磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
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世界一社風のいい会社を目指しています。

非武装地帯潜入レポートその2

2006年03月26日 20時54分45秒 | オフ・ビジネス

昨日のブログの最後の写真に写っているバスに乗って、いよ
いよ民間人立ち入り禁止区域へ入ります。入口は検問所に
なっていて、バスに兵隊が乗り込んできて、全員のパスポート
を確認します。

ところがとても観光とは思えないような身なりの普通の韓国
人が、自分の車を運転してこの検問所を出入りしているん
です。おかしいな~と思っていたら、ガイドさんが

 「実はこの一帯は韓国でもとっても肥沃な地帯で、ここで
  できる米、豆、朝鮮人参は有名で、高く売れるんです。
  だからとても不便な地域なんですが、希望者がここに
  住んでいます。不便な分特典があって、土地はただで貸し
  てもらえます。でもここには小学校しかないので、子供が
  小学校を卒業すると、ここから退去しなければなりません」



韓国戦争で北朝鮮が北へ敗走した時、追跡されないようにたく
さんの地雷を埋めて逃げたそうで、今でも地雷が山ほど埋まった
ままになっているんです。我々ツアー客が通る道や、ここで生活
している一般人、軍人の生活エリアは、すでに完全に地雷も撤去
されていますが、それ以外の地帯は地雷の数があまりに多い
ので、いまだ手付かずのまま残っているという危険なエリアです。

だから道に沿ってずーっとロープが張り巡らしてあり、その
ロープには、「地雷注意」とか「ドクロ」のマークがかかって
いました! その写真を撮ろうと思ったら、ガイドさんに、

 「ダメダメ。バスの中から写真は一切ダメって言ったじゃない
  ですか!」

と注意されました。このツアーの約束事として、バスの中からの
写真撮影は一切禁止と言われていたのに、すっかり忘れていま
した。

ここで向かった先が、第三地下トンネル。ここは北朝鮮が韓国に
攻め込むために秘密に掘った地下トンネルのひとつです。全部で
20あると言われている地下トンネルのうち、発見されている
のはまだ4つだけだそうです。



このトンネルは地下73mにあり、この入口から急な坂(斜度
14度)を350m降りていくと、北朝鮮が掘った本当のトン
ネルに着きます。この写真のところから先は写真撮影禁止。
最後の撮影です。冒頭の写真は韓国のツアー会社のHPにあった
ものです。決して私が危険を冒して撮影したものではありません
からね。

トンネルは私くらいの背の高さ(174cm)だとまっすぐ立っては
歩けません。だからみんな黄色のヘルメットを被るんです。
トンネル内を歩いている時、ちょっと油断をして、頭をガツンと
ぶつけました。やっぱりヘルメットって大事ですね。

このトンネルを250mくらい進むとトンネルが突然コンクリート
の壁でブロックされています。この先170mが南北境界線なんだ
そうです。ここで引き返します。

往きの下りですらあまりに急な斜面なので、結構疲れたん
ですが、上りはそれ以上です。トンネル内には酸素が供給され
ていますが、それでも息苦しいくらいです。北朝鮮がトンネルを
掘った頃は、もちろん酸素供給などあるはずもなく、ずい分
多くの人が亡くなったそうです。
それにしても、地上に戻るのに、ずいぶんくたびれました。

今日のブログもずい分長くなって、こちらも疲れました。、
だから続きはまた後日レポートします。
今日はここまで。


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