磯輪日記

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『ドリーム・プラン』

2023年12月30日 18時07分11秒 | I LOVE シネマ・ドラマ

 

テニスのヴィーナス&セリーナ・ウイリアムズ姉妹。

バイオリンと同じように、テニスには、幼いころからプロの指導者について英才教育が

必須と言われる(そうです)。

 

そんな世界に、貧しい家庭の黒人として差別を受けながら、強烈な父の指導の下、

チャンピオンに登り詰めたビーナス姉妹を描いた作品。

 

ただこの映画の原題は、

 

    

 

『キング・リチャード』。リチャードとは、二人のメンターであり、コーチであり、

マネージャーでもある父の名前。 そう、この映画の主人公は姉妹の父でした。

 

黒人として生まれ、黒人地域で、普通に成長すれば、薬、暴力、拳銃にまみれた
将来しかない。
 
 「自分の子どもは、絶対にそういう目には遭わせない」
 
そのためには、テニスでチャンピオンを目指す。ただテニスだけでなく、生活全般に
わたって、規律、忍耐を徹底して指導する。
 
 
 
 
常に、目先の損得ではなく、娘たちの長期成長、長期利益を優先し、急がない。
テニスプレーヤーとして、さあ、これからという時期でも、
 
  浮かれたままで、プロになっても、成功しない。
  今は少しテニスから離れて、冷静になり、勉強を優先する時。
  娘たちの長い人生を考えれば、学業ができなければ、
  テニスだけの人間では意味がない。
  
と4か国語を学ばせる。 まるで戦略ストーリーです。
 
 
先を行く姉ヴィーナスを羨ましく思う妹セリーナ。彼女に掛けた父の言葉。
 
 「ヴィーナスは世界一のテニスプレーヤーだ。 
  でもお前(セリーナ)は、史上最高のプレーヤーになる」
 
 
 
 
プロの世界に入る重要なトーナメントで、当時、ナンバーワンだったアランチャ・
サンチェスと対戦し、大逆転負けし、ロッカールームで落ち込むヴィーナスに
父は言う、
 
 
 「品位ある試合だった。なのに今の自分を誇れないなら、一生
  誇りなんて持てない。永遠にな。
 
  頭を上げて、ここ(ロッカールーム)を出るんだ。 
  オレは、今ほどを誰かを誇らしいと思ったことは一度も無い。」
 
 
 
それをじっと聞くヴィーナス。
そして彼女は、顔を上げて、会場を後に。
すると、そこで待っていたのは・・・
 
 
数々のリチャード・ウイリアムズの珠玉の言葉。
そして父を信頼した姉妹のその時々の応答。
父、リチャードの撮影したビデオがそれらをすべて記録していて、映画の中の
言葉は、決して映画用に脚本家が作ったものでなく、本当にあった言葉だと
いうことが、映画のエンディングで分かります。
 
 
一貫したストリーを描き、それを信じ、唱え続ける。
子育ても、経営も、同じですね。
 
 
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