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私の父のビジネスの友人で、最初に知り合った時、お互い39歳だった
のか、その後何年経ってもお互い「39歳だ」と『永遠の39歳クラブ』
を結成していたMr.Carroll。
ISOWAが昭和40年代に技術提携していたアメリカのコパーズ社の
MDを務めていて、私も、高校2年の夏休みに、Carroll家でホーム
ステイさせてもらい、わが家同様、3人いる息子、Jay、Tom、Danyたちと
毎日、エキサイティングな時間を過ごしました。
また22歳の時、Koppersで1年間研修させてもらった時は、Mr.Carrollに
ビジネスマンのいろはを教えてもらったし、Mrs.Carrollと二人、アメリカ
での親の様に接してくれました。
毎年、かかさずクリスマスカード、最近ではクリスマスメールを送って
いましたが、今年は返事がないどころか、メールが戻って来てしまい
ました。
三人いたMr.Carrollの息子の内、長男のJayとは交流が続いていて、
同様にクリスマス・メールを交換していて、返事ももらったので、
彼に、
「Mr.Carrollへ送ったクリスマス・メールが戻って
きてしまったけど、新しいアドレス教えて」
とメールしたら、
「体調が悪く、メールも止めてしまった」
という答えが来て、ビックリしました。
ところが、その後1週間ほどして、もっと驚くメールがJayから届き
ました。Mr.Carrollが亡くなったという訃報でした。
あまりに急な展開でした。
Jayにお悔やみのメールを送ると共に、
「せめてMrs.Carrollにお花を送りたいので、
どこに送ったらいいか知らせて欲しい」
と尋ねたら、
> My Dad’s wishes were not to receive any flowers.
> Instead, he wanted a donation sent to the National
> Association for the Deaf. My Dad’s younger brother
> has been deaf since he was a child.
(お花は受け取らないというのが父の遺言です。
それに代わって全米ろう者協会への寄附を希望
していました。というのは父の弟が子どもの頃
からろうだったからなんです。)
そういう話は聞いたことがありませんでしたが、確かにMr.Carrollは
耳が悪く、若い頃から補聴器を付けていました。それが弟さんのことと
何か関係があるのかどうかは定かではありません。
早速、Jayから全米ろう者協会の連絡先を教えてもらい、Mr.Carrollの
遺志を尊重し、私も寄附をさせてもらいました。
今は、オンラインで寄附ができるんですね。
私の成長、私の子どもたちの成長を楽しみにして、いつもあれこれ
励ましの言葉を掛けてくれたMr.Carroll。
離れているけど、日本からご冥福を祈っています。
40年間、ありがとうございました。
合掌
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