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D社のO常務から、韓国出張中に
「3月28日で退職することになりました」
というメールを頂きました。
特別仕事の上で深いつながりがあった訳でもなく、何度もお会い
した訳でもない。ただ数回他の方も一緒に夕食をしただけの
お付き合いだったけど、ほんの数回のお付き合いでもO常務の
お人柄の良さはすぐ分かったほどです。
決してゴマをする訳でも、なんでもありません。だってO常務は
『磯輪日記』を読んでいないはずですからね。
そんなO常務に、どうしても退職される前に一言ご挨拶したくて、
今朝突然お電話して、お邪魔させて頂くことにしました。
久々にお目に掛かったO常務は、いつもどおりにこやかに、
そして丁寧に私を迎えて下さいました。O常務のこの笑顔は
あらゆるものを優しく包んでくれるように感じるのです。
別れ際に、
「たくさんの社員を抱えて大変でしょうが、くれぐれも健康
には気を付けて、これからも頑張って下さい」
と声を掛けて頂きました。優しい一言本当にありがとうござい
ました。私が言うことなのに、逆に言われてしまいました。
でもO常務とはそういう方なんです。
私の方こそ、
「O常務、健康に留意され、すばらしい第二の人生を歩んで
下さい。短いお付き合いでしたが、本当にありがとうござい
ました。お元気で!」
わたしにとってもそんな遠くない将来、お二人のような会話を交わせる「友」や「戦友」を多く持ちたいものだと思ったりします。
肩書がなくなっても、それまでと同じように付き合える仲間がどれだけいるかというのが、その人の本当の価値のような気がします。
肩書きで仕事していると、肩書きがなくなったときに、とっても惨めになりますからね。