磯輪日記

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世界一社風のいい会社を目指しています。

ピアノとは違うピアノ

2015年02月19日 18時09分34秒 | マーケティング・センス

みなさん、カレーハウスCoCo壱番屋 って知ってますよね?
日本人なら、一度や二度は必ずお世話になっていると思います。

このカレーハウスCoCo壱番屋は創業者である宗次徳二さんが奥さんと二人で
名古屋市西区で始めた喫茶店がスタートなんです。

宗次徳二さんは2002年、53歳の若さで経営の第一線から退き、社会貢献
活動に大きなエネルギーを割いています。

その中でも最も有名なのが、 2007年にクラシック音楽の普及のために、
名古屋市中区に宗次ホールを建設したことだと思います。


その宗次ホールに、先日、コンサートを聴きに行きました。

このコンサートは、昨年5月に行われたルービンシュタイン国際ピアノコンクール
を記念して、その入賞者が演奏するものです。

しかし、今回の私のコンサート観賞の目的はちょっと変わっていました。
コンサートを聴きに行くというより、演奏者が弾くピアノを見に行くことが
一番の目的でした。


コンサートピアノと言えばスタインウェイが定番ですが、昨年のルービンシュタイン
コンクールでは、6人のファイナリストの内、5人がスタインウェイじゃない
ピアノを選んだことがとても大きなニュースになったそうです。



今回の3名も含めて、5人のファイナリストが選んだのが Fazioli(ファツィオリ)
いうイタリアのピアノでした。


      

今回の記念コンサートでは3人のファイナリストがFazioli(ファツィオリ)で
演奏する。このピアノを見て、聴くために、コンサートに出かけました。


会場に着いて、ビックリ! 




ピアノの大きいこと。

 「で、で、でかい!!」

コンサートホールには備え付けのピアノがあり、普通、ピアニストはそのピアノを
使うそうですが、ここ宗次ホールにはFazioli(ファツィオリ)のピアノなど
備わっていません。

だからピアノをコンサートホールに持ち込むのですが、これが大変。



今回、演奏に使うピアノは全長が約2.8mもあるので、ホールのエレベータに
乗らないのです。

だから重さ550kgのピアノを11人で階段を使って2階のホールにまで
持ち上げたそうです。

このモデルですら、最大ではなく、さらに大きな3mを越すモデルまで
あります。


コンサートが始まると、クラシックは素人の私でも、普通のピアノとの音の
違いを感じることができるほど。

コンサート終了後の会場では、多くの人がステージの前にやって来て、
熱心にこのピアノのことを語り合ったり、写真撮っていました。
それがすべてを物語っていますね。

Fazioli(ファツィオリ)さん、いい仕事してますね。


ホールの外に出ると、主催者のピアノフォルティのワイルご夫妻(奥様が
如水会の先輩です)が、

 「私の大切なゲストだから、ぜひ一緒に写真を」

と3人の演奏家に声を掛けてくれ・・・



こんなに贅沢なワン・ショット!


ピアノ業界の巨人、スタインウェイ。
世界のピアノメーカーがみんなスタインウェイに追い付こうとしてきた中、
唯一、かつ再後発にもかかわらず、スタインウェイとは違うピアノを作ろう
とスタートしたFazioli(ファツィオリ)。

その進取の精神や、あっぱれ!



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2 コメント

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良かったです (hiroko-daido-)
2015-02-20 16:47:06
きっと素晴らしい音色だったでしょうね。ちょっと前に宗次さんに会いにホールに伺いました。今はお仕事引退され、コンサートのある時はカウンターに入られコーヒーサービスされていたので、びっくり。
その時はヴァイオリンの名器のコンサートで、その深い音色に身動きさえできずシーンとしばしかたまっていました。又ご一緒に参りたいので声かけてくださいね。ツノサマに宜しく
返信する
ぜひ! (磯輪)
2015-02-20 21:59:50
 hiroko-daidoさん

ぜひ貴音楽財団でも1台購入して下さい。
ご紹介しますよ。

絶対に値段が下がらないので、相続対策に購入される
資産家の方も結構いるそうです。笑
返信する

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