おもてなし経営

今年の夏、中部経済産業局から以下の様な依頼を受けました。

　今年、経済産業省では、おもてなし経営を推進する取り組みを開始し、
　東京及び各経済産業局管内でおもてなし経営を実践している企業の
　方から、取り組みやお考え等について話しいただく『おもてなし
　経営推進フォーラム』を開催することになりました。
　ついては磯輪社長に講演お願いできないでしょうか？


しかし『おもてなし経営』って言われても、ウチはレストランや旅館、
小売業などのサービス産業の会社ではなく、機械メーカーで、おもてなし
経営と呼べるようなものは一切ありませんので・・・

と思っていたら、

　名古屋での講演者として、このフォーラムのファシリテータをお願い
　してい大久保寛司さんから

　　『ＩＳＯＷＡさんがいい！』

　との推薦をもらっているんです・・・　


大久保さんと言えば、８月に中部経営品質協議会と中部生産性本部が
共催する組織力向上セミナーでわが社の見学会があった時、そのコーディ
ネータを務めてくれた方です。

実際にフォーラムをファシリテートする大久保さんなら、ぜひそのご縁を
大切にしたいと思ったし、当の大久保さんがテーマが『おもてなし経営』で
あっても「ＩＳＯＷＡがいい」と言ってくれるならと、引き受けることに
しました。


そんな訳で、中部経済産業局長他、関係者の方がごあいさつに来社されました。

　「どうせ儀礼的な訪問だろう」

と思っていましたが、意外や意外、熱心にいろいろ聞いてこられるんです。
そして、

　「工場もぜひ見学させて下さい」

とオフィスを出発しましたが、なかなか戻って来ないんです。

やっと戻って来たと思ったら、みなさん、結構上気した感じ。

案内したわが社のＮくんによれば、

　「熱心に質問をしてくれました」


会議室に戻ってもう一度お話をしていたら、これまで窓口として連絡してきて
くれていた来社メンバーの中で最も若いＯさんが、

　「磯輪社長と同じ様にやっている経営者の方はたくさん
　　いますが、実際にこんな風に改革が実現できている
　　ところはほとんどありません。
　　『信頼』『我慢』『・・・』（最後の項目は忘れました！）が
　　磯輪社長のキーワードだと思うんですが、その中で
　　最も社長が重要視しているものはどれなんでしょうか？」

とズバッと質問してきました。

質問の内容もすてきですが、局長他、大勢の上司がいる中で、最も若い
Ｏさんが質問したことが、結構新鮮な驚きでした。
中部経済産業局って、結構組織風土がいいんでしょうか？


　「どれって分かりませんね～
　　『いい会社』という評判を聞いて、実際にいくつかの
　　会社を訪問したり、社長さんに面談したりしていますが、
　　私は『いい会社』だとは思わない会社もありました。
　　ただ『いい会社』と感じた会社の社長さんは、みなさん
　　社員をすごく愛していると感じました。
　　私も、社員のことが大好きです。
　　答えになってませんかね？」

Ｏさんの質問にこう答えました。するとＯさん、

　「社長の言われたことは、私が挙げた３つの上位概念
　　ですね。よく分かりました」

とこれまたすてきなコメントをくれました。

Ｏさん、やるね。


局長さんからは、

　「ウチもどうしたらＩＳＯＷＡさんのようになれる
　　でしょうね？
　　相当時間がかかるよな～」

おまけに、

　「磯輪社長、総理になって下さいよ」

と講演以外にもお願いされちゃいました。

でもこればっかりは、たとえ大久保さんに推薦されても、お引き受け
できません。笑

ただ講演だけは頑張りますからね。


フォーラムは申し込みが順調とのことで、すでに１００人の定員をオーバー
しているそうですが、机をなくせば１７０人くらいは入れる会場らしい
です。

１１月６日（火）１４：３０から名古屋駅のキャッスルプラザホテルです。
怖いもの見たさの方、どうぞお待ちしています。