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昨日のブログの最後の写真に写っているバスに乗って、いよ
いよ民間人立ち入り禁止区域へ入ります。入口は検問所に
なっていて、バスに兵隊が乗り込んできて、全員のパスポート
を確認します。
ところがとても観光とは思えないような身なりの普通の韓国
人が、自分の車を運転してこの検問所を出入りしているん
です。おかしいな~と思っていたら、ガイドさんが
「実はこの一帯は韓国でもとっても肥沃な地帯で、ここで
できる米、豆、朝鮮人参は有名で、高く売れるんです。
だからとても不便な地域なんですが、希望者がここに
住んでいます。不便な分特典があって、土地はただで貸し
てもらえます。でもここには小学校しかないので、子供が
小学校を卒業すると、ここから退去しなければなりません」
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韓国戦争で北朝鮮が北へ敗走した時、追跡されないようにたく
さんの地雷を埋めて逃げたそうで、今でも地雷が山ほど埋まった
ままになっているんです。我々ツアー客が通る道や、ここで生活
している一般人、軍人の生活エリアは、すでに完全に地雷も撤去
されていますが、それ以外の地帯は地雷の数があまりに多い
ので、いまだ手付かずのまま残っているという危険なエリアです。
だから道に沿ってずーっとロープが張り巡らしてあり、その
ロープには、「地雷注意」とか「ドクロ」のマークがかかって
いました! その写真を撮ろうと思ったら、ガイドさんに、
「ダメダメ。バスの中から写真は一切ダメって言ったじゃない
ですか!」
と注意されました。このツアーの約束事として、バスの中からの
写真撮影は一切禁止と言われていたのに、すっかり忘れていま
した。
ここで向かった先が、第三地下トンネル。ここは北朝鮮が韓国に
攻め込むために秘密に掘った地下トンネルのひとつです。全部で
20あると言われている地下トンネルのうち、発見されている
のはまだ4つだけだそうです。
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このトンネルは地下73mにあり、この入口から急な坂(斜度
14度)を350m降りていくと、北朝鮮が掘った本当のトン
ネルに着きます。この写真のところから先は写真撮影禁止。
最後の撮影です。冒頭の写真は韓国のツアー会社のHPにあった
ものです。決して私が危険を冒して撮影したものではありません
からね。
トンネルは私くらいの背の高さ(174cm)だとまっすぐ立っては
歩けません。だからみんな黄色のヘルメットを被るんです。
トンネル内を歩いている時、ちょっと油断をして、頭をガツンと
ぶつけました。やっぱりヘルメットって大事ですね。
このトンネルを250mくらい進むとトンネルが突然コンクリート
の壁でブロックされています。この先170mが南北境界線なんだ
そうです。ここで引き返します。
往きの下りですらあまりに急な斜面なので、結構疲れたん
ですが、上りはそれ以上です。トンネル内には酸素が供給され
ていますが、それでも息苦しいくらいです。北朝鮮がトンネルを
掘った頃は、もちろん酸素供給などあるはずもなく、ずい分
多くの人が亡くなったそうです。
それにしても、地上に戻るのに、ずいぶんくたびれました。
今日のブログもずい分長くなって、こちらも疲れました。、
だから続きはまた後日レポートします。
今日はここまで。
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