連立に参加していたのではないかと思います。

こちらの方が面白かったですね。
どんな政策調整をするのか、合意のとり方をどうするのか、国民がつぶさに見ることになったと思います。
こっちのグループでは自民党が最大勢力でしょうから、谷垣首班だったかもしれません。
あるいは「待望の」小沢総理。
アメリカは面食らったでしょうね。

いーや、総選挙になったでしょう・・と。
それこそが、国民の望まない選択とマスコミが大報道をしていたこと。
さすがに菅さんも、やけくそ解散はできなかったと思いますが、もしそうだったら。
それこそ、市民側にとっては、これを「国民投票」にかえることができたのでは?

あれもダメ、これもダメ、こっちは陰謀・・といっているよりも、流動する流れの中で、しっかりとあわせる対応がとれる柔軟性。
新しい市民に、そんな力が求められていると思います。
今の帰結は、最も面白くなく、もっとも捕まえにくく、最も電事連が喜ぶ形におさまっているように思えます。

流動と混沌が新しいパワーを生み出します。
調整は何にも生み出さない!
政治を化石化するだけです。


















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2 コメント

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no politics (noga)
2011-06-06 17:30:23
日本人には、世界観がない。「世の中は、、、、」の現実的内容ばかりがある。
それで、人々には、行き着く先の新しい社会に想いを寄せる習慣がない。
だから、政治問題に関心がなく、その解決策にも関心がない。

「指導者は、何もしないのが最大の貢献である」とか、「指導者には、いますぐ辞めてもらいたい」といったものばかりが考えとなる。
現在の指導者を助けて長持ちさせ、改革の効率を少しなりとも上げるといった考え方はない。
より良い指導者を推薦することもなく、より良い政策を提案する能力もない。国民に未来に関する選択肢は与えられない。

どうして現在の指導者を退陣に追い込むかに頭を使っている人が大勢いる。
問題解決の能力はないが、事態を台無しにするだけの力を持った人がいる。
それで、各首相の政治生命は結果的に甚だ短い。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
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ありがとうございました (ISA)
2011-06-09 12:05:46
ブログ見つけました(遅くてすみません)
Twitterフォローさせて頂きました。(さらに遅くてすみません)
昨日の話を膨らまして整理して、近日中にまたお話させてください。

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