不名誉の負傷

古新聞がたまっていたので、いつものちり紙交換の佐藤さんに電話して引き
取りに来てもらいました。

　　　　　　　　

と、上空がやたら騒がしい。空を見上げると、

　　　　　　　　

ヘリコプターが何機もわが家の上を、それもかなりの低空で何度も、何度も
旋回しています。一体何だろうと思っていたら、角の酒屋のおっちゃんが
大通りの方角を指差しながら駆け出していきます。

　「こりゃあ、ただならぬ」

と私も後を追って、大通りに近付くと、

　　　　　　　　

大通りの向こうから、黒い煙がモクモクと湧き上がっています。

　「火事だ！」

急いで通りを渡って近付くと、

　　　　　　　　

火元はすぐそこでした。火元に向かって歩道を歩いていると・・・　ガツン！！
後ろからショックを受けると同時に、左腕がイテ～ぇ・・・

　　　　　　　　

私を追い越そうとする野次馬の自転車に追突されました。そうそう、考えて
みれば（考えなくても）、追突された私も野次馬でした。わざわざ自転車に
まで乗って、野次馬に来るなよ　
野次馬は徒歩限りですよ。でもよく考えると、野次馬っていうくらいだから
自転車はダメでも馬ならいいのか

おかげで博多人形のようなすべすべの腕に鮮やかな傷が。
でもよく見ると、まるで勝利のＶサイン　
ケガはすれども、ツイてる、ツイてる・・・かな　

自転車の野次馬も謝っていたので、ま、許してあげよう。

それでも、痛い腕をかばいながら間近に来てみると、

　　　　　　　　

二階建ての家の二階の窓から炎が噴出しています。さすがにここから先は
通せんぼ。


夕刊によれば、この家の南隣りが火元で、この２軒が全焼。二人が軽傷を負った
とありますが、実は正確には三人が軽傷なんです。

　「どうして？」

だって、私も軽傷ですから


通りの向かいに目をやると

　　　　　　　　


通りの向こう側のみなさん、お互い、消火活動の邪魔にだけはならないように
気をつけましょうね。

こうして痛い左腕をさすりながら、家路に着きました。


みなさん、空気が乾燥していますので、くれぐれも火の用心を